金沢の観光スポットレポート(No.1765)
◇兼六園の梅林2020-4 マヤコウ、リョクガクシダレ、ヤエハクバイ、ギョクエイ
〇梅林の歴史
兼六園の梅林は、藩政時代には竹沢御殿や馬場などがあった跡で、明治には長谷川準也の屋敷となった。戦後は兼六園広場として野外催事に使用され、その後金沢大学が城内に移ってからは、昭和43年(1968)明治百年記念事業として「兼六園梅林」が造営された。ところが、長年の放置と踏圧された荒地に植えられた梅株は育ちが悪く、昭和48年(1973)改めて樹間に深溝を掘り、堆肥を補い、高く盛土して勢いを再生させた。
開園時には太宰府天満宮、防府天満宮、北野天満宮、道明寺天満宮、湯島天神、偕楽園、七塚町、兼六園観光協会などより、白梅13種・160本、紅梅13種120本が寄贈され、昭和50年(1975)ロータリークラブより白梅25本が寄贈された。
13)マヤコウ(麻耶紅)
豊後性、花梅、八重、中輪径。大きな葉が特徴で、秋には葉柄と枝先が紫紅色になる。中国原産で、日本へは古代に渡来 した。葉は楕円形で、互い違いに生える。梅林他に19本ある。
■写真はマヤコウ
14)リョクガクシダレ(緑萼枝垂)
野梅性、実梅、八重、中輪、平開き。花弁の先に細かな波を打つ。萼が緑色のため黄白色に見える。 梅林に1本のみ。
■写真はリョクガクシダレ
15)タマウメ(玉梅)
青軸性、実梅、一重、中輪、若い枝と萼は緑色。花梅としても楽しめる。梅林に1本のみ。
■写真はタマウメ
16)ギョクエイ(玉英)
野梅性、実梅、一重、大輪。花弁は波を打つ。青梅市二俣尾原産。果実は大きく良質で梅酒に向く。梅林に1本のみ。
■写真はギョクエイ
◇兼六園の梅林2020-5 ブンゴ、ヤエハクバイ、ケンキョウ、ヤバイ
◇兼六園の梅林2020-3 オウシュク、ベニシダレ、ミチシルベ、カゴシマベニ
◇兼六園の梅林2020-2 アオジク、シロカガ、コウメ、リョクガク
◇兼六園の梅林2020-1トウジウメ、ヤエカンコウ、ヒノツカサ、ヤエトウバイ
(つづく)