今日はイラストレベルアップコース、イラストレーターおかやまたかとし先生の授業です。
今回の授業は、「似顔絵」についてです。
おかやま先生は、コロナ禍前まで、似顔絵のお仕事をメインでされていて、イベントなどで似顔絵をされていました。
また現在は、個展やグループ展、インターネットから似顔絵を受注されています。
授業のはじめに、おかやま先生がどのように似顔絵を描かれているか、実際に描いて見せて頂きます。
今回、デモンストレーションして下さった似顔絵は、その場で描くものではなく、後日、お渡しするという似顔絵だったので、
・その場で描かない場合のモデルの方の写真撮影の方法
・どんな画材で描いているか
・どうやって色付けをしているか
・何に気を付けて描いているか
・どのくらいの時間で描いているか
目の前で生徒の皆さんから質問を受け付けながら描いて下さり、贅沢な時間が流れます。
さて、先生の実演のあとは、「顔をエリアに分けて考える」方法を教えてもらって実際に生徒の皆さんも似顔絵を描いていきます。
アドバイス風景
「顔をエリアに分ける」とは、顔を分割して考える方法です。
頭頂から眉間まではどのくらいの大きさか?眉間から鼻まではどのくらいの長さか?など、顔をざっくりエリアに区切ってとらえていきます。
エリア分けした後、目や鼻などをそのエリアにどう乗せていくかを考えます。
エリアに分けて考えると誇張もしやすくなり、エリアさえ合っていれば、どれだけ誇張してもその人らしくなります。
ただし、誇張しすぎても喜んで頂けないので、特徴を知った上で、他のパーツは省略するなど、考えて描くのがポイントです。
おかやま先生は、更にその方の持つ印象、例えば「笑顔が素敵だな」「ちょっと怒っているのかな」ということを意識されて描かれているそうです。
そこに、シルエット、パーツの距離、角度や形、更に誇張をするかどうかを決めていきます。
ずっと同じ人の似顔絵と向き合っていると、似ているのか分からなくなってくるので、他の方に意見を聞くのも良いですね。
同じ課題に取り組んで、すぐに意見を聞けるのは授業の醍醐味です。
皆さんが描いている間に、おかやま先生が回られて、1人1人にコメントやアドバイスを下さいます。
また、生徒さん同士でも和気あいあいとコメントし合ったりして、皆さん熱心に似顔絵に取り組まれ、賑やかな授業となりました。