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タバコ

 昨日は抜けるような青空が広がり、気持ちのいい一日だった。午前中ぽかぽか暖かかったので、思わず愛犬弁慶の散歩に出かけた。最近は塾が忙しく、なかなか散歩に出かけることができないため、弁慶も大喜びだったが、その道すがらタバコ屋の前にある自動販売機に目がとまった。私はタバコを吸わないので、自動販売機など普段気にも留めないのだが、陽の光がまぶしく反射してチカチカしていたので気になったのだ。


「いろんな種類があるんだなあ」と感心してみていたら驚いた。何とセブンスターが1箱300円もする!!


自分に関係のないものにはとんと興味がわかないのは、私の悪癖なのだろうが、セブンスター1箱が300円もするなんてまったく知らなかった。タバコを吸わない身にしてみると、300円はいかにも高い。1日1箱吸う人は1ヶ月で約1万円をタバコに使っていることになる。なんだかもったいないなあと思う。(かと言って、吸わない私がタバコ代を貯金しているわけでもないが)まあ、吸う人にしてみれば必要経費のようなものであるから、少しも気にならないのかもしれない。
 私は今はまったく吸わないが、18年ほど前に息子が生まれた頃まではタバコを吸っていた。ヘビースモーカーでもなかったが、1日1箱は吸っていたと思う。17の頃から吸い始め、30になるまでずっと吸っていたのだが、突然タバコを吸うと胸が痛くて仕方なくなった。煙を胸の中に吸い入れると、その煙が肺の隅々まで広がって肺胞1つ1つを締め付けるようなイヤな感じがした。それでも、「ままよ」とばかりに平気な顔をして吸い続けていたのだが、とうとうその無理も利かなくなるほど、胸が苦しくなってどうしようもなくなったので、タバコを吸うのを断念した。「禁煙しよう!」と決意を込めたわけではなく、ドクターストップが自然にかかったようなもので、まったく困難を味わうことなく、すーーっとタバコから足が洗えたような感じだった。吸わなくなって18年近くなるが、やめて以来1本も吸っていない。吸いたいと思ったことさえなかったのは自分でも不思議だ。
 
 タバコをやめて以来、他の人が吸うタバコのにおいが気になって仕方がない。喫茶店などで、隣の席の人が平気な顔をしてタバコをふかしていると、一刻も早く席を立ちたくなってしまう。煙いのがイヤなのは言うまでもないが、煙のにおいが服や髪の毛についてしまうのもイヤでたまらない。店から出てもしばらくは体中からタバコのにおいが立ち込める。まったく辟易してしまう。最近は喫茶店でも禁煙席が設けてあるところが多いから、なるべくそういうところに座るようにしているが、運悪くそこがふさがっていると喫煙席で我慢するしかない。隣に座る人がタバコを吸わない人であるのを願うばかりだ。
 しかし、よく観察していると、やはりタバコを吸う人は減っているように思う。私の父は体調が悪いと控えることもあるが、若い頃からずっと吸っている。弟もかなりのヘビースモーカーだ。しかし、妹の夫は吸わないし、妻の妹の夫も吸わない。また、女性陣も一人も吸わない。したがって私のごく近い身内では、義母を含めて10人中2人しか吸わないことになる。これだけでタバコを吸う人が減ったと結論付けるつもりはないが、少なくなっているのは確かなのではないだろうか。
 それにしても1箱300円は高い。吸う人が減ったので値上げせざるを得ないのだろうか。この価格に嫌気が差して今よりもタバコを吸う人が少なくなれば、JTもさらに価格を上げざるを得ない。そうすればタバコを吸う人がますます減る!そうなったら、私のようにタバコの煙が大嫌いな人間には住みよい社会がやってくる。JTさん、タバコの値上げをもっとしてよ。
 
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