絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年7月8日(土)イラストじっくりコース・福田利之先生の授業内容

2023-07-08 19:08:20 | イラストじっくり塾

本日のイラストじっくりコースは、福田利之先生です。

今期最後の福田先生の授業は3時間ありますので、カルタを作って最後にカルタ遊びをしよう!ということになりました。

テーマは「神戸」「ギャラリーVie・絵話塾」です。

あ〜ん までの 絵札と読み札を1人で5、6枚描きます。

時間は約2時間半なので、1枚に20分くらいで描き上げないと間に合いません。

焦る気持ちもありますが、まずは楽しんで描きましょう。

テーマから言葉を考え、それに合うイラストを描くには、イラストの仕事をしていくために、良い練習になりますね。

 

そろそろ時間ですね。 

完成してきましたか?

 

完成したら、みんなでカルタ遊びをしましょう。

本日は福田先生が賞品を用意してくださってますので、皆さん真剣勝負です!

福田先生が用意した賞品

 

枚数が減ってくると気合が入りますね。

 

最後に絵札と読み札を並べて見てみました。

皆さんが描いた絵札も個性が出ていて面白いですね。

 

今ギャラリーVieでは、イラストじっくりコースを受講している、おおうちひなこ さんの展示をしています。

福田先生も今までたくさんの展示をされています。

「展覧会はしたらいいよ。見に来る人とのコミュニケーションと、何かをしている発信源になるからね」と、おっしゃってました。

他の皆さんも、これからグループ展や個展など、どんどんチャレンジしていってくださいね。

 

おおうちひなこ さんの展示は、7月9日(日)まで。

秋には大阪のiTohenさんでも展示予定です。

ぜひチェックしてくださいね!

 

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●7月のガイダンス(説明会)のお知らせです。

秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。

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お待ちしています。

7月15日(土)11:00~

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7月29日(土)18:00~

7月30日(日)14:00~   18:00~

 

詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 


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2023年7月1日(土)文章たっぷりコース第4期・15回目の授業内容/高科正信先生

2023-07-07 17:12:21 | 文章たっぷりコース

この日から7月に入るということで、「この世には2種類の人間がいる」というお話を。
・今年ももう半分終わってしまった と考える人と
・今年はまだ半分も残っている と考える人。
さて、あなたはどちらでしょう?

今回の授業のテーマは、「子どもを生きる」でした。
心理学者の河合隼雄は、『子どもの宇宙』(岩波新書)の中で、
「一人一人の子どもの中に広い宇宙があり、そのことを大人になると忘れてしまう」と言いました。

絵本について考えるとき、よく話題に上るのは「自分の中の子ども」ということです。

保育現場や大学の教育学の授業で必須になる岡本夏木の代表作に、『幼児期 − 子どもは世界をどうつかむか −』(岩波新書)があります。

この中の「大きい子ども」という一説を読んでいきました。
西洋では長らく「子ども=小さな大人」と考えられていましたが、日本では既に12世紀の『梁塵秘抄』の中で「遊びは子どもの本質である」と捉えていました。

『幼児期−子どもは世界をどうつかむか−』(岩波新書)
https://www.iwanami.co.jp/book/b268768.html 

モーリス・センダックは『センダックの絵本論』(訳/脇明子・島多代、岩波書店)で
「人間という存在は、子どもが成長して大人になるのではなく、彼らは “子ども” という独自の生き方をしていて、それは何にも代えがたい。絵本の書き手はそれをこそ描いているのではないか」と言っています。

そして、『たろうのおでかけ』(文/村山桂子、絵/堀内誠一、福音館書店)を紹介してくださいました。

 

『たろうのおでかけ』(文/村山桂子、絵/堀内誠一、福音館書店)https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=52#modal-content

犬・猫・アヒル・ニワトリを連れておでかけするたろうに、大人たちは「危ないから」といろんなアドバイスをします。たろうはとりあえずアドバイスを聞きますが、動物たちは彼の味方をしてくれます。
子どもは「子どもの時間」をしっかり生きているのだと実感できるお話です。

続いて、(高科先生によれば)「子どもを生きる」ことができる作家・長新太の絵本を2冊。

 

『つきよ』(作/長新太、教育画劇) https://www.kyouikugageki.co.jp/bookap/detail/1278/

 

『ぼくのくれよん』(作/長新太、講談社)https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000137890

いずれも、作家の中の「子ども性」が描かせた作品といえるでしょう。

次は、詩人・阪田寛夫の詩集『てんとうむし』(童話屋)から数篇を見ていきました。
「ねむりのくに」では、一人のおじいさんの中に若者と少年とおさなごがいるとうたっています。

『てんとうむし』(作/阪田寛夫、童話屋)http://www.dowa-ya.co.jp/books/poem/enjoy/tentomushi.html

児童文学作家のあまんきみこも、エッセイの中で「私たちは自分の中に、赤ちゃんの時代・幼年期・少年少女期・青年期・壮年期という木の年輪を抱えて生きている。私たちの中の思念は、驚くほど年輪の中心部分に支配され、指示を受けている。(子ども時代の経験がその人を形成している)」と言っています。

マリー・ホール・エッツの絵本『もりのなか』『またもりへ』(訳/いずれも まさきるりこ、福音館書店)では、お父さんがもう二度と子ども時代には戻れないという嘆きが描かれていますが、目の前に存在する子どもを見ていると、自分の中の子どもが息を吹き返すかもしれません。

だから高科先生は、子どもの現場にいる人たちは素晴らしいと思うのだそうです。

教育の現場に長くおられた教育評論家・遠藤豊吉は、世間一般では大学の先生が一番偉いと言われているけれど、実際には幼稚園や保育所の先生が一番えらいのではないかと言っています。
「子どもは独特の時間を生きている」という認識を持つのが、子どもを理解してアプローチする最も良い方法ではないでしょうか。

宮崎駿の著書『本へのとびら − 岩波少年文庫を語る −』(岩波新書)は、前半が宮崎監督が選んだ岩波少年文庫50冊の紹介、後半は児童文学感を語っています。
「子どもの文学のほとんどは、やりなおしがきくお話である」と言い、自身で制作するアニメも「この世に生まれてきて良かった」「この世は生きる値打ちに満ちあふれた世界である」という作品を作りたいと言っています。

 『本へのとびら−岩波少年文庫を語る−』(岩波新書)https://www.iwanami.co.jp/book/b226119.html

高科先生も、不条理を描いた大人の文学より、希望に満ちあふれた子どもの文学の方がおもしろいと思って、児童文学作家になったのだそうです。

休憩を挟んで後半は、今期のテキスト『文章のみがき方』(辰濃和男 著・岩波新書)の「Ⅳ. 文章修行のために」から「2. 土地の言葉を大切にする」「3. 感受性を深める」のところを見ていきました。

第二次世界大戦後の教育として、現場では標準語を使い、方言をなくすようにされてきました。確かに、標準語を使えば全国どこで暮らしている人にも話の意味は通じますが、土地の言葉を使う方が、迫力も説得力も増します。
井上ひさしや田辺聖子のように、50〜60年代から土地の言葉で小説を書いていた作家も居ますし、長谷川集平は『はせがわくんきらいや』(1976 すばる書房)で、絵本に初めて関西弁を取り入れました。80年代になると明石家さんまがドラマの主役を関西弁で演じるようになり、今ではお笑い芸人が出身地の言葉や地元のローカルネタで笑いを取るようになっています。

レイチェル・カーソンは『センス・オブ・ワンダー』(1996 新潮社)の中で、「自然の中に入ると感受性にみがきがかかる」と言っていますが、高科先生は「都会で暮らしていても風や雨や陽の光を感じることで感覚を磨くことができる」とおっしゃいます。
ドラマチックな経験の有無とは関係なく、耳や口や目や鼻や皮膚全体(五感)で真理を感得し、書きたいことが人に伝わるよう書けるようになりましょう。

次回が今期の文章たっぷりコースの最終授業となります。

最後の課題は、「(わたしにとって)ちょっとした贅沢とは?」です。
このテーマで、創作・エッセイ・コラム … どんなものでもかまいませんので、文章を書いてください。長さや書き方も自由です。

よろしくお願いいたします。

 

 

 


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2023年5月28日(日)絵本レベルアップクラス・高畠純さんの授業内容

2023-07-06 17:26:33 | 絵本レベルアップ

本日の授業は高畠純さんです。
今日は前回の課題「アナグラム」の文章に絵を付ける。でしたね。この課題は純さんの絵本『かばのさら・ばらのかさ』(ポプラ社)からテキストだけを抜き取って出したものです。先に絵本を見てしまうと影響されますので、あえて紹介しませんでした。


前回に引き続きまずは頭の準備体操。
3~4人のグループに分かれて行います。
・大阪・神戸といえばイメージする言葉を時間内で書きましょう。
・東京といえばイメージする言葉を時間内で書きましょう。

連想シリーズ
次にひとつの言葉から連想することを、つなげていく。
・ペンギン→氷→南極→○○○○→○○○○○→○○○○○……。

・野菜・果物で連想する言葉を15あげる
・日本の祝日は……実際の祝日
・百均で売っているもの……

方法シリーズ
海を渡る方法は………思いつくままに言葉を書きましょう
金持ちになる方法は…思いつくままに言葉を書きましょう
貧乏になる方法は……思いつくままに言葉を書きましょう

 

「アナグラム」生徒さんの作品


さあ次は文章を考えて他の人に絵を描いてもらいましょう。どんな絵や文章になったかは、ふふふお楽しみに!

では次回も教室でお会いしましょう!アディオス!

 

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2023年7月5日(水)絵本わくわくコース・はやしますみ先生の授業内容

2023-07-06 16:46:06 | 絵本わくわく塾

はやしますみ先生の授業は、ダミー本発表の最後の授業です。

 

今まで2回のダミー本を発表して、はやし先生や皆さんのアドバイスを参考にして、完成させたものを発表していきました。

最後の発表ですので、いつものメッセージカードはなしで、ホメホメで感じたことを一言ずつ言ってもらうことにします。

 

では、発表していきましょう。

  

 

最後に皆さんから、1年間、作っては直しを繰り返してみた感想と、他の人の直し方、取り組み方を見てきた感想をお聞きしました。

 

・絵本はもっと簡単に出来るものだと思っていたが、実際は難しかった。

・指摘されることで、気づきがあった。

・自分の絵本を客観的に見れるようになった。

 そして、今までは独りよがりだったことに気づいた。

・他の人の表現方法が自分には無くて、良い勉強・刺激になった。

・皆さんの温かいアドバイスで、前に進む勇気が出た。

 

 

皆さん、一人では気付けなかったことを、先生や同じ生徒同士でアドバイスし合って、

いろんな気づきががあったようですね。

はやし先生の授業では、ダミー本を作るのですが、直しをしてより良くしていく授業です。

今回は途中で諦めてしまった方もいましたが、どう着地をするのかも大事です。

また今期が修了しても、来期からはスポット受講が出来ますので、新しくダミー本のチャレンジをしてみてくださいね。

 

今日は3時間授業ですので、後の1時間で簡単なワークショップをしました。

 

「九十九神(つくもがみ)」を教室の中で探しましょう。

九十九神とは、長い年月を経た道具などに魂が宿っものを言います。

 

紙に黒のマジックで目を描いて、九十九神にしたいものに貼っていきます。

その九十九神に名前をつけて、何か一言喋ってもらいましょう。

 

目を付ける物を選ぶのは、は早い者勝ちですので、思い付いたらどんどん付けていってくださいね。

 

・ミスターオクラ (クーラーのスイッチについた目)

 ギャグが滑って、みんなを寒くさせる。

 

・角野隅子 (カドノスミコ)

 恥ずかしがり屋で角が好き。

 

・水野恵 (ミズノメグミ)

 皆さんに潤いを与えます。

 

・黒柳板子 (クロヤナギイタコ)

 爪を立てるとキーキー言います。

 

他にもたくさんの九十九神が現れました。

楽しかったですね。

 

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