毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
復刻ビール
「降る雪や明治は遠くなりにけり」という俳句は、中村草田男という俳人の作らしい。上の句は忘れ去られ、下の句だけがかつてはよく使われたものだが、今では明治の代わりに昭和を入れてもいいような時代になってしまった。塾生も今の高校3年生が卒業してしまえば、全員平成生まれとなる。白髪だらけの頭ではあるが、気だけは若いつもりでいる私でも、生徒全員が平成生まれとなるとさすがに自分の年齢を意識せざるを得ない。
今、キリンビール創立100周年を記念して、明治と大正時代に作られていたラガービールを復刻した商品が売られている。これと、現在売られているラガービールと、昭和40年頃に売られていたラガービールを復活させたクラシックラガーと合わせた4本がセットになったものが売られていたので、買ってみた。
これを買ったら、当然飲み比べてみなければならない。日曜を待って、塾の終わった夕方に試してみた。今回は畑仕事から帰って来た父も加え、私と妻の3人で飲み比べてみた。
まずは、明治時代のラガービール。飲んですぐ妻が、「おいしい」と言った。「フルーティーな感じ」などと洒落た表現も使ったが、私も同感だった。私は最近サッポロの「冬物語」をずっと飲んでいるが、あのとろっとした濃厚な味わいがこの明治のラガーにも感じられた。しかもすっきりした飲み心地もしてなかなかの味わいだった。父も「これはうまいな」と私たちに賛成した。
次は、大正時代のラガービール。しかし、これには参った。何も味がしない。水を飲んでいるようなものだ。「うすい!」妻が言うと、父も「何の味もせんなあ」と物足りなさそうな顔をした。本当にこんなビールを売っていたのだろうか。「大正っていう時代は印象の薄い時代だから、こんなもんかもしれんな」などと父が面白いことを言った。父は昭和8年生まれである。
3本目は、クラシックラガー。1996年にキリンラガーは熱処理方式から熱処理しない「生ビール」に品質改良されたそうであるから、これは「生ビール」化される前の味なのだろう。いわば「昭和」のラガーだ。これには明治ほどではないにしろ、コクを感じた。父は「大正よりもましだな」、妻も「大分濃いけど、私は明治のほうが好きだな」。でも、昭和の頃、私たちが飲み始めた頃のラガーはもっとおいしかった印象があるのだけれど・・。
最後は、今市販されているラガー、「平成」のラガーだ。ここまで飲んでくると、大分気持ちがよくなってきたが、父は「うすいなあ」、妻も「おいしくない」、私も「ラガーってこんな味だったっけ?」と思わず文句を言ってしまった。普段、私はラガービールは買わない。外食したときにラガーしか置いてないときにやむなく飲む程度で、めったに飲まない。それなのにこんな味しかしなくては、二度と飲みたくなくなってしまう。どうしてなんだろう?
結局、父と妻は意見が一致して、1位「明治」2位「昭和」3位「平成」4位「大正」。私は、1位「昭和」2位「明治」3位「平成」4位「大正」。「大正」がダントツの最下位だった。この結果から、「今の私たちは濃厚で芳醇なビールを飲みたいと思っているのではないのだろうか」、などと一応の結論を導き出してみたのだが、まったく信憑性はない。
今、キリンビール創立100周年を記念して、明治と大正時代に作られていたラガービールを復刻した商品が売られている。これと、現在売られているラガービールと、昭和40年頃に売られていたラガービールを復活させたクラシックラガーと合わせた4本がセットになったものが売られていたので、買ってみた。
これを買ったら、当然飲み比べてみなければならない。日曜を待って、塾の終わった夕方に試してみた。今回は畑仕事から帰って来た父も加え、私と妻の3人で飲み比べてみた。
まずは、明治時代のラガービール。飲んですぐ妻が、「おいしい」と言った。「フルーティーな感じ」などと洒落た表現も使ったが、私も同感だった。私は最近サッポロの「冬物語」をずっと飲んでいるが、あのとろっとした濃厚な味わいがこの明治のラガーにも感じられた。しかもすっきりした飲み心地もしてなかなかの味わいだった。父も「これはうまいな」と私たちに賛成した。
次は、大正時代のラガービール。しかし、これには参った。何も味がしない。水を飲んでいるようなものだ。「うすい!」妻が言うと、父も「何の味もせんなあ」と物足りなさそうな顔をした。本当にこんなビールを売っていたのだろうか。「大正っていう時代は印象の薄い時代だから、こんなもんかもしれんな」などと父が面白いことを言った。父は昭和8年生まれである。
3本目は、クラシックラガー。1996年にキリンラガーは熱処理方式から熱処理しない「生ビール」に品質改良されたそうであるから、これは「生ビール」化される前の味なのだろう。いわば「昭和」のラガーだ。これには明治ほどではないにしろ、コクを感じた。父は「大正よりもましだな」、妻も「大分濃いけど、私は明治のほうが好きだな」。でも、昭和の頃、私たちが飲み始めた頃のラガーはもっとおいしかった印象があるのだけれど・・。
最後は、今市販されているラガー、「平成」のラガーだ。ここまで飲んでくると、大分気持ちがよくなってきたが、父は「うすいなあ」、妻も「おいしくない」、私も「ラガーってこんな味だったっけ?」と思わず文句を言ってしまった。普段、私はラガービールは買わない。外食したときにラガーしか置いてないときにやむなく飲む程度で、めったに飲まない。それなのにこんな味しかしなくては、二度と飲みたくなくなってしまう。どうしてなんだろう?
結局、父と妻は意見が一致して、1位「明治」2位「昭和」3位「平成」4位「大正」。私は、1位「昭和」2位「明治」3位「平成」4位「大正」。「大正」がダントツの最下位だった。この結果から、「今の私たちは濃厚で芳醇なビールを飲みたいと思っているのではないのだろうか」、などと一応の結論を導き出してみたのだが、まったく信憑性はない。
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