ベネズエラのチャベス大統領が、国連総会の演説で、前日に演説したブッシュ大統領を「悪魔」と名指し、アメリカを強く非難した。
確かに、彼は「悪魔」かもしれない。
でも…、
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言わんとしたいこともなんとなくわかるが、もっと緻密に考えてモノを言ってもらいたかった。
あれでは、一蹴されて終わりだ。
以前勤めた会社の、やり手だが人間的にはどうか?と普段思っていた某上司が発した、唯一、僕を「なるほど」と思わせた言葉に、
「正しいことは、正しいタイミングで言わないと意味がない。」
と言っていたのが、今も妙に頭に残っている。
正しいことほど、相手にわかってもらわないといけないし、だからこそ、よく考えて伝わるようにモノを言わないと意味がない。
また、正しいことほど、実は、それが容易なのかもしれない。
そう考えると、今回のチャベス大統領の演説は、「チャベス」ではなく、「茶化す」だけになってしまったw
さらに、その「茶化す」ことに拍車をかけたのが、マスコミだ。
特に、テレビでは、「悪魔」と発言しているところだけをオンエアで流し、チャベス大統領が他にどのようなことを発言したのか、あまり触れずに、このニュースを終えている。
国連総会さえも、ありのままの情報は、僕らに届くことすら、むずかしい。