なにげに、今日は映画のサービスデーであることを思い出し、じゃあ、観に行こう。ということで行ってきました。
指定席・入替制の映画館で、少し幅広のゆったりとした席にカップホルダーあり、前後の席の間隔も少し広めで、観やすかったです。
さて、映画のほうですが、
今回、実は、「華氏911」の時より、そんなに世間の話題になっていなかったので、正直、あまりたいしたことはないのではないか?と思っていました。なので、観に行くこと自体、迷っていましたが、これも正直、観に行って良かったです。
一見、アメリカの医療保障制度の問題を訴求しているドキュメンタリー映画と思いきや、社会保険制度も問題をかかえ、介護保険も民間に委託(そして、「グッドウィル」のようなこともあり)、年金制度も崩壊と言ってよいような状態の日本で、今、このような映画を上映するのは、非常にタイムリーであり、また、このタイミングで観ることができるのも、ラッキーではないか、と思った次第です。決して、他人事ではないでしょう。
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観に行くのを迷っていた理由のひとつに、今回の問題がアメリカに限定されていることがあったと思います。先進国の中で、唯一、国による国民皆保険の制度がないアメリカ。
しかし、映画の中で、アメリカの現状を観ていると、どうしても、日本の将来を観ているような気になって仕方ありませんでした。
社会保険は、かなり以前ですが、1割負担が3割負担になり、年金制度も崩壊状態が最近になって露呈され、その批判をかわすかのように、炙りだされた介護保険制度上での「グッドウィル」の事件。
また、逆に年金の問題がなければ、グッドウィルの件もわからないままだったのか?という疑心暗鬼。
そうして、すべてが破綻してしまえば、日本も必ずアメリカのようになってしまうように思ってしまいました。こんなところまで、「アメリカ追従」では困ります。
そうならないために、どうしたら良いか?…
…ムーアは、訴えます、「人間として助け合うこと。」
「華氏911」を観た時は、あまりのムーアの立て続けのトークに頭が痛くなりましたが、今回、そんなこともなく、彼は画面にもあまり出てきません。それは、公式サイトにも書いていたりしますが、行動するムーアを見るだけに終わらずに、観客自らも、この映画をきっかけに行動してほしい。というムーアの希望からです。
さぁ、この映画を観て、何人の日本人が行動するでしょうか?
危機感を感じながらも、行動しない人が多いのも日本人。でも、1人でも多いにこしたことはありません。
TB。--------
「junzirog:マイケル・ムーア 『シッコ』。」