絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2018年11月7日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2018-11-08 13:28:03 | 絵本わくわく塾
高科正信先生の3回目の授業は「鬼の絵本」がテーマでした。

はじめに夢枕獏編著の『鬼譚』からの興味深いお話です。

怨霊の祟りにおびえた桓武天皇が鬼封じの為、平安京は四方を中国の象徴的な動物(玄武・白虎・青龍・朱雀)に守護されている空間だそうです。
日本には昔から北を嫌う思想もあり、京都の北には貴船や鞍馬、されに比叡山があるというお話でした。

ではそろそろ、鬼の絵本の話に入りましょう。



昔話にはよく鬼が出てきます。鬼が出てくる絵本も沢山あります。
その中から鬼の絵本を紹介していただきました。



『ふくろにいれられたおとこのこ』 絵 堀内誠一  再話 山口智子 (福音館書店)2004

『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー  (評論社) 1977

扉のデザインが素敵ですね。

『島ひきおに』    絵 梶山俊夫  文 山下明生  (偕成社) 1973
『ゆきんこんこん物語』絵 井上洋介  文 さねとうあきら (理論社) 2006
『もりのおばけ』   片山健  (福音館書店) 2011

『島ひきおに』のように、人を信じて仲良くなりたいと思う鬼に対して、
人間は鬼は悪い者という先入観があり、鬼から逃げていく。

ここで紹介された絵本でも分かるように、人間の中にある悪を鬼として書いています。
鬼は人の心に巣くうもので、人間の暗の部分、それが鬼の正体なのですね。

『もりのおばけ』   片山健  (福音館書店) 2011
『トリゴラス』  長谷川集平  (文研出版)  1979
鬼ではないのですが、『もりのおばけ』や『トリゴラス』では、心の中の想像がおばけや怪獣を作り出しています。

本日は三時間授業でしたので、残りの一時間では、
文字(ひらがな)で感じる色・形・ものを描いてみました。



「あ行〜ん」までの行で、それぞれのイメージを発表しました。

 

こんな絵本もあるそうです。
『かっきくけっこ』 絵 堀内誠一  文 谷川俊太郎  (くもん出版) 2009 

 

みなさんが描いたイラスト
 
 


次回の課題です。
「絵本のテキストを書く」 ※締切2月6日
テーマ「しあわせの絵本」
・絵本ですので、15見開きで考えてください。
・見開きの始めに1〜15の番号を入れてください。

次回2月20日(水)は「死と再生」がテーマです。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018年11月4日(日)絵本ゆっ... | トップ | 2018年11月3日(土)デッサン... »
最新の画像もっと見る