やまめの庭つくり

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樹木の魅力

2015-08-16 | 樹木
最近,樹木関連の仕事が多かったので,久し振りの今日は樹木の形について書こうと思います.

樹木の魅力は色々ありますが,中でも「樹形」は,鑑賞して美しいと感じるためにはとても大切な要素だと思います.

一本の美しさもさることながら,そのように手入れされた樹木が立ち並ぶ景観は,風が通り,見た目にもスッキリとした空間になって,その中に佇むと自然に癒し効果がアップするような気がします.

自然樹形は,それぞれの樹木に特有の,環境や個性を反映したシルエットですが,造園的なメンテナンスを行う場所の樹木はなかなか放任して育てることは出来ません.

よく見かけるのは,公園や街路樹の樹木剪定で,太い枝や幹がブツ切りになっているなどの無惨な状態.

大きくなって欲しくないなら,何故そこに植えてしまったのか・・・

いつも,そのような状態の樹を見るたびに思います.



やまめが訪れたとある場所でも,5年前は枝が混んでいて,モサモサした感じだったろうと思われるケヤキ.

先日久し振りに訪れたら,透かしといって,不要な枝を抜くメンテナンスに変えたそうで,枝の特徴を活かし,とても軽くて涼やかな姿になっていました.


図面でケヤキを描くときの理想的な樹形ですね.

下から見上げると明るくて軽やかな緑のかたまりの間に青空が見えます.
いつまでも上を向いていたいなぁと思わせてくれます.


ちなみに5年前はこんな感じでした.
たぶん,葉があるときには,固い箒を逆さに立てたような感じだったと思います.

枝が混みすぎているのが,上の画像と比較するとよくわかりますね.


こちらはお隣の公園のケヤキ.

同じ樹木とは思えないですね.
ブツ切りにすると,たくさんの枝が同じところから一斉に出てしまうのでモサモサな樹形になっていくんですね.

このような木も剪定のやり方を変えて5年もしたら,きっと見違えるように美しく,元気になるのにな・・・yellow4symbol6