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ダムタイプ《S/N》 トーク・イヴェント@ICC

2008年09月16日 15時18分59秒 | アート・文化
昨日は、また、東京オペラシティへ。

ICCで行われた、「ダムタイプ《S/N》 トーク・イヴェント」を聞きにいってきました。
その前に、特別上映されていた《S/N》を。
正確には、1995年に東京で上演された舞台パフォーマンスを撮影したものです。

はじめて、「dumb type(ダムタイプ)」という名前を聞いたのは、1995年に、大阪の今はなき(?)、某ギャラリーで開かれた、写真家・清水さゆりの写真展「OVER THE RAINBOW Part.2 ―僕たちの時代」に写っていた、古橋悌二さん。
と、思っていたら、正確には、その写真展の直前、坂本龍一のコンサートで、教授が、「亡くなった、ダムタイプの古橋悌二に捧げる。」と言って、確か、「Bring Them Home」をピアノで弾いた時か。
どちらにしても、この頃が亡くなった直後だったのだろう。

以降、4、5年前まで、ダムタイプの名前を、あまり聞くことはなかったが、「sonarsound tokyo 2004」(今年はないのか?)での、「rei harakami + shiro takatani(dumb type)」とか、それ以後、「LIFE」など、数多く教授と絡む高谷さんによって、その名を聞くことになると同時に、高谷さんの映像作品の凄さに魅かれていくことになるのだが、今回もまさしく、その延長線上。高谷さん目当て。
しかしながら、高谷さんを知るためには、高谷さんが関わった昔のダムタイプの作品も観ておかなければならないわけで、今回はその絶好の機会だったわけです。

で、《S/N》ですが、
何も予備知識もなく、ただ最近の高谷さんなどの作品に抽象的なイメージがあったのですが、全くそんなことはなく、非常に具体的、社会的で、訴求力のある作品でした。(ただ、カメラワークがいまいちだったような…。)
当時の「今日の社会が直面する切実な問題(ジェンダー、セクシュアリティ、エイズなど)」をテーマに、そこから、さらに、社会の常識や、国籍、性別などの単純なものに対する問い掛けだったように思いました。(こんな簡単に説明しきれるものではなく、もっと深いのだけれど。)

その後の、トーク・イヴェントでは、浅田彰さんと、作品の制作に関わった、高谷さん、ブブ・ド・ラ・マドレーヌさん、高嶺格さんが参加。
作品が作られた当時のお話を中心に、芸術と社会的なものの関わりについて、多くの時間がさかれ、1時間程度と思っていたのですが、2時間ほど続き、《S/N》を観た後であった僕には、さらにわかりやすいイベントでした。(ぜんぜん疲れなかった。)
特に、芸術と社会性ということでいえば、僕の通っていた写真学校では、写真=ドキュメンタリーという捉え方が強く、普段から、社会との関わりについて話されていたので、当時のダムタイプの活動と写真学校に通っていた頃がシンクロする90年代前半の、当時を思い出す感じもして、ちょっとした懐かしさもありました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トークイベントだけ参加した卑怯者です。。。 (GT2GO)
2008-09-19 23:20:54
トークイベントだけ参加した卑怯者です。。。
でも、有意義でした。
返信する
>GT2GOさん (junziro)
2008-09-20 23:12:17
>GT2GOさん
卑怯者だなんて、そんなことないですよ。
トークの内容は十分濃かったですね。

あと、毎回見るたび、髪の長さが変わる高谷王子のお姿も必見でしたw。
返信する

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