はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

淀川の源流を訪ねて (分水嶺の旅)

2015-08-30 20:50:09 | 分水嶺の旅
我が家は淀川べりにあります。そう言えば、マンションの名前にも「淀川」が、ついていました
いつも散歩をしている淀川ですが、その源流はどこにあるのか?調査の旅をしてきました。(ちょっと大袈裟ですが)

大阪湾から淀川を遡れば、山崎あたりで宇治川・木津川・桂川の3つの川に分かれます。さて、どれを行こうかということで、宇治川を選びます。宇治川はやがて瀬田川になり琵琶湖に行き着きます。琵琶湖に流れ込む川はたくさんありますが、姉川がよさそうです。なぜなら高時川が流れ込むからです。そして、高時川を遡れば、いよいよ源流に行き着くのです。(ちょっと強引ですが。)

川沿いに行くのは大変なので、もちろん道路沿いに行きました。名神高速から北陸自動車道に入り、木之本ICでおりて、国道365号線を北に走ります。北陸道に沿った国道です。
(サルスベリがきれいに咲いていました)
(横を北陸道が走る)
写真の分かれ道を左に進みます。(右に行くと、おもしろいものが待っているのですが、それは、また次回のお楽しみに)

どんどん山の中に入っていきます。雨も降り出しましたよ。
(雨が降ってきました)

道はきれいに整備されています。(以前、走った時は、きびしい道だったと思うのですが)やがて、余呉高原スキー場が見えてきました。ここは、滋賀県と福井県の国境の栃の木峠(とちのきとうげ)です。
(滋賀県と福井県の県境の栃の木峠)
(栃の木峠の由来)

ところで、峠とか県境という言葉が出てきたら、そこは分水嶺ですよね。そうなんです、ここは空から降った雨が、太平洋か日本海か、に分かれていく運命を決める分水嶺なのです。
そして、ついに見付けました。今回の旅の目的、淀川の源流である「淀川の源」の碑です。
(これに会いに来ました)

ここのことは、実は、ヤマケイ文庫から出ている『日本の分水嶺』(堀 公俊著)で知りました。(この本のことは、5月6日にも紹介しました)
分水嶺というものは、日本の背骨で、陸地の真ん中を通っていると考えてしまいますが、この栃の木峠では日本海(敦賀湾)からわずか5キロほどなんです。そして、大阪湾までは130キロもあるんですよ。なぜそうなったのかは、琵琶湖の誕生と関係があるらしいですよ。
それにしても、ここに降った雨は130キロの旅をして大阪湾に流れて行くのですね。(妙に感激!)

(雨で霞む国道365号)
帰り道は、一段と雨脚が強くなっていました。さすがに国境の地です。(この雨は、もちろん淀川に流れていきます。)







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