「幕末ドラゴン〜クセ強オンナと時をかけない男たち」
三宅裕司さん率いるこの一座の公演は、何も考えずに(失礼?)ただただ笑えるので、ストレス解消にもってこいなのだ。
「幕末ドラゴン〜クセ強オンナと時をかけない男たち」
今月のレッスンは
ソフトワイヤーを使ったフレームワークアレンジ
って何?
こんなワイヤーを
ラジオペンチを使って自由に形を作り花留めを作る。
それをガラスの器にのっけて
お花をアレンジする。
私はひたすら、
うねうね、くるくる
私は手先が不器用なので、
この手の工作系作業にはものすごく時間がかかる。
この日も結局最後の一人になってしまった。
でもでも
なんとなく出来上がりました。
このステンレススチールというピンクパープルのバラの美しいこと
早速茎を持ち帰り、挿し木にしてみる。
せこい・・・
もう一つのバラは
アトランティア
これももちろん挿す
ガラスの花器は涼し気で夏にぴったり。
これからの季節、花の傷みが早い。
少しずつ花を取り換えながら楽しむことにしよう
6月の初めに梅を漬け始め、
梅シロップも仕込んだ。
先週、いい感じに梅酢が上がってきたので、
赤紫蘇を投入
じわっと染まってきている。
同じ時に仕込んだ梅シロップは
なんとなく出来上がった。
パープルクイーンという品種の梅でシロップをつくると
シロップがピンクにならしい、というので
やってみたけど、なんだかピンクって感じじゃないな~
と思いつつ炭酸で割ってみると
ホントだ
ピンクだ
悦明を書いてくれた生産者の皆さん、
疑ってごめんなさい
ちょうど訪ねてくれた友人たちに飲んでもらったら
大好評
これはきっとすぐに無くなってしまいそう。
あとは土用干しを待つばかり。
楽しみ楽しみ
【スセリ台本劇場 ひとりコント集+α】
作・監修 オオタスセリ
2023/6/11 「劇」小劇場
友人の急なお誘いで、下北沢の「劇」小劇場に出かけてい行く。
本多劇場のすぐ前にあるのに、今まで全然気が付かなかった。
なんでも、彼女が浅草あたりの劇場に行った時に
人違いで彼女に声をかけた女性が、この舞台に出演する女優さんだったらしい。
二人で立ち話になり、観に来てくださいと言われ、
行きます!と言っちゃったので、一緒に行かない?と誘われたのだ。
そんな面白い流れに乗っからないわけにはいかない。
で、のこのこついてきた。
おそらく私たちと同年代であろうオオタスセリさんの前説から始まり、
ちょっと弾き語りもあり、
俳優さんたちによる15分から20分くらいお一人芝居が始まる。
台本はすべてスセリさんが書いたもの。
それを俳優さんたちが比較的自由にアレンジしているらしい。
一人目はダンサーでもあるらしい京本千恵美さんの「待ち合わせ」
お局様と若い女子社員が待ち合わせをして、
若い子がお局様を待たせて大幅に遅刻してくる、という設定。
その待っている間のお局様のイライラを、踊りも交えてコミカルに描いていた。
二人目は星山万里さんの「賃貸の心得」
ひとり暮らしの部屋で死んでしまった自分を見下ろしている魂の自分。
孤独死の様子を笑いに変えていた。
三人目はミュージカル女優の表純子さんの「小説の女」
売れない小説家を支えていたのに、売れたとたんに捨てられた女が
そのころのいろいろを取材相手に話している。
服装もたたずまいもキャラがすごくて、目が離せない。
四人目はペンギンあきさんの「婚姻届」
大安の日に婚姻届けを受け付けている役所の職員なんだけど、
ホントにありそうなやりとりがリアルで思わず笑ってしまう。
五人目はあぜち守さんの「骨董屋」
なんでも日劇のプリンスだったとか・・・
呪いの人形を買いに来たお客さんとのやり取りが、
ものすごく胡散臭い。
カーテンコールでは白いスーツに着替えて歌っていた。
最後の大西多摩恵さんが友人にまちがって声をかけた方。
「画家の妻」という作品で、夫の浮気相手と対峙する初老の妻を鬼気迫る感じで演じていた。
他は全部コントだったけど、これだけは純文学風。
目の前にいる若く美しい愛人が見えるようだった。
全員が終ってからのダメ出しタイムで、スセリさんが
「物まねを入れるとかちょっとふざけて欲しかったけど、すご過ぎて言えなかった」
とおっしゃっていたのもなるほど、と思う。
あぜち守さんと大西多摩恵さんはちょっと格が違う気がした。
終演後、友人が大西さんにご挨拶したら
「ホントにきてくれたのね~!」
と盛り上がっていた。
スセリさんが司会進行をし、
コントの合間に歌を歌ったり、トークをしたり、
ちょっと不思議な舞台だったけど、
なんだか楽しくて、たくさん笑って、最後でぞくっとして
盛りだくさん。
大西さんの人違いが無ければ、おそらく上演されていることも知らなかったし、
スセリさんのことも知らないままだったと思う。
何がきっかけで新しい世界が広がるかわからない。
友人と二人で人違いに感謝して、
「楽しかったね~」と下北沢を後にしたのでした。
【帰って来たマイ.ブラザー】
作 マギー
演出 小林顕作
世田谷パブリックシアター 2023/4/22
少し前のことになるけれど、
大学時代の友達と舞台を観に行ってきた。
彼女と会うのは3年ぶりくらいだろうか。
以前は1~2か月に1度くらいのペースで一緒に舞台を観に行ってたのに、
パンデミックになってから、ぱったり会えなくなっていた。
コロナのせいばかりではなく、
その間に彼女のお嬢さんにはお子さんが生まれたりして、
忙しくなったり、と言うこともあった。
彼女は堤真一ファンなので、この舞台のチケットが売り出されたときに打診してみたら、
「行きたいと思ってた!」と言ってくれて、久しぶりの再会となった。
神奈川県浦和市の市民ホールに伝説の兄弟グループ「ブラザー4(フォー)」がやってきた。
大ヒット曲を放ちながら、あっという間に解散し、40年ぶりの復活らしい。
彼らのリハーサル室が舞台となっている。
リハーサルをしても40年のブランクはなかなか埋まらず、
観客も集まらず、どうなるんだろうと思いきや・・・
リードボーカルの長男ハジメが水谷豊さん。
バックコーラスが二男の段田康則、三男 高橋克実、四男 堤真一。
似てなさすぎる・・・
でも、話が進んでいくうちに、
自分のペースでどんどん引っ張っていく長男
慎重で冷静で時にきついことも言う二男
ノー天気でやりたい放題、直前まで消息不明だった三男
おどおどしながらお兄ちゃんたちに引っ張られる四男
と、ああ、いるいるこういう兄弟、
私たち3姉妹も役割がわかれてるな~、なんて思い始める。
彼らのマネージャーが寺脇康文さん
まさかの相棒コンビをここで見られるとは!
彼らの熱列なファンで、このコンサートのきっかけを作った姉妹が
峯村リエさんと池谷のぶえさん
阿佐ヶ谷姉妹みたいでなんだか楽しい。
いるいるこういう人たち!
そしてこの姉妹のお互いを思いやる心に胸を打たれる。
相棒での右京さんを見慣れているので、この日の水谷さんはとっても新鮮。
とっても身軽で、舞台の上をポンポン飛び歩き、
何があっても動じないちょっとすかした右京さんとはまるで違うキャラ。
その昔の傷だらけの天使(古!)や
熱中時代の北野広大先生のころの
ちょっとやんちゃな感じを思い出す。
段田さんは安定の貫禄。
引退してまじめにコツコツ働いてきた初老の男の人の悲哀がにじみ出ている。
自分は関係ない、的な態度でありながら、最後はちゃんとまとめていく。
高橋さんのちゃらんぽらん具合ったら、まさにはまり役。
4人の雰囲気が険悪になるとムードメーカーになって、何となく場を納める。
考えてるんだか考えてないんだかわからない感じがお見事。
自分では何も決められなくて、何となくお兄ちゃんたちに引きずられるちょっと情けない堤さん。
4人の中で1番人気があったっていう設定ももっともで、一人だけ骨格から違う。
カッコいいのになんだか自信がない四男がぴったり。
それぞれが生きてきた40年のあれこれにも思いをはせながら、
でも兄弟のきずなはやっぱり強いのね、と安心できるラスト。
あんなに仲が良かったのにどうしてこんなに憎み合っちゃうの?
っていう兄弟姉妹も数多く見聞きしてきたけど、
やっぱりこうあってほしいな~としみじみ思う。
ブラザー4がこのあと復活して活躍するのか
この日限りなのかはわからないけれど、
なにやら明るい希望みたいなものを感じることができた。
それにしても、ホントに久しぶりに会った友人はちっとも変ってない。
お互い、家族の状況は三年の間にいろいろ変化したけれど・・・
あまりに久しぶりで話が尽きず、
一晩でもしゃべれるね!って勢いで怒涛のおしゃべりをくりひろげた。
これをきっかけに、6月も7月も観劇の予定が決まっている。
コロナも5類になったことだし、また前のように会えるようになっていくといいな、
と心から思う。