平成23年2月8日(火) のち
午前中は晴れ、午後から雨が降り始めました。
節分、立春を過ぎて、急激に春めいてまいりました。
玄関の梅の花が3輪開花しました。
その前が極端に寒かったので、ちょっとほっとした感じはありますね。
暖かくなると雪の多い地方の方々は
雪崩の危険が高まりますので、ご用心くださいませ。
それから新燃岳では今日も断続的な噴火が起きているようで、
雨が降ると、土石流の危険も高まり日増しに甚大な被害が心配されるところです。
お近くにお住まいの方々は、くれぐれもご注意くださいますように。
さて、近隣の小学校では、インフルエンザに罹っている生徒が先週からは
急激に増えて学級閉鎖が続出している地域もあるようです。
兄弟関係で園児にうつらないかと心配があります。
当幼稚園は、1月に、ちらほらインフルエンザ罹患者が出始めたので、
広がらないように、手洗い・うがい・消毒につとめて予防対策をとっています。
今のところ、蔓延するようなクラスはありませんので、ご安心ください。
どうぞ引き続き万全の予防体制でご家庭でも子どもたちの健康管理に
ご配慮をお願いします!
今日は、年長組全員で、『いのちのたび博物館』へ園外保育にでかけました。
生命の進化の道筋と人の歴史を展示解説し、
未来へ向けてのわたしたちの生き方を考えるために
「いのちのたび」をコンセプトとしています。
楽しみながら学習できるようにエンターテイメント性の高い展示を、
壮大なスケールで繰り広げています。
展示空間は、来館者された方がまるでショッピングモールを散歩するような感覚で
楽しく関心をもって学べるように、アースモール、カルチャーモールと名づけた
メインストリートを中心に、エンバイラマ館、探究館などの展示スペースを配置しています。
入り口のスペースでは、今、ちょうど特別展『オルメカ展』があっています。
http://www.asahi.com/event/olmeca/
紀元前1500 年頃にメキシコ湾岸の密林に誕生したオルメカ文明は、
高度な都市文明を形成したマヤ文明よりも1000年も前に栄えました。
文明を築いたのはベーリング海峡を渡ってきたモンゴロイドの人びとで、
巨大な石の彫刻、土造りのピラミッド神殿などをつくる建築技術、
ヒスイなどの玉石を精緻に加工する技術をもっていました。
マヤをはじめ、中米の古代文明に引き継がれる美術様式や宗教体系などから
「母なる文明」とよばれています。
本展覧会は、熱帯のジャングルに隠された謎のオルメカ文明を現地の最新の
研究成果にもとづいて、日本初公開の資料を中心にわかりやすく紹介しています。
会場では、時代を3000年以上も前へと遡る旅が始まり、
巨大な石像やジャガー神像、ヒスイの玉製品、彩色土器、
さまざまな表情をみせる土偶など優品約130点により、
原始美術のもつ力と美しさを観覧できました。
そして、旅の終わりは、すぐれた暦法をもっていたマヤとオルメカの暦の関係を
ひもときながらマヤへと続く道をたどります。
オルメカ文明の謎とマヤ文明とのつながりに焦点をあてる
日本で初めての本格的な展覧会で、年長組の子どもたちにも興味深い展示が
たくさんありました。
その特別展を観てから、アースモールへ移動。
46億年前の地球の誕生から生命の誕生
そして、古生代~新生代へと岩石や化石類や魚類、恐竜へと
わかりやすい展示が続き、生命進化のたびの様子を
興味津々に、手で本物のマンモスの歯をさわったりしながら、
説明に聞き入っていました。
http://www.kmnh.jp/check/nat001.html
11時丁度にエンバイラマ館へ!
まるで、中生代へタイムトリップしていくような感覚で
冒険の世界へひき込まれていきます。
洞窟の途中には、湖の底があり、
ディプロミスタス等の古代魚がコンピュータグラフィックスで復元され、
あたかも泳いでいるように見られます。
さらに上っていくと、イグアノドンの巣、恐竜の卵からまさに子どもが生まれる場面、
中生代の昆虫ロボットが棲む森などがあり、
いよいよ中生代・白亜紀の北九州を再現した
360度体感型のジオラマにたどり着きます。
このジオラマには、マメンチサウルスやワキノサトウリュウなどリアルに動く
恐竜ロボットや植物、昆虫、小動物が展示してあり、
夕方から明け方までを環境照明や映像で演出。
遠くで火山が爆発し、大きい隕石も落下して、
更に、雨が降り始め、稲妻がはしり
雨上がりには満天の星や満月も出てきます。
可能な限り、中生代の環境の中で、
実際に体感しながら展示が見られるように
なぜ恐竜が絶滅したのか考える工夫がなされています。
http://www.kmnh.jp/guide/nat04.html
左手の壁には、猿からヒトへと進化してゆく経過がわかりやすく展示してある。
これを眺めてから、いよいよ次に生命の多様性館へ!
http://www.kmnh.jp/guide/nat06.html
アースモールの奥には生命の多様性館があります。
アースモールで見てきた生物たちが進化を遂げ、
現代の様々な種類として生き続けていることが実感できるよう
哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類などの剥製、植物、昆虫などの標本が
ところ狭しと並んでいます。
このなかでも、天井から吊るしてある日本では最大のウバザメなどの
大型剥製は特に見もので、まるで生きているような迫力が感じられます。
2階のカルチャーモールをすぎると、
古代の住居と昭和30年代の住宅を原寸大で再現している探究館があります。
考古探究館は、弥生時代の長野小西田遺跡(小倉南区)をモデルに
竪穴住居やドングリの水さらし場などを再現しています。
民俗探究館は、
その時代の北九州を代表する製鉄所の社宅(戸畑区)を再現し、
西鉄ライオンズが日本一になった昭和33年の暮らしや風俗が
音響・映像演出で楽しめます。
2階には県指定文化財の小倉祇園の山車と北九州市の三大祇園の映像があり、
3階には黒崎祇園笹山笠、戸畑祇園の幟大山笠がそびえたっています。
北九州の代表的な祭りを通して、
北九州の人々が培ってきた文化(モノとココロ)を感じ、
北九州の歴史をたどる道しるべのような入門地点の展示です。
時間がゆっくりとれないので、主に1階の展示を中心に観て帰りました。
また、ご家族でお弁当を持って、お出かけください。
何度でもゆっくり見学に行くようオススメいたします。
明日は、園で、稲田類子さんによる
『いのちのまつり』の絵本の読みきかせもあります。
お墓の前で踊るオバアたち。
それを不思議そうに見つめる少年。
その少年にオバアが先祖供養をしていると教え、
「ぼうやにいのちをくれた人はだれね~?」と問い掛ける。
両親がいて、おじいちゃんたちがいて、こうしてずーっと続く生命の旅。
何千人、何百人、何万人・・・・「一人欠けても坊やは生まれていない」と。
特に最後のページは圧巻です。
かけがえのない命。
いたましい事件が多い今日この頃。
自分の存在理由も考えさせられ、
他人の命も尊いものというのが、
小さな子たちにも分かりやすく理解できる、
素晴らしい絵本です。
大人にも読んで欲しい絵本だと思います。
作者の草葉さんに感謝です。
そして、この絵本が出版されてすぐに平田スミ子先生のお勧めで
毎年、この時期には絵本の読み聞かせで子ども達に出会わせて
お家の方々にもご紹介しています。
1月~3月は、年長組さんは、
『いのち』をテーマに『心』について考え、
家族やご先祖様の存在にも気づかせます。
情操ゆたかに感性を高める保育に取り組んでいます。
保護者のみなさま、 どうぞご理解とご協力をお願いします。