かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

観音様の霊験あらたかな~松山・太山寺に行って来ました~

2013年02月12日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
松山でまず訪れたのはここ、


奥の仁王門は重要文化財です。

四国八十八箇所の第52番札所、太山寺(たいさんじ)です。

現在の本堂は、今から約700年前の嘉元3年(1305)に再建されたもので国宝。



どっしりとしていて風格がありますねぇ。



正面から見ると柱間は7間(柱が8本立つ)ですが、側面は9間。

つまり奥行きが深い建物なのです。

本尊は十一面観音像ですが、普段は厨子(これも本堂と一緒に国宝です)に納められています。

この十一面観音像には面白い伝説が。

解説板によればこうです。

  豊後国、今は大分県の長者が船で難波(大阪)に向かっていたときのこと。
  嵐に遭って難破しそうになった長者は、一心に「南無観世音菩薩」と唱え救いを求めます。
  すると今は太山寺のある龍雲山から五色の光が射し込み、海が穏やかになりました。
  ありがたく思った長者が山に登ってみると、そこにはお堂があり、十一面観音がまつられていました。
  長者は豊後に戻って、用材を切り出し、大工を集めます。
  そしてふたたび龍雲山にやって来て、一夜にしてお堂を建てたといい、そのため一夜堂とも呼ばれたとか。


残念ながら、現在の本堂がその一夜堂ではないようですが、現在でも、厨子の中に平安時代中ごろ(今から約1000年ほど前)に作られた十一面観音像が安置されているようです。

秘仏で、ご開帳は50年に一度とか。

ぜひとも一度お顔を拝んでみたいものです。


参道には遍路茶屋が。以前は遍路宿だったようで、歩き遍路さんは無料で休憩できるようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする