ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

「おつかれさま」の大きな力

2021年08月22日 | 仕事

毎日毎日暑い日が続く。

 

暑い、というだけで、そこそこイライラが募る人たちも大勢いる。

 

そんな人たちの矛先が向けられてしまう職業に息子は携わっている。

 

エレベーターのメンテナンス・・・

 

暑い中、外からビルやマンションに入った時にエレベーターが点検で停まっている。

階段を上らなければならない。

この暑いのに何やってるんだ!

 

舌打ちをされたり、罵られたり・・・で、息子もへこむ。

 

彼ら作業員は、エアコンの無い場所での作業がほとんど。

夏は暑いし冬は寒いし・・・

 

けれども、エレベーターを使う人たちの安全のために日々頑張っている。

 

毎日、ヘトヘトで帰ってくる息子だが、ときどきちょっとうれしそうなときがある。

 

「お疲れ様」の気持ちをいただいたときだ。

 

そんなときは、その嬉しい話をきかせてくれる。

 

先日、某大使館で点検した時のこと。

 

作業の開始時間になった時、大きな荷物を搬入しようとしている人が来た。

おそらく大使館の関係者であろうその人が、荷物の搬入のために何度か往復するのを待っていて、作業が遅れてしまった。

 

何とか終わらせて片付けていた時、両腕一面に入れ墨のある、大きな外国人の男性がこちらに走ってくる。

なにか粗相があったのかと、先輩と顔を見合わせてびびっていたら、

冷たいお茶を2本差しだして、日本語で「おつかれさま」と言ってくださった。

 

またある時は・・・

ものすごく暑い日に、作業を終えて帰ろうとしたら、その建物のオーナーの年配の女性に呼び止められた。

おばあちゃんくらいの年齢の女性は、息子におもむろに300円を手渡したという。

 

「暑いのにご苦労様。冷たいのにものを出してあげようと思ったらお茶しかなかったから、これでそこの自販機で好きな飲み物を買いなさい」

 

「いえいえ、大丈夫です」と辞退したけれど、いいからいいから、と手に握らせてくれたので、飲み物を買わせてもらったんだ、

と嬉しそうに話す。

 

嫌な顔をされることの多い仕事だけれど、時々の感謝とねぎらいの言葉に救われているようだ。

 

就職してから1年半が過ぎた。

 

コロナ禍で、入社式もなく、研修も中途半端。

歓迎会も忘年会もなにも経験することなく、もちろんテレワークになることもなく毎日が過ぎてゆく。

 

それでも日々頑張っている息子を応援したい。

 

幸いにも職場の人間関係には恵まれているみたいで、そこはちょっと安心。

暑い中、不規則な時間での勤務で身体を壊さないか、だけが母は心配なのです。

 

 

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もうひとつのお疲れさま

2018年08月30日 | 仕事
当日中に送らなければいけない書類と図面があるというのに、コピー機の調子がわるい。

同じ場所に彫刻刀で彫ったような溝状のシワがはいる。
ちょっとずれて、端の方に押したハンコが切れる。

サービスに電話をすると、いつも来てくれるおじさんから折り返しの電話。
今、近くを回っていないので、これこれこういうことを試してほしい、それでダメならすぐ向かうけれど1時間くらいかかります、とのこと。

結局、来てもらうこととなる。

午後3時頃到着したおじさんに、4時半くらいに出かける旨を伝えると、大丈夫ですよ、とにこにこ。

私はその間、自宅に戻って複合プリンターでコピーを終え、無事書類と図面を郵送した。

事務所に戻るとおじさんが途方にくれている。
思ったよりも状態が悪く、部品を交換しないといけない、部品は明日届くので、明日の午前中にもう一度来てもいいか、と。
生憎、午前中はでかけるので、夕方か明後日にしてほしい、と言ったところ、ちょっと考えたあと、それだと私が来れないんですよねぇ、と呟く。
明日で退職するんです、と。

転職ですか?と尋ねると、いえ、定年です、と笑う。
最後の修理が途中のまま、っていうのがホントに残念です、とも。

あ~、なんかごめんなさい

数日前から調子悪いな~と思ってたのに、もっと早く連絡すれば有終の美を飾れたかもしれなかったなあ。
少なくともうちが最後ではなかったかも。

30分ほどで終わると思ったんですけどね~。
お出かけですよね、片付けます。
と帰り支度を始めるおじさん。

事務所のガレージに停めた車まで見送る。
道具を入れるために開いた会社の名前の入った車のトランクの中はからっぽ。

きれいに片付けちゃいました、と笑う。

長い間、お疲れ様でした、と頭をさげる。

40年です、とちょっと寂しそうに笑った。

ここ数年、このおじさんがメンテナンスに来てくれるようになっていた。
優しい穏やかな話し方で、いつもニコニコしていて、丁寧に状況を説明してくださる。
とても安心感を与えてくれる方だ。

ちゃんと引き継いでおきますから、
と一礼し、車に乗り込んだ。
なんとなく、角を曲がるまで見送って、ガレージの引き戸を引っ張る。

私ったら、何で今日電話しちゃったかな~、なんて思いながら、事務所の鍵を締める。

のんびりはしていられない。

私はこの後、武道館に行くのだ。

小田和正さんのコンサートで癒されてこよう

家を出るまであと30分。

バタバタと準備を終え、妹と待ち合わせている九段下駅に向かうのでした。

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確定申告終了

2018年03月15日 | 仕事

14日、今年もギリギリで確定申告を終えた。

毎年この時期、今年こそはこつこつやろう、と心に誓う。
でも、この時点ですでにまる2ヶ月こつこつやってない。

私は今年、3月の第1週目に丸2日、予定を入れずに確定申告の作業日にしようと決めていた。

なのに、
1日目、なんと午前中に母がそこそこびっくりするような火傷を負った。

それも、顔面だ。

病院へ行かないと言ってるからどうにかして、と同居している妹からSOS電話が入る。

なんとか説得して、午後の診療開始時間に病院に連れていくと、激コミだ。

幸いなことに、火傷はそれほど深くなくて痕も残らないだろう、とのこと。
薬を塗って、ガーゼを貼ってもらい、薬局で薬を受け取って帰ったら、もう夕方

よし、明日こそと思っていたら、夜になってまたまた妹から電話が。
漫画家の妹は数日後に締め切りを控え、母にも手伝わせていたのだが、顔面ガーゼの母に手伝わせるわけにもいかず、私に泣きついてきた⤵️
仕方ない
結局2日目は朝9時から夕方6時までびっしりとアシスタントをさせられて、この日も終わってしまった。

で、結局合間合間の作業となってしまい、ここ数年で一番ギリギリの提出となってしまう。

ここ数日、胃の調子が悪かったのだけれど、ほっとしたのか、帰宅後いきなり差し込み始め、夕食を作れず、ダウンしてしまった
帰宅した夫と息子たちは、かつやのカツ丼をデリバリーしていた。

どうも毎年この時期は体調を崩す。

ただでさえ、面倒くさいのに、今期は税金を払いたくなくなるような出来事が目白押しだ。
つじつまが合わないところを適当に書きかえていいならどんなに楽だろう。

ただ、今回は税金が戻ってくるので、よしとしましょう。

確定申告を無事に終えたみなさん、お疲れ様でした。

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一級建築士定期講習

2018年02月02日 | 仕事


過去の某建築士による大規模な建築構造偽装事件以来、建築士を取り巻く環境はなにかと厳しくなった。

提出する書類関係が煩雑になったのはもちろん、事務所に所属する建築士は、3年度ごとに所定の機関が実施する講習会を受けなければならない。
3年って、びっくりするくらいあっという間にすぎる。

で、前回の受講からあっという間にまた講習会を受講することになった。
もたもたしてる間に、一番近い会場が満席になってしまい、あまり土地勘のない千葉市の会場まで出かけて行く。



そしてやっぱり道に迷ってしまった。
ハガキに書いてある出口より、こっちの方が近いよ、と教えてもらったので、そっちにしたのが敗因だ。

自分が信じられないので、30分以上前に到着しておいて、ホントによかった

講習会は朝9時から17時20分まで。
1時間ごとに10分ほどの休憩と1時間の昼休みを挟んで、最後の1時間は終了考査としてマルバツ式のテストがある。

テキストを参照しながらでいいのだけれど、200ページほどあるので、講義中にきっちりマーキングしておかないと探せない。
なので、結構忙しい。

ただ、講義は映像を見てるだけなので、今一つ緊張感が持続しない。
大人になってからは長時間座って話を聞くことなんてないので、集中力も続かない

このテの講習会はオジサンが圧倒的に多いのだけれど、今回は珍しく教室内に女性が多く、お隣の席も同年代(?)と思われる女性だった。

映像で流れていく講義は待ったなしなので、テキストにひたすらマーカーでザクザク線を引き、もうどれが大事なのかもわからない。

講義の内容の大半は、建築や建築士業務に関する法律の改正に関するもの。
後半、少しだけ今後の動向や、新しい工法などの紹介があったりもする。

そこそこの会社に勤めていると、そこにいるだけでそこそこの情報が入ってきて、新しいことへの対応も柔軟にできる。

私のような個人事業主や、少人数の小さな事務所は、日々の変化に対応するのが容易ではない。
実務をこなしながら情報収集も、と言うのは至難の業だ。

いつどこで何が変わっているのか、見当もつかない。

なるべく業界雑誌の記事には目を通すようにはしているけれど、なかなか追いつけないのが実情だ。

そういう意味では、こういう講習会は大切なのかもしれない。
映像をひたすら見るだけで、説明は雑だけれど・・・。

他の業界はいったいどうなんだろう。
特にお医者様とか・・・。

かなり高齢のお医者様の個人病院などは、ちゃんと新しいことについていけてるんだろうか、などと余計なことを考えたりする。
だって、命に直結しているし・・・。

ともあれ、時間ぎりぎりで終了考査も無事終わり、あとは結果が送られてくるのを待つだけ。
帰り際に近くにいた人たちで、ところで落ちたらどうなるの?と話してたら、係りの人に「まず大丈夫ですよ」と励まされる。

外に出たら冷たい雨。

年度末の3大イベント、確定申告、定期講習会、業務報告書提出(県知事へ)のうちの一つが終わった。
後二つ、延ばし延ばしにしないで、ちゃっちゃと終わらせようとこの時期毎年思うのだけれど・・・








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北海道3 ~お仕事編・グループホーム現場へ~

2017年08月31日 | 仕事

2泊3日の北海道最終日はちょっとお仕事。

昨年の秋から計画のあった、グループホームの建設のお手伝いをさせていただいている。

昨年夏から、今年の春にかけては、
老人施設の働く人たちの社宅となる共同住宅の建築に関わらせていただいたが、
今回は障がいのある方たちが暮らすグループホーム。

たまたまだけれど、福祉がらみが続いた。

長く同様のグループホームや施設で働いてきた友人がNPO法人を起ち上げ、
地元に建設をするにあたり、声をかけてくれた。
思い出していただけて光栄だ。

敷地の変更や諸手続きなど、いろいろあったが、夏に着工し、その後はスケジュール通りに進んでいるようだ。。

せっかくの機会なので現場を見せていただくことにした。

私の立場は設計者であるけれど、すでに同様の施設が何棟かあるので、
既存の建物に準じてマイナーチェンジを施した、という感じ。

加えて、遠方であるため、いつものように現場監理ができず、
その部分は他の建築士の方にお願いしているため、現場の状況が把握できていない。

寒冷地の建築に不慣れなこともあり、何かと心配だ。

けれど、現場は順調に進み、すっかり形が分かるようになっていた。



あと数日で、サイディングも貼られるらしい。

室内もずいぶん出来上がっている。



遅めの昼休みをとっていた大工さんに、わからなかったことをいくつか教えてもらい、
次回の図面に反映させよう。

現場に行く前に友人がランチに連れて行ってくれた。
現場のすぐ近くのお店で、地元のブロッコリーを使ったパスタ
「緑のナポリタン」をいただく。
パスタにブロッコリーが練り込まれているらしい。
トマトソースも地元のトマトから作られているとのこと。



白いブラウスを着ていた私に、お店の人が紙のエプロンを渡してくださる。
至れり尽くせり。

そして、とてもとても美味しい。

パスタも癖が無くておいしいし、トマトソースが絶妙だ。

デザートはブロッコリーアイスクリーム。



え~?っと思ったが、ブロッコリーは後味にちらっと来るくらいで、
抹茶アイスのようで美味しい。

大満足のランチでした。
秩父別町にいらっしゃるときはぜひ、緑のナポリタンをご賞味ください。

最後に、今回色々とお世話になっている、町役場の係りの方にご挨拶をして、
3日間の北海道旅行(?)は終わった。

タイトなスケジュールで、心も身体もちょっと疲れたけれど、
思い切って行って本当に良かった。

次回、このグループホームが竣工したときにもう一度行きます。

今回お世話になった皆さま、本当にありがとうございました










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