三宅裕司さん率いる熱海五郎一座、新橋演舞場進出記念公演
「天然女房のスパイ大作戦」を観てきた

今年で11年目のこの一座。
全部ではないけれどほとんど毎年足を運んでいる。
設定も内容も本当にくだらなくて、コテコテの喜劇なのだけれど、
とにかく理屈抜きで大笑いできるのが魅力

疲れているときには、難しいことは考えずにただ笑えるこういう軽演劇は本当に貴重だ

毎年有名女優さんをゲストに迎え、
普段はまじめな役柄の多いきれいな方たちが、思いっきりはじけているのを見るのもこれまた楽しい。
今回のゲストは、沢口靖子さんと、元宝塚のトップスター朝海ひかるさん。
お二人とも、こんなことやってて大丈夫?とちょっと心配になるくらいのはじけっぷり

朝海さんに至っては宝塚で登りつめた地位はもういいの?ってくらい

夫を愛してやまない平凡な主婦に沢口靖子さん。
こんなきれいな奥さんに愛されている幸せな夫が三宅裕司さん。
夫の浮気調査をした後、沢口さんに恋してしまいストーカーのようにつきまとう探偵に東貴博さん。
三宅さんの勤める下着の会社でのライバルが渡辺正行さん。
上司が小倉久寛さん。
社長にラサール石井さん。
大スターなのに実はスパイというどこかで聞いたような役を演じるのが朝海ひかるさん。
さて、一度はの浮気を疑ったものの、誤解とわかり、夫の新製品開発の手助けのために産業スパイになろうと決めた妻は、
スパイ養成学校みたいなところに入学する。
ここの所長が春風亭昇太さん。
なんともとぼけていてキレのないスパイだ

沢口さん演じる天然な妻がホントにキュート。
そこそこの年齢のはずなのに、お人形のように可愛らしい

ところどころ科捜研ネタを盛り込むことも忘れない。
三宅さんのアドリブは毎回共演者を翻弄し、とりわけ一番慣れてるはずの小倉さんのしどろもどろ具合がホントに可笑しい

小倉さんは出てきただけで笑っちゃうし、渡辺リーダーのコーラの早飲みも痛々しいけど面白い。
ラサール石井さんは今回はどちらかと言えば抑え目。
昇太さんは途中途中で小噺もはさみながら、実に上手に場をつなぐ。
笑点の自虐ネタも忘れない。
沢口さんとのドタバタはドリフターズを思い出させてくれる

キャッツアイのようなタイツ姿の朝海ひかるさんはそれはそれは見事なスタイル

同じ人間とは思えない。
SETのメンバーとのダンスはそれだけで完成されたパフォーマンス。
宝塚出身の方に共通することだけれど、発するオーラがハンパじゃない

もはやストーリーはどうでもよくて、とにかく笑わせていただいた。
最後の下着のファッションショーでは、新橋演舞場の花道を埋め尽くす長さのふんどしで現れちゃったりして・・・

たった一つ残念なことは・・・
会場が会場だけに、料金がお高い・・・
コントにこの金額はちょっと・・・で今回は少し安めのお席でがまんがまん

ただ偶然にも2階の舞台袖でちょっと見にくいけれど前の方でラッキーでした

今回、友達一人のほかに私の母と仙台からきていた叔母も一緒。
叔母にも喜んでもらえたようでよかったよかった

時々はこんな風に大笑いして、脳ミソをリフレッシュさせないと
