我が家の庭は四月が一番賑やかだ。
1年のピークとも言える。
なんと言っても桜。
庭の富士桜はソメイヨシノよりも1週間ほど開花が遅い。
なので、世の中のお花見がちょっと落ち着いたころに我が家のお花見、となる。
例年、地元の友達とお花見宴会をするのだけれど、今年は週の真ん中に満開になってしまい、さらに宴会の予定日の2日前に強風が吹いて、花が散ってしまったため、今年は見送った。
ホワイトデーのプレゼントに、と仕事先からいただいた盆栽の桜も満開だ。
和室の床の間に飾って楽しませていただく。
桜と前後して、
ウンナンオウバイや
ジューンベリー
姫リンゴ
が次々と咲く。
ちょっと待ってほしい。
ほったらかしの足元にも
植えた覚えのない花も、チョコチョコ混じってる。
ウンナンオウバイが散り始めるとモッコウバラが咲き始める
その向かい側にはヒメシャリンバイ
コバナランタナも
カマツカや
オトコヨウゾメ
シロヤマブキ
たちの楚々とした感じが好き。
ジャスミンとカラタネオガタマはいい香り
コデマリも満開
白い花が多い庭に、ツツジや西洋シャクナゲのピンクが鮮やか
メダカの水鉢の中にはオモダカ
夏ミカンもそろそろ採らないと。
ヒイラギの花は地味だけど、冬には鮮やかな赤い実をつけてクリスマス気分を盛り上げてくれる。
ブルーベリーの花がかわいい。
四月の最後はエゴノキ
これらの花が散ったら、5月は実がなりはじめます。
楽しみ楽しみ
4月のレッスンのテーマは「ナチュラルスクエアフレームデザイン」
フレームはホワイトかブラウンのどちらかを選べるのだが、私はブラウンを。
この溝に細く切ったオアシスをはめ込んでグルーガンで固定する。
花材は久々のプリザーブドフラワー。
ワイヤリングもずいぶんやってなかったので、ちょっと時間がかかる。
ワイヤリングさえ済んでしまえば、あとはバランスよく挿していくだけ。
母の日のプレゼントにしようか、自分のにしちゃおうか思案中です
同級生が三代目社長を務める会社が創業100周年を迎えた。
1世紀もの間、会社が続くなんて、すごいことだ。
ここ数年、すっかりお世話になってるので、お祝いと、感謝をこめて、フレームアレンジを作ってみた。
書家である彼の書が近くにあっても違和感がないように、と和モダンデザインに。
6年ほど前の同窓会で再会してから、彼にはとてもお世話になっている。
私が携わらせていただいた建物の竣工祝いに、彼の書をプレゼントしたくて、お願いしてみたところ、快諾してくれて、絶対にその価値に見合わないに違いない報酬で引き受けてくれた。
このときは、普通の住宅を二世帯住宅にする大規模リノベーション。
2階に住む息子さんご夫婦は、竣工の直前に赤ちゃんが生まれ、新しい家族と共にお引っ越しとなった。
若いお二人がこの先も明るく楽しい毎日を、の願いをこめて、「楽」って漢字を淡いピンクで可愛らしく書いてほしい、などという、私の無茶振りに、彼自身が楽しみながら書いてくれたのがこの作品。
階下に住むお母様は、美容院を経営する、シャープな方。
今までお一人で暮らしていたけれど、お孫さんも一緒に賑やかに暮らせる幸せを日々感じられることだろう、とちょっとシャープな「幸」の文字を。
このとき、例えばこんなのは?と書いてくれた愉快の「愉」という書は私が一目惚れして、今も自宅に飾らせていただいている。
昨年冬、設計に携わらせていただいたグループホームがオープンした。
地元の同級生が運営する、障がいのある大人の方達のための施設で、施設の名前が「心空(みそら)」という。
この建物の竣工祝いにも、施設名を書いてもらった。
我が子を他人に委ねる親御さん達は、心配や不安を抱えて、相談に訪れるのではないか。
その書が目に入ったときに、少しでも心が和らぎ、ホッとできるような書にしてほしい、と今回も無茶なお願いをした。
そして、彼が書き上げてくれたのが、この書。
なんともほっこりとして、字が微笑んでいるようだ。
受け取った同級生は玄関に飾ってくれているらしい。
現在、この施設の2棟目建設の準備が始まった。
竣工したら、また無茶ぶりするかもしれない。
その時はよろしくお願いします。
創業100周年、おめでとうございます
次の100年目指して、益々のご活躍を
作・演出 倉持裕
竹生企画
シアタークリエ
竹中直人さんと生瀬勝久さんが揃ったら、面白くないわけがない。
タイトルの「火星」はちょっと無理矢理な気はしたけれども、とにかく面白かった。
竹中直人さんは、堅物の大学教授。
その奥さんが高橋ひとみさん。
息子が池岡亮介さん。
その恋人が上白石萌音さん。
ここに訪ねてくる謎の男性が生瀬勝久さんだ。
さらに竹中さんをゆすってお金をせしめているのが、前野朋哉さん。
まるで、取材に来た記者のようだった生瀬さんが、じわじわと家庭に入り込み、庭にテントを張って住みはじめる。
ものすごくいい人っぽいかと思えば、いきなり鋭いことを言ったり、素性も目的もわからなくて、不気味な感じが漂う。
一見穏やかな家庭に見えるけれど、色々と闇がみえ隠れしはじめ、やがて生瀬さんと竹中さんの遠い昔の因縁が明かされる。
ほんの少しの偶然が重なりあって起きる悲劇。
本人がそれとまったく気がついていないところで、関わりのない人の運命を変えてしまっている恐ろしさ。
優しさや気遣いから生まれる溝のようなもの。
どれも、普通に私たちの回りにあることで、何かの拍子に手を伸ばしてしまった先でうっかり掴んでしまうのかもしれない。
いいことも、悪いことも。
劇中、誰かが無意識に言った言葉に、竹中さんへの気配りが足りないような内容があり、別の誰かがそれをとがめる。
それを聞いていた奥さんの高橋ひとみさんが凛と言い放った言葉が心に残る。
ある場面で言っちゃいけないと思うことはことは、どの場面でも言っちゃいけないんじゃないか、と言うような意味のこと。
確かにそうかも。
どんな場面であれ、相手が誰であれ、人を傷つけたり不快にしたりすることは、必要なければ言わない方がいいに決まっている。
そういうシンプルなことって忘れてしまいがちだ。
夫への不信感、事故後仕事に行かず、ただ家にいるのに家事もせずに威張っていることへの苛立ちを隠しながら、常に全体を俯瞰して、鋭い一言を放つ高橋ひとみさんの役が個人的に一番好き。
タイトルに「火星」とあるように、火星が接近する年に色々な目にあった竹中さんと生瀬さんが演じる人たちっていう設定は別にあってもなくてもって気もするが。
思いの外、空席が目立っていたが、とても深くて面白かった。
次回のお二人のコラボが楽しみです❗
「リトル・ナイト・ミュージック」
主演 大竹しのぶ
日生劇場
息子たちと、ご近所の幼なじみクン達が、グループで英会話レッスンを受け始めたのは長男が小学6年生のころ。
かれこれ10数年前になる。
先生は私と同世代のオーストラリア人男性で、奥様は日本人。
奥様はパソコンの先生で、昔、ワード・エクセルの教室でお世話になった。
彼らは一度オーストラリアに帰国し、数年後また日本に戻り、現在は倉敷で暮らしている。
奥様のご実家が千葉なので年に一度は里帰りするのだけれど、そのときに必ず私に声をかけてくださり、ランチしたりする。
今回の里帰りも同様にお声をかけてくれたのだが、今年は一味ちがう。
ミュージカルのお誘いだ。
日比谷の日生劇場は何年ぶりだろう。ものすごく前に、幼なじみが上京したときに松たか子さん主演の「ジェーン・エア」を観て以来だと思う。
あのときは松たか子さんの透明な歌声に感動したものだ。
今、日比谷はミッドタウンがオープンして、景色が変わっている。
少し早めに待ち合わせて、できればミッドタウンタウンでお食事でも、と思ったがとんでもない。
まだ12時前なのに、レストランもカフェも長蛇の列。
では、並ぶことなんて一度もなかった日比谷シャンテへ、と思ったら、こちらもどのお店もかつて見たことのない長蛇の列。
ミッドタウンをあきらめた私達のような人達が押しかけたのだろう。
ミッドタウンが出来たらシャンテは潰れるんじゃないか、と危惧していたが、相乗効果とは。
ナメてました💦
開演まであまり時間のない私たちは、比較的 列が短く、回転が早い中華のお店でパパッと食事を済ませ、劇場へ。
2階席なので、ちょっと遠いけれど、今日はちゃんとオペラグラスを二人分持ってきた。
中年の弁護士フレデリック(風間杜夫さん)は18歳の妻アン(連佛美沙子さん)と再婚したが、妻が若すぎてどうしたらいいかわからない。
息子のヘンリック(ウエンツ瑛士さん)は自分と年の違わない義母アンに恋心を抱いている。
フレデリックとアンが観に行った舞台の主演女優デジレ(大竹しのぶさん)はフレデリックの昔の恋人。
それに気が付いたアンは怒って帰ってしまい、フレデリックは安らぎを求めてデジレの家へ。
そこへデジレの現在の恋人で、既婚者のマルコム伯爵(栗原英雄さん)が偶然来訪。
浮気をしてるのに悪びれもせず、自分にデジレとフレデリックのことを調べさせることに腹を立てたマルコム伯爵の妻シャーロット(安蘭けいさん)はアンと一致団結。
そしてこの全員がデジレの母(木野花さん)と娘(トミタ栞)が住むデジレの実家に集結し、ぐだぐだの一夜を過ごす。
この様子が歌と踊りを交えて進行する。
日頃、ミュージカルはあまり観ることがない。
個人的にはあまり惹かれないのだ。
劇団四季も何度か観たけれど、リピーターにはならなかった。
なぜだか、セリフが歌になってしまうと、すっと頭に入ってこない。
あまり観ないので、比較ができないけれど、このミュージカルはビミョーな気がする。
なんだかストーリーに深みがないように感じたが、そういうものなんだろうか。
風間杜夫さんの歌唱力が残念。
むしろ歌わないほうがよかったのでは、と思う。
でも、ちょっと気弱で、決断力にかけて、女に振り回されるちょっと情けない男を、とてもコミカルに楽しく演じていて、さすがだなあと思う。
大竹さんとの掛け合いもテンポが良くて楽しい。
その他大勢の召使の役の人たちの歌も踊りもクォリティが高いので、差がはっきりしてしまうが、メインキャストはそこまでじゃなくてもいいってことなのかしら。
そんな中、歌わないけどチクリと一言皮肉なセリフを低い声でつぶやく木野花さん存在感がすごい。
ディズニーアニメの歌の途中で、魔法使いのおばあさんみたいな人がチクリっていうあの感じ。
結構ドロドロな男女の関係だけど、さらっとハッピーエンド(?)となって、気が付くとカーテンコール。
え?これで終わり?
というなんだか不思議な時間。
以前に見た「ピアフ」の大竹しのぶさんの歌の迫力とギャップがありすぎ、なんだかもったいないなあ~と消化不良気味。
なにか違うものを求めてしまっていたのかもしれない。
ミュージカルのそもそもがわかってないので、単なる好みの問題なのかも。
ただ、誘っていただかなければ、自分では決して観に来ないであろうジャンルを垣間見るのは興味深い。
観劇後、再び日比谷シャンテに戻ってお茶をいただく。
栗原はるみさんプロデュースの「ゆとりの空間」というカフェは、いつもは並ばずに入れるけれど、お昼と同様この時間でも人が並んでいる。
でもカウンターでもいいです、って言ったので、すぐには入れて、ゆっくりお茶しながら、お昼に話しきれなかった近況をお互いに報告する。
向上心がちょっと足りない息子たちは、結局英語がペラペラになることはなかった。
でも、英語を嫌いになることもなく、幼馴染クンの一人はこの春中学校の英語の先生になった。
遠くから成長を見守っていただいているお二人は、子供たちにとって、親戚のおじさんおばさんみたいだ。
久しぶりの上京で、会いたい人がたくさんいるに違いないのに、わざわざお声をかけてくださり、私との時間を作ってくれた奥様に感謝。
思い出していただけて嬉しかったです。
これからも、彼らの成長を見守りつつ、私と遊んでください。
またお会いしましょう