かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

東京国立博物館に行ってきました

2010年05月22日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
 今日は朝一番の新幹線で盛岡を発ち、東京に行きました。

 先日(19日)に記したように、明日23日に開催される学会に出席するためです。

 前泊しなければ最初から参加できないので、どうせなら一日東京で博物館を見学しようと、朝早くの電車に乗ったわけです。

 ただ、この時期、どこの博物館でも特別展の開催の標準を大型連休にあわせているためか、夏休みのまではちょうど端境期のようで、特に惹かれる特別展はありませんでした。

 こういう時はということで、東京国立博物館に行ってきました。

 ちょうど「仏像への道-インドから日本へ」という特集陳列も開催されていましたし、行けば必ず勉強になる資料が展示されているので。

 入館するまで知らなかったのですが、ミュージアムシアターで「阿修羅像 奇跡の仏像」が公開されていたので、それも鑑賞しました。

 ただ、ビデオを流すだけかと思っていたのですが、係りの方が映像に合わせてナレーションを話して下さり、バーチャルリアリティ映像とともに楽しむことができました。

 と同時に、係りの方のナレーションは玄人はだしで、こういう風に話せばわかりやすいんだなと、とても勉強になりました。

 他にも、本館11室では鎌倉時代の愛染明王坐像とそれを納めた厨子、同じく1室の菩薩立像が展示されていました。

 特に菩薩立像は、希少な7世紀前半の木像で(この時期の仏像は金銅製がほとんどです)、正面から見るとやや立体的ですが、側面から見るとのっぺらしています。解説では「日本仏像彫刻の黎明期の様相」を伝えるものとありました。仏像といえばふくよかなお姿を想像しがちだったですが、仏像の製作当初はこうしたものもあったのだと知ることができ、とても勉強になりました。

 東京国立博物館は上京すれば2回に一度は訪れていますが、さすが日本最高峰の博物館ということだけあって、平常展だけでもくたくたになるまで観覧することができ、いつも満足して帰れます。

 できれば、毎週、通いたいくらいです。が、盛岡住まいのkaneurikichijiは叶わぬことです。

 この点については首都圏の人がうらやましいです。


開館前の様子。「細川家の至宝」展が開催されているからでしょうか、開館30分前から行列ができていました。

 
コメント (2)
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