今日、広島市民球場での公式戦が終わった。
はじめて、この球場に来た時、生意気にもタクシーで到着し、関係者入り口から、暗い細い迷路のような通路を歩き、ベンチへと抜ける。すると今度は、激しく照りつける西日に目がくらんで、しばらく、自分がどこにいるのかわからなかった。
とりあえず、カメラ席に行くためには、グランドに一度出なければならず、まぶしい中をグランドの端を歩く。
カメラ席についてみると、逆に観客席からのアクセスの方がしやすく、観客席側に入り口がある。試合が始まると、ここからしか出入りできない。
試合が始まって、その入り口の向こうに見える観客や外野席で立ったり座ったりするファンなどみていると、広島の民度のようなものを直に感じることができたように思う。甲子園でも同じように関西の民度を感じることができるが、広島のは、熱はあるが関西より落ち着いた印象がある。
僕が行ったその頃は、まだスコアボードが電光掲示ではなく、場所もセンターより少しライト側にずれた位置にあった。また、カメラ席も一塁側と三塁側で左右対称ではなく、確か一塁側が三塁側に比べ外野によっていて、三塁側より長い玉のレンズでないとバッターボックスの打者が狙えない。あと、大概の球場は太陽の日差しを考え、ピッチャーマウンドから見て北側にホームベースがあるが、市民球場は、南東側にホームベースがある珍しい球場だ。ベンチを抜けて西日がまぶしかったのは、そのせい。
そのほか、いろいろな思い出(関係ないが、明石家さんまと大竹しのぶの離婚会見をテレビで見たのは、市民球場のバックネット裏にある記者席だったか何かのスペースにあったテレビだった。)があるが、その広島市民球場が今日で最後の公式戦ということで、ちょっぴり寂しい気持ちになった。
来年の3月で閉鎖されるのが決まっている。
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