朝日新聞の夕刊に、今月の詩というコーナーがあった。
「心」というテーマで、谷川俊太郎さんの詩が掲載されている。
「詩」という響きはなんだか気恥ずかしくて、詩集の類はほとんど読んだことがない。
このコーナーも、読んだり読まなかったりだったけれど、
今回が最後、という日にたまたま目にした詩が、とても印象深かったので、
触れてみようと思う。
以下に引用させていただきます。
谷川俊太郎「そのあと」(「朝日新聞」2013年03月04日夕刊)
そのあと
そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある
そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている
そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に
もうだめだ、と思うことが、今までなんどもあったけれど、
それでも、なんとかやりすごせば、確かに「そのあと」はあったなぁ・・・と。
ただ、だまって、その時が過ぎるのを待つだけでも、
「そのあと」は続いてきたんだなぁ・・・と。
その時の心のありよう、自分の動き方ひとつで、
「そのあと」はいかようにも変わっていったなぁ・・・と。
柄にもなく、さまざまな思いがよみがえって、不思議な感覚になった
言葉の力ってすごい、などと今さらながら思ってみたりして。
この連載は、5年間続いていたとのこと。
もっと、しっかり読んでおけばよかった。
と思ったら、近々、出版されるらしい。
たまには詩集なんていうのも買ってみようかしら。
ちょっと気恥ずかしいけれど・・・
「心」というテーマで、谷川俊太郎さんの詩が掲載されている。
「詩」という響きはなんだか気恥ずかしくて、詩集の類はほとんど読んだことがない。
このコーナーも、読んだり読まなかったりだったけれど、
今回が最後、という日にたまたま目にした詩が、とても印象深かったので、
触れてみようと思う。
以下に引用させていただきます。
谷川俊太郎「そのあと」(「朝日新聞」2013年03月04日夕刊)
そのあと
そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある
そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている
そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に
もうだめだ、と思うことが、今までなんどもあったけれど、
それでも、なんとかやりすごせば、確かに「そのあと」はあったなぁ・・・と。
ただ、だまって、その時が過ぎるのを待つだけでも、
「そのあと」は続いてきたんだなぁ・・・と。
その時の心のありよう、自分の動き方ひとつで、
「そのあと」はいかようにも変わっていったなぁ・・・と。
柄にもなく、さまざまな思いがよみがえって、不思議な感覚になった
言葉の力ってすごい、などと今さらながら思ってみたりして。
この連載は、5年間続いていたとのこと。
もっと、しっかり読んでおけばよかった。
と思ったら、近々、出版されるらしい。
たまには詩集なんていうのも買ってみようかしら。
ちょっと気恥ずかしいけれど・・・