今日は我が家のお節について、少々詳しく語らせていただきます。
我が家のお節は、母が作ったものがその基本になっていると言っていいでしょう。
年末に母がその準備のために、台所に立ち通しで働いていたこと。
私のお手伝いは、いつもきんとんやリンゴかんの裏ごしだったこと。
その程度のお手伝いしかしたことがなかったのに・・・。
10月に結婚し、その翌年のお正月には、私はそのお節を一人ですべて作り上げました。
母に幾度も電話をかけ、教わりながらの奮闘でしたが・・・。
30日頃から発熱。
それをYさんに隠し、ひたすら喜んでもらいたくて作ったお節でした。
実家の遺品の輪島塗のお屠蘇器です。
ところが何と、Yさんは喜ぶどころか、
「何故そんな無理をしてまでお節を作るのだ」
と私を叱りました。
その時受けた私のショックは、相当な物。
「ありがとう」と言ってほしかった私の期待は見事に裏切られ、その後も高熱が続き、半分はふて寝の心境。
こんな想い出が最初にある、私のお節づくりのスタートでした。
2012年のお正月のお節
今と全く変わらないけれど、この頃は、私がまだほとんど作り、盛り付けもしていたようです。
それに懲りず、その後も毎年作り続けたお節。
それをお休みしたのは、長女も次女も結婚し、迎えた60代の頃のお節づくり。
12月の中頃、突然具合が悪くなり、緊急入院。
年が明ける直前に退院。
翌年までしばらく、長女宅でお世話になりました。
お節づくりを頑張ってくれた娘達
本当にありがとう。
その翌年から、私はお節づくりを娘達にバトンタッチしたと記憶していたのだけれど、それは私の記憶違いのようです。
数日前、私の人気記事の中に、2011年のお正月の記事がありました。
それを読む限りでは、その頃はまだ、私がほとんどお節は作り家族に振る舞っていたようです。
人の記憶ってあいまいですね。
11年と言えば、私は63歳。
まだその頃は、とても元気だったのでしょう。
私がお願いしたわけでは全くないのだけれど、
いつの間にはお節づくりは、娘達が自主的に引き受けるようになってくれました。
我が家の伝統を継承し、そっくり同様の物を、今は娘達がほとんど作ってくれます。
私が作るのはお煮しめと、里芋の煮物、鶏の野菜巻き。
その三点だけですが結構時間はかかります。
今年のお煮しめは、いつも以上に丁寧にだしを取ったので、とても美味しく仕上がりました。
松本忠子さんのレシピです。
レシピを紹介させていただきますので、ぜひ試してみてください。
お正月に限らず、普段のおかずにもなり、暫く持ちますので、とても重宝します。
関東風お煮しめ
<材料>
里芋・・・・・・・・・・8個
ごぼう・・・・・・・・・1本
干し椎茸・・・・・・・・6枚
人参・・・・・・・・・・1本
ゆでたけのこ(中)・・・・1本
こんにゃく・・・・・・・1枚
蓮根・・・・・・・・・・1節
日高昆布・・・・・・・30g
絹さや・・・・・・・・・適宜
煮汁・・・・だし汁 7カップ
(私は昆布とかつおで1番だしを作り、干し椎茸の戻し汁も2カップ程度入れて7カップにします)
酒・・・・・・・1/2カップ
しょう油・・・・1/2カップ
砂糖・・・・・・1カップ
みりん・・・・・1/2カップ
<作り方>
① 里芋は皮をむき、二つ切りにし面取りする。ゴボウは斜めに切り、水に放しておく。干し椎茸は、ゆっくり水で戻す。ニンジンは、厚めに輪切りにし、面取りし、筍はやわらかい穂先の方は縦長に、あとは1センチ強厚さの輪切りにする。
② こんにゃくは塩でもみ、熱湯でゆでてから、手綱にし、れんこんは1センチ強の輪切りにして酢を少々落とした水に放しておく。日高昆布は水で柔らかくしてから結ぶ。(写真は昆布を入れるのを忘れました)
③煮汁の材料を鍋に入れ一煮立ちさせ、用意した材料をすべて入れて煮る。浮いてくるあくを取り除きながら20分程煮たところに人参、みりんを加え、さらに10分ほど煮る。
④ 十分味をしみ込ませ、(翌日の方が美味しいです)器に盛り、前もってゆでた絹さやを上に散らす。
我が家のお節は、娘の代でもう終わりかしら。
孫達もお節が大好きなので、継承してくれると嬉しいのだけれど、あまり期待しないようにします。
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