晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

三井寺<園城寺>

2010年10月19日 | 近江路・歴女ブロガー旅紀行
三井寺(みいでら)<園城寺(おんじょうじ)>

■住所:滋賀県大津市園城寺町246
■交通:京阪「三井寺」駅下車
公式サイト⇒http://www.shiga-miidera.or.jp/



天台寺門宗(てんだいじもんしゅう)の総本山です。
正式名称は「長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)」。



1300年以上の歴史を持つ古刹で広大な境内を誇ります。
今回、全部を見てまわることはできませんでした。

でもでも、ずっと来てみたかったんですよー♪
2009年に地元・福岡県内で開催された「国宝 三井寺展」(in福岡市博物館)を見て、さらに行きたいという気持ちが高まっていたのでした。

本当に今回、三井寺まで来れて嬉しいです


 三井寺は、平安時代、紫式部の父である藤原為時(ふじわらのためとき)が出家した寺でもあります。
藤原為時が出家したのは、1016年(長和5年)4月。
出家のきっかけは、一説によると、息子・惟規(のぶのり)、娘・紫式部を相次いで亡くしたからとも。
※紫式部の没年には諸説あります。
または、三井寺の阿闍梨(あじゃり)になっていた息子・定暹(じょうせん=紫式部の異母兄弟)のもとで余生を過ごしたかったからとも・・・。




拝観受付の横で「江~姫たちの戦国~」の旗を発見


■金堂


金堂 正面から


金堂と鐘楼「三井の晩鐘」

金堂は、桃山時代、豊臣秀吉の正室である北政所(きたのまんどころ)による再建。
ご本尊の弥勒菩薩像は秘仏です。誰も見たことがないのだとか。


■「三井の晩鐘」





鐘楼に隣接する授与所に申し込むと誰でも鐘をつくことができます。
境内や周囲では鐘の音が響いていました。
古来、愛されてきた鐘と鐘の音です。

夕陽を浴びる姿に感激☆ 合掌。(-人-)


■松尾芭蕉句碑



  三井寺の 門たたかばや けふの月

句碑の揮毫(きごう)は、榊莫山(さかきばくざん)によるもの。


■「閼伽井屋(あかいや)<三井の霊泉>」

  

天智天皇・天武天皇・持統天皇が産湯に用いたといわれる霊泉です。
“御井の寺(みいのてら)”と呼ばれていたのがやがて“三井寺”の名で親しまれるようになりました。

「閼伽井屋(あかいや)」に近づくと、
「ぼこっ・・・ぼこっぼこっ・・・(しーん)ぼこっ・・・」
という具合で繰り返し霊泉が湧きでる音が聞こえてびっくり。
強い生命力のようなものを感じます!!


■霊鐘堂「弁慶の引き摺り鐘」

(↓画像をクリックされますと、やや大きめのサイズでもご覧いただけます。↓)
 

京阪電車の「湖都古都(ことこと)おおつ1dayきっぷ」に印刷されている大津絵(?)が『釣鐘弁慶』図です。
「湖都古都おおつ1dayきっぷ」と鐘が写るように撮影☆

霊鐘堂の中に「弁慶鐘」が安置されています。

本物を見ると迫力ありますね!

平安時代後期、武蔵坊弁慶が三井寺の梵鐘を奪い、比叡山の山上まで引き摺り上げ、撞いてみたところ
「いのー、いのー」(=帰るぅ~!帰る~~~!という意味)
と響いたので、弁慶は「そんなに三井寺へ帰りたいのか」と鐘を谷底へ投げ捨てたといいます。

そのため、この鐘は弁慶に引き摺られた時にできた疵痕(きずあと)があるのでした。
源義経に出会う前の弁慶のエピソード。


■霊鐘堂「弁慶の汁鍋」



霊鐘堂の中の「弁慶鐘」の横にあります。
弁慶をはじめ多くの僧兵が汁をつくって食べたという大きな鍋です。


■孔雀舎

 

画像左:「孔雀舎」/画像右:孔雀舎から見下ろした「霊鐘堂」「閼伽井屋」「金堂」

三井寺の「孔雀舎」にはなんと!孔雀(くじゃく)がたぶん7羽います!!



めちゃラブリー。
お寺で孔雀に会えるとは・・・!


■唐院「灌頂堂」と「三重塔」



唐院あたりも見どころいっぱいだったのですが、駆け足でめぐってしまいました。また来ます!
「三重塔」は徳川家康が寄進したもの。



■茶店力軒

 

三井寺境内にある、茶店「力軒」で、『弁慶力餅』をいただきました。
『弁慶力餅』は、三井寺の鐘を弁慶が引き摺った故事にちなんでつくられたお餅ですって。



小さく平らなお餅に抹茶風味の“きなこ”がまぶされていて、串刺しされています。
餅の食感と“きなこ”のハーモニーがお口に広がりました。
もっちもちー♪おいしかったです。

ずっと歩きっぱなしだった今回の旅。
滋賀県大津市を気ままに歩いた最後のブレイクタイムです。

ほっとする~~~。(´∀`)

立ち去る際、お店の方が店先に出て笑顔で見送ってくださったのが嬉しかったです。
ごちそうさまでした。ありがとうございました!

 

夕方なので、一般の拝観の方に全くお会いしませんでした。
早く出なきゃ、かな。
道沿いにあった衆宝観音像がオリエンタル風(?)で優美な姿でした。


■観音堂



三井寺の観音堂は、「西国三十三箇所観音霊場」の第十四番礼所として、信仰を集めています。
桜や紅葉の時期も素敵なのだそうです。
観音堂からの眺望もいいそうです。
・・・が、もう体力が限界だったので、立ち寄れませんでした。

※関ヶ原の戦い前の大津城籠城の時、西軍<石田三成・豊臣家側>は観音堂近くの長等山腹に陣をはり、大津城へ大砲での攻撃を行ったのだそうです。



・・・また、三井寺に来ますともっ!!!

いろいろな時代の逸話があって、史実も伝説も文化もすべてを包み込むおおらかさがいいな~と思ったのでした。
(偉そうなこと言ってごめんなさい)



こののち
京阪「三井寺」駅から京阪電車を乗り継ぎ、「上栄町」駅で下車。
JR「大津駅」へ歩いて向かいます。


JR「大津」駅/山吹地蔵へ続く!


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昼食:近江神宮善庵 宮そば(十割そば)

2010年10月19日 | 近江路・歴女ブロガー旅紀行
近江神宮善庵

■住所:滋賀県大津市神宮町(近江神宮の神苑内)
■交通:京阪「近江神宮前」駅下車 徒歩8分
公式サイト⇒http://www.eonet.ne.jp/~poemu/



近江神宮参拝後、神苑内にあるお蕎麦屋さん「近江神宮善庵」へ。
事前に何も調べずに入ったお蕎麦屋さんだったのですが、店内もお蕎麦もスゴイお店だったのでした。



私がお蕎麦をいただいたスペース。
御簾(みす)でスペースが区切られていますよ♪



私が座っていたところから撮ったお店の様子。金屏風がまぶしい!
BGMは東儀秀樹さんの「from ASIA(フロム・エイジア)」が流れていました♪




一日15食から20食限定の定食「十割そば」をいただきます。

お膳の上に敷かれている紙には

 粉が麺となり
  長命につながる様に
 悠久の歴史に思いを馳せ
  また、人との和を大切に
      感謝


と書かれています。

善庵のご主人が書かれたものだそうです。




最初に「蕎麦煎餅(そばせんべい)」をいただきました。
カリッとしていてこおばしいです。いくらでも食べられそうです。



そして、お蕎麦
(実はおなかが空いていてちょびっと食べてしまったので、写真ではやや量が減っています。)
粉と水だけで打ち上げた本格手打ち蕎麦なのです。
蕎麦の実の白いところだけを使っているため白いのだとか。


 

こんな白いお蕎麦は初めて見ます。
まずは取り皿に取って、何もつけずにそのままいただきます。

蕎麦ってこんなにおいしかったんだ・・・!!

誇張じゃなくて、マジでおいしいですっ。

次に、お箸の先にちょこっと塩をつけてお蕎麦をとって食べてみました。
塩で食べてもおいしい!!
塩はモンゴルの岩塩だそうです。こだわりの塩って感じ。

次に つゆ につけてお蕎麦を食べてみました。
おつゆで食べてもおいしい!!

けれども。
何もつけなくても充分おいしいのです。

お蕎麦って、つゆにつけて食べるものだとばかり思っていました・・・。

蕎麦そのものの旨味も食感も、私が知っている「蕎麦」をはるかに超えていました。



*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*

実はこの日、
たまたま偶然、テレビ番組の招待プレゼント企画(?)に当選されたお客様のために作られたというお蕎麦を私もいただいてしまったのです・・・。

ふらっと入店してしまった私が食べられるなんて
こんな幸運なことがあっていいんですか!?(笑)



通常の麺(先にいただいた麺)の4分の1の細さのお蕎麦です!!
そうめんのように細いです。
(このお蕎麦がテレビ番組で紹介され、招待プレゼント企画があったのだそうです。)

こちらも、もちろん手打ち蕎麦。
すごい技術だと思います。

美味しかった~~~。



この日、ご主人の畑でまびきされたばかりの大根葉の和え物もいただきました。

*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*


通常の定食のお話に戻ります。



最後に「そば湯」をいただきました。
ほっとする優しいお味でした。


善庵のご主人も奥様も笑顔が素敵で、パワフル!
いろいろお話させていただきました。
ご主人は歴史に詳しい方で、すごく勉強になりました。
良い刺激をいただきました。

気づけば、1時間40分程度、滞在していました。(笑)


本当に本当にありがとうございました!!
ごちそうさまでした。



こののち、
京阪「近江神宮前」駅に戻り、京阪電車に乗って「別所」駅で降ります。
大津市役所の裏側にある「弘文天皇陵」へ向かいました。


弘文天皇陵~天智天皇の皇子・大友皇子~へ続く!


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