寺門孝之先生の2回目の授業は、課題の「カレー色の時代」を発表しました。
課題の発表の前に、装画に関しての質問に答えてくださりました。
装画は、平台に陳列された時に、どれだけ興味を持ってもらうかが大事です。
小説などの場合は、ネタバレやイメージを強く限定するイラストは避けた方がいいですね。
寺門先生は、理屈で辿れないけれど、ピッタリだと思わせること。
「超能力のような」という言葉で説明されていました。
お話を聞いて、装画の仕事は自分の感性が試され、難しいお仕事だなと思いました。
では、課題「カレー色の時代」を発表していきましょう。
「カレー色の時代」という抽象的なイメージを、イラストへ落とし込む作業になりますが、
「カレー色」は何色?で、「時代」はどんな時代?と考えて、皆さんから出た答えは何だったのでしょうか?
・「カレー色の時代」と聞いて、曲名のようだと思った方は、LPジャケットを作られていました。
井上陽水さんの「少年時代」の歌詞を読んでいると、カレーに置き換えれそうだと思ったそうです。
そのまま日本語ではなく、英語で歌詞を書いたところが、センスがいいですね。
・カレーといえば、子どもの頃に母親が作ったカレーを思い出したそうです。
子どもの頃なので、色褪せているイメージ。カレー色を使わず、モノクロで描いたイラスト。
・今は、風の時代と言われていますが、昔も風の時代があったのかを調べたら、室町時代や江戸時代が風の時代だったそうです。
この時代にカレー屋があったらどうなのかと想像して描いたイラスト(右側)。
「CURRY」だと現代に見えてしまうので、その時代の文字で描いてみるといいですね。
・戦国時代のイメージで、辛口派と甘口派で戦う。
背景がおとなしいので、カレーが飛び散っているなど激しいイメージがあるといい。
・カレーといえば、いろんなスパイスが入っている。
今の時代、いろんな情報がネットから入って、頭の中はパンク寸前を表したイラスト。
時事ネタイラストでいいですね。
課題を発表するときに、どういうイラストなのかを説明するのですが、
言葉で説明のできるイラストであることが大事です。
イラストを見て、見る側が「なるほど」と思うこと。
「超能力のような」を上手く使ったイラストを描けるようになりたいですね。
次回の課題は、神戸の小説家 稲垣足穂の『一千一秒物語』の世界をイラストにしてきてください。
難しいかもしれませんが、寺門先生の最後の課題なので、超能力を働かせて最高の一枚を描いてきてくださいね。
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