ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

組曲「宿命」 ~日本フィルハーモニー交響楽団~

2014年03月31日 | 音楽

松本清張原作の映画、「砂の器」のクライマックスを よりドラマティックにした菅野光亮氏作曲の交響曲「宿命」

宝塚を彷彿とさせる、凛々しい西本智実さんの指揮で、ピアニスト外山啓介さんと日本フィルハーモニーが演奏する。

会場は池袋にある東京芸術劇場。

前半は、外山氏の独演。

ラフマニノフを3曲。

ヴォカリーズ
前奏曲作品23-4
前奏曲作品3-2「鐘」

「鐘」は浅田真央ちゃんがバンクーバーでの冬季五輪で採用したとのことだけれど、ちょっと覚えてません・・・

続いて
芥川也寸志氏作曲の弦楽のための三楽章

ここで休憩が20分

そして
ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」


加藤剛さんが主演の映画は残念ながら観ていないが、
SMAPの中居クンが主演したドラマの方は、再放送で観た。

私は松本清張モノが大好きなのだけれど、全体的に暗いので家族がいやがり、オンタイムでは観られないのだ

社会的差別を受けながら、父子で過酷な旅を続け、父の死後、死んでしまった別人になりかわり、
栄光の階段を上りつめる天才音楽家が犯してしまった過ちがじわじわと暴かれていく悲劇。

松本清張の作品に出てくる犯罪者たちは、
ものすごく短絡的な場合とものすごく同情的な場合が極端なように思う。

ものすごく同情的なパターンの場合、これでもかってくらい気の毒なことが多いけれど、
どんなにひどい目に遭っていたとしても、断じて人を殺めてはいけない、という姿勢は冷酷なくらい一貫している。

で、この「宿命」は時代錯誤的にも思える差別を経ての成功が一気に崩れさる直前の回想シーンで流れるわけだが、
映画を観ていない私には
どんなに成功し、人々の賞賛を受けてもてもなお、
満たされない「天才 和賀英良」を演じる中居クンの苦悩の表情が浮かんでくる。

バラエティでの明るい笑顔を封印し、終始暗く重い雰囲気を漂わせる仲居君はホントに素敵だった。

などと思っているうちに、演奏終了。

20分の休憩を含めても2時間に満たない演奏会はちょっと物足りない気もしたけれど、
クラシックに詳しくない私には程よい長さなのかもしれない。

さて、この日は、小・中・高の同級生である後藤悠仁氏が舞台上でヴィオラを演奏していた。

事前に行く旨を伝えてあったので、終演後ちょっとお茶でも、
ということになり一緒に行った妹と3人で日曜で混み合うカフェへ

今回、ピアノを半円状に取り囲むような配置で演奏されていたことの理由を話してくれる。

通常、映像に使う音楽は、オーケストラとピアノを別々に録音してちょうどいい音量に調整するらしいのだが、
それ用の曲を今回のように生で演奏する場合、完全に囲むとピアノがオケの音に負けてしまうし、
かといってピアノ完全に前に出ると、ピアノばかりが響いてしまい調和がとれないらしい。

今日の配置は本番直前に変わったとのこと。

ただ、あたりまえにいつも同じように並んでるわけじゃないのね、なんて、素人は感心してしまう。
演奏の後のお疲れのところ、終始笑顔で話しつづける彼は、ホントに昔と変わらない。

地位が高くなっても、誰に対しても変わらないスタンスを保ちつづける彼は、ホントにすごいといつも思う。


ステキな音楽と、楽しいお話しの後、穏やかな気持ちで家に帰ると、
ここ何年も風邪もひかなかった長男が熱がある、などと言う。

ここで私は、一気に「母」という現実に戻るのでした・・・






















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【観劇メモ】想い出のカルテット ~もう一度唄わせて~

2014年03月24日 | 演劇

「3月の舞台で復帰します」

俳優・演出家の高橋昌也さんから、亡くなる数日前に届いた手紙に書かれていた一文だ。
生きる希望に満ちあふれた内容のお葉書だった。

その「3月の舞台」というのが黒柳徹子さん主演の「想い出のカルテット」

高橋さんが演出を手掛ける「海外コメディー・シリーズ」は
昨年までご自身が芸術総監督を務める、ル・テアトル銀座で上演されていたのだけれど、
残念ながらこの劇場は閉館となってしまった。

で、このシリーズはこの春オープンした「EXシアター六本木」のこけら落しとして上演されることとなっていた。

そのことの喜びと期待を書いたご本人の文章が公演パンフレットに載っていた。



さぞかし無念だったことだろう。


高橋さん亡き後、予定通り上演されたこの公演の千秋楽である23日、
毎年一緒に観に行く友人と、妹と、セミナーでご一緒した方と4人で出かけて行く。

毎年、自分が観に行く日に、高橋さん宛てに、お花を贈っていたのだが、
今年は奥様宛てに、グリーンと白の花材でアレンジしてもらったお花を贈った

もと音楽家ばかりが集まる老人ホームが舞台のこのお芝居、以前にも一度観たことがある。

人気絶頂の時に引退したかつてのオペラ界のスター、ジーンに黒柳徹子さん。

ジーンと短い間結婚し、別れたものの思いを断ち切れないレジーに団時朗さん。

下品なことばかり言うけれど、優しくて、亡き妻を愛し続けているウィルフに鶴田忍さん。

天真爛漫な心をもち、ちょっと認知症がはじまっているシシーに阿知波悟美さん。

若く輝いていたころ、「リゴレット」で共演した4人が再会し、
ホームのコンサートで「リゴレット」をもう一度唄うまでの日々を描いている。

登場人物は4人だけだが、4人の会話から、人名や人柄がさりげなく具体的に語られるので、
ホームにいる大勢のもと音楽家やスタッフの姿が見え隠れして、
ここはホームなんだな、ってことがよくわかる。

プライドが高いゆえに、自分の弱みをさらけ出せないかつてのスターを演じる黒柳さんは、
やはり、4人の中でひときわオーラを放っている。
もう昔のように歌えない自分を受け入れられず、苦悩する姿は本当にリアル。

最近気になる滑舌の悪さや、足腰の弱り具合が、老齢の感じに深みを加えている。

絶妙な間合いでぼそっとつぶやく一言でしっかり笑いをとる黒柳さん、さすがです

年を経てもパリッとしていてダンディな団さん。
男性があんなふうに年を取れたらホントに素敵。
ジーンへのあふれる思いが伝わってきて、グッとくる。

皆がなにかと感情をあらわにする中、すべてをユーモアと広い懐で包み込む鶴田さん。
年をっても穏やかな気持ちを保てるってすばらしい、と思わせてくれる。

一言一言で場を和ませる、かわいらしくてほっとけないおばあさんを演じる阿知波さん。
あんなふうなおばあちゃんになって、見守られたいものだ。

最後に口パクだけれど、4人でリゴレットを熱唱。
盛り上る圧巻のラストだ。

が、いつものことだけれど、「リゴレット」の内容がわかりません・・・ごめんなさい

劇中「年を取った今でも、どう生きるかを考えている」と言うようなセリフがあった。
「若いときは死ぬことを考えることが死ぬほど怖かった」とも。

病気が回復し、仕事への情熱と希望にあふれた高橋さんのお葉書の内容がリンクして、思わず胸が熱くなる。

終演後、何度も何度もカーテンコールにこたえてくれていた黒柳さんはとてもチャーミングだった。

いろいろな思いがあったからか、前回よりもはるかに感動した舞台だった。

劇場も座席前がゆったりして、とても観やすかった。
このシリーズの拠点をここに移してまた頑張ろう、と思っていただろう高橋さんの想いは
黒柳さん達によって続いてくのだろうか。

あらためて、心からご冥福をお祈りします。





















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健康診断からお勉強会へ

2014年03月21日 | ヘルス
チケットサイトのグルーポンで、健康診断のチケットを購入

妹と一緒に行ってみることにした。

内容は、頭部から腹部にかけての全身CTと各種血液検査および腫瘍マーカー検査。

所用時間1時間とのことだったけれど、40分もかからずに終了。

2年ほど前に一度同じような検査を同じようにチケットを買って受けてみた。

この時は初めて頭部CTなんてやってみたものだから、どこか血管詰まってたらどうしよう、
なんてちょっと心配したけれど、恥ずかしいくらいに健康体だった・・

今回の結果は2週間後に送られてくる。

年と共に身体もどんどん錆びついてる感じがするので、ちょっとドキドキだ

この日、クリニックの近くにある「TOTOテクニカルセンター」で
「高齢者施設水廻りセミナー2013」が開かれるというので、申し込んでみた。

高齢者を巡る環境は、今一つ、って感じがぬぐえない。
先日、上野千鶴子さんの「住まいの終活」という講演を聞いて、楽観視できないことを改めて思ったばかり。
とにかくお金が無いことには、どうにも明るい老後が見えてこないのが現状だ。

とは言え、ハードの方は確実に進歩していて、一般住宅・施設ともに高機能の新製品が次々と現れる。

施設自体も、従来の集団生活から個別ケアに重点が置かれていくようだ。

それに伴い、利用者の自立機能を高める水廻り配慮が必至となってくる。

色々な分野のプロの方のインタビュー映像を交えながら、プランニングの提案や、新製品の紹介などの
レクチャーを受けた後、テクニカルセンターの中にある実際の商品を見学し、
実際の広さに配置された各商品を体感する。

可動壁なども設置されていて、設計者が自分のプランを検証することもできるような施設が整っている。

ライバル会社LIXILの便器も並べて展示されていて、違いが分かるようになっているのも面白い

テクニカルセンター恐るべし

今後、高齢者向けの「介護ユニットバス」なども発売予定らしい。

個人的には、部屋の中に後付けで設置できる水洗トイレがなかなかいいな、と思った。

ベッドの横に設置できるという点では従来のポータブルトイレと同じだけれど、
なんといっても水洗で流せるっていうのが素晴らしい。

使用者・介護者、双方の負担が大幅に軽減できることだろう。

定価で50万円くらいっていうのがちょっとお高い気もするが、普及するにつれ価格が下がることに期待しよう。


自分たちの親も介護が必要になる日も近い。
そして自分が介護される日も・・・

少なくとも双方の親が近くに住んでいる我家にとって、決して他人事ではない

上野氏がおっしゃってたように、情報は大切

少しずつでも意識して情報を集めておかねば、なんて思ったりしている今日この頃・・・














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またまた再会

2014年03月17日 | 友達
同級生再会シリーズが終了し、つまらないなぁ、と思っていたら、
大阪に住むの友人が上京するとのうれしい知らせが

何度か書いているけれど、現在大阪で仕事をしているデザイナーの彼女は
仕事で上京したときに時間があると、必ず連絡してくれる

で、銀座でランチ

がっつり食べようということで、意見が一致して、
洋食の老舗、煉瓦亭へ。

ハンバーグも美味しそうだし、オムライスやハヤシライスも魅力的
でも、なんとなくメニューの一番上に書いてあって、イチオシ感の強い、ポークカツレツに心惹かれた私達
がっつり、っていう当初の目標にもぴったりだ

登場したカツレツは、お肉がホントに柔らかく、衣はサックサク
日ごろは最後の一口がどうにも残ってしまう私も、キャベツまで完食
ヤバい
また太る

でも、美味しかったんだから仕方がない・・・

まだまだしゃべり足りない私たちは、カフェを探して歩く

銀座通りに面するFURLAには、地下のバッグ売り場の一角にテーブルが5卓くらいの小さなカフェがある。
以前にも一度別の友人と入ったことがあったのを思い出し、そこでお茶することに

同じ職場にいたころの思い出話や、未来の話、旅行に行きたいね、なんて話とか、とにかく話題がつきない。

彼女の優しい話し方を聞いていると、ああ、こういう風になりたいな、と心から思う。

顔の広い彼女は、東京に来たら会わなきゃならない人や、会いたい人がたくさんいるにちがいないのに、
その中の一人に加えていただけて、ホントにうれしい

またまた楽しい時間を過ごさせていただきました

今度、京都に連れて行ってくださいね
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鳥かごアレンジ

2014年03月16日 | フラワーアレンジメント

今月のシーズンフラワーは「鳥かごアレンジ」

生花とプリザーブド、どちらを選んでもよかったのだけれど、
ここはやっぱり春らしい花たちを、と生花をチョイス




こんな鳥かごに、トレイとオアシスをセット。

鳥かごが思いのほか大きい。


花材はこれ。

 

ラナンキュラスやコデマリ、チューリップなど・・・
う~ん、春を感じる

最初にトレイをカゴの外に出して、コデマリの葉っぱのところやポリシャスなどのグリーンを挿していく。

ポリシャスっていうグリーンはハーブっぽくてなんだかサラダにはいっていそう。

ある程度挿したら、ラナンキュラスやスカビオサ、チューリップなどの大きめの花をいくつか配置して、
トレイをカゴに戻し、残りのホワイトスター、スプレーバラ、マトリカリアなどをふんわりと入れたら出来上がり




庭のテーブルに置いたら、とってもいい感じだけど、外に置きっぱなしってわけにもいかないので、玄関に飾ろう


このスクールは、退会した後も、やりたいときだけレッスンを受けられる。
この日、たまたま、以前退会した方も来ていて、おしゃべりしながらの楽しいレッスンだった。

これまた、たまたまだけれど、お隣によくいらしているお隣さんのお友達が息子さんがご結婚と言うことで、
お嫁さんの髪飾りを作ろうと、レッスンを受けてらした

時々お話しさせていただいてはいたが、最初、ぜんぜん気が付かなくて、声をかけられて、びっくり

見るからに優しい雰囲気の彼女とお嫁さんとのいい関係が想像できて、なんだか微笑ましい


アレンジに春の気配が漂ってきたように、庭にも春の気配が訪れている

庭のあちこちに土筆が顔をだしてるし




水仙も、もうすぐ咲きそう




クリスマスローズはどんどん咲いている。

 

 

入学式にはサクラが咲くといいけれど












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