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古橋悌二さんとレイ・ハラカミさんが交錯するゴールデンウィーク。

2021年05月05日 21時58分18秒 | アート・文化
このゴールデンウィーク。
もちろんのことながら、「自主ロックダウン」中なので、どこにも行かなかったのですが、個人的には見逃せないイベントがオンラインで行われていました。


ひとつは、「Visual AIDS」という団体が「Normal Screen」という団体と共催したイベント「"LIFE WITH VIRUS": Teiji Furuhashi in New York
Dumb Type(ダムタイプ)の中心的人物、古橋悌二さんがニューヨークにいた頃の話を中心に、1994年のDumb Type(ダムタイプ)の作品、「S/N」に関連するイベント。

内容としては、
  • 「S/N」記録映像の世界初配信(5月9日まで)
  • ブブ・ド・ラ・マドレーヌさん、山中透さん、バーバラ・ロンドンさんのお三方をゲストに迎えたトークライブ配信 (5月1日に開催済み)
貴重な機会だったので迷わず参加!(しかも無料)
非常に充実したトークが拝聴できました。それに、もう拝見することはできないだろうと思っていた「S/N」の記録映像を鑑賞。(とりあえず2回観ました。もう1回ぐらい観たいです。)

「S/N」の記録映像を初めて観たのは、↓この時だったのですが、
この時は、本当に衝撃でした。
衝撃すぎて、次から次へと展開する舞台のシーンに頭の理解が追いつかず、少々、というか、かなり頭の中が混乱していたことに、今回初めて気づいたのでした。

しかし、今回じっくりと鑑賞することができて、さらに理解が深まりました。

映像ではなく、あの時あの場所にいたかった衝動には今回もかられました。

「S/N」から最新作「2020」に至るまで、演者の迫力というか挑む姿勢というか、そういった一貫したものを感じます。

その流れで、上記のリンクにあるイベント、2008年9月の「ダムタイプ《S/N》トーク・イヴェント」が開かれた東京・初台のNTT ICCのサイト上にアーカイブされているイベントの動画も拝見。
ちなみに、このブログの過去記事によると、この時は高谷さん目当てで聞きに行った記述があり、高嶺さんにはちっとも興味がなかったのですが、今は高嶺さんにいちばん興味があり、上記のトークの中で「『S/N』から方法論を学んだ。」旨の発言がありますが、まさしく今でもこの方法論は実践されているように思え、社会(風刺)的なものを孕んだ作品は、いつも僕の脳みそをかき回されます。

そして、ちょうど公開されていた、最新作「2020」の映像も鑑賞。(一部分カット)


もうひとつは、「レイ・ハラカミを振り返る -没後10年トークライブ-」
こちらは、2011年に急逝した音楽家・レイ・ハラカミ没後10年を目前にひかえて行われたトークライブ配信。
こちらは、山本精一さん(ROVO)、高谷史郎さん(Dumb Type)、ルビオラさん(harp on mouth sextet・司会)のお三方。
お三方ともハラカミさんとは深い親交のあった方々。
これまでに聞けなかったお話も出て、特に山本さんのトークのおもしろさも相まって、非常に盛り上がりました。


「S/N」の中で、ピーター・ゴライトリーさんが古橋さんを呼ぶときの
「テイちゃん」と
トークライブの中で、高谷さんがハラカミさんを呼ぶときの
「レイちゃん」が、
僕の頭の中で交錯するゴールデンウィークでした。


関連リンク。--------

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