この楽曲も非常に印象に残っている楽曲です。
おそらくこのページを見ていただいている多くの方もそうだと思います。
この楽曲のサビでの彼の声の響きは遥か彼方までつづく山の稜線の連続、壮大な自然の風景を思い浮かべます。
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まさしくこの楽曲が流行っていた、1990年代中ごろを思い出します。
ちょうど社会に出て数年経ち上京もできぬまま将来のことで苦悩していた時期でした。ただ今回の話の内容に比べれば、生ぬるい苦悩だったと思います。
当時は、ただでさえ英語すらわからない僕には早口で何を歌っているのかわからないと思っていたのですが、それを友人に話した時に、彼は自分の吃音を逆手にとってやってるらしいですよ、と聞いていたぐらいでした。
ところが、今回この記事を書くためにいろいろと調べたところ、ノリのいい楽曲の裏にある政治批判も含めた深いメッセージ性を知ることとなり、心から唸ってしまいました。
日本では彼を「一発屋」と認識している方が多いかもしれませんが、ただの一発屋ではありませんね。スキャットマンさんをなめてはいけない。
彼は「スキャットマン基金」を設立し吃音の方々を支援する活動を精力的に行っていました。
日本でも、1996年に受賞した「日本ゴールドディスク大賞」の賞金をそのまま日本の吃音者団体である全国言友会連絡協議会に寄付しています。
そのような精力的な活動を今さら知り、すでに1999年に57歳で亡くなっていることと、彼のメジャーデビューが52歳であることを想うと、もっと長く生きてほしかったですし、僕もまた彼のそのような精力的な活動と功績を彼が生きているうちに知っておきたかった、と強い残念感に襲われました。
そんな今年、アメリカでは吃音であることを公言している、ジョー・バイデン氏が大統領になりました。
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