高科正信先生の6回目の授業は「力の絵本」が、テーマでした。
「人は何があったら、生きていけるのか?」
20世紀の哲学者・サルトルが「飢えて泣く子を前にして、文学は成立するのか?」と、問いています。
文学ではなく、絵本・子どもの本では、どうでしょう…?
今回の授業では、絵本・子どもの本が、飢えて泣く子には、ほとんど無力だが、もしかしたら何か出来るかもしれない。と、力を与えてくれる絵本を、紹介していただきました。
『おとうさんのちず』ユリ シュルヴッツ のように、子どもには、空腹を満たすパンではなく地図を与えて、地図を見て旅する夢を見ることで、子どもの将来を望む親心と、子どもの想像力を表しています。
『フレデリック』 レオ レオ二 では、人それぞれに生きる力(役割)があって、人に与えている。と、表現しています。
生きる力を与えてくてる絵本は、沢山ありますので、子どもには絵本に出会う機会をつくってあげることが、大切なことなのでしょうね。
最後に、日本語は主語をはぶくことが多いが、主語をはぶくと内容を間違って読んでしまうことがあるので、なるべく主語は書くようにしてください。と『踊り子』を例題にして、説明されました。
今期最後の課題が出ています。提出は3月25日(水)
絵本のテキストを書く 「しあわせの絵本」
テーマはしあわせ ・ 15の場面で書いて下さい。
子どものころ、何かをもらった・どこかに行った。は除外して、人とは違うしあわせを絵本にしてください。
次回3月18日(水)のテーマは「ナンセンス絵本」です。
※スポット受講(在校生、卒業生対象)、ご見学(体験受講)の方、
随時受付しております!
興味のある方はギャラリーvieまでお問い合わせ下さい。