ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

北海道旅行ファイナル~今回の旅の大切なミッション

2023年09月18日 | 旅行

「上野ファームに行ってみたい!」という私の一言に端を発した今回の北海道旅行だけど、

実は私にはもう一つ大きな目的があった。

 

それは、恩師に会いに行く、というもの。

 

前の年の同じころ、私は札幌を訪れていた。

大きな目的は2つ。

一つはコーチングを学んでいることで所属しているコーチングプレイスというプラットフォームの札幌での勉強会に参加すること。

もう一つは、その前の年に設計させていただいたグループホームの竣工後の様子を見に行くこと。

もちろん、友人たちにも会いたい。

 

このときも恩師に会いに行きたかったが、まだコロナが収束しておらず、関東からの訪問は憚られたので、お電話だけにとどめた。

そのときにぽろっとご自身の年齢をおっしゃったのを聞いてびっくり

87歳

コロナ前にお会いした時に車で駅まで迎えに来てくださったので、まだ70代かと勝手に思っていた。

いつか会いに行こう、なんて言っていられない。

来年きっと会いに行こう、とその時心に誓ったのだった。

 

高校の時の先生になんでそんなに会いたいの?

と聞かれることがある。

それは文字通り「恩師」だから。

 

あのとき先生が手を差し伸べてくださらなかったならば今の私はない。

 

大学2年から3年になる春休み、

私は家庭の事情で大学を辞めなければならない事態に陥っていた。

3年生の前期の授業料が捻出できないのだ。

 

女だてらに工業大学の建築科に入学した私を

部活の顧問だった先生は応援してくださっていたので、

辞めなければならなくなったことを報告に、母校を訪ねた。

 

養護教諭である先生と保健室で話していたら

「あなたはやめたいの?やめたくないの?」

と問う。

「できるならやめたくない」と答えた私に

「じゃあ、一度だけチャンスを上げる」

と先生は前期の授業料を貸してくださった。

 

もしこれで続けられるなら続ければいいし、つらくなったら気にしないでやめればいい。

最終的に返してくれればいいから、と。

 

首の皮一枚でつながった私は、周囲に大学を辞めて東京で働くと嘘をつき、

アルバイトと奨学金で学費と生活費を捻出し、

なんとか卒業して、建築士になることが出来た。

 

そして今も仕事を続けている。

 

北海道へ帰る機会はなかなか無くて、会えることも少ないけれど、

時間が許せば先生のお宅を訪ねて、

私が妹とでやっている設計事務所で設計した建物の写真を見ていただく。

 

例えば今回はこれ

小さいテナントビルと

小さい保育園

 

それと地元の友達が依頼してくれたグループホーム

数年かかって3棟、携わらせていただいたのが、昨年終了した。

 

先生は、高齢だけど、車の運転は続けていて、小樽から2つ札幌寄りの駅まで迎えに来てくださった。

ちょっと危ないけど・・・

途中で買ったサンドイッチを食べながら、写真を見ておしゃべりをする。

生涯独身の先生はそろそろ終活を考えている、などとおっしゃる。

 

大きな建物を建てることもなく、雑誌に掲載されるような作品と言えるようなものもないけれど、

細々と続けてきた事務所も今年で30年。

 

晶設計室 | (sho-designroom.com)

 

 

もしもあのとき大学を辞めていたら・・・

この人生はなかった。

 

仮に辞めていたとしても

違う仕事に就き、誰かと出会い、それなりに幸せに暮らしていたかもしれない。

でも、何かにつまづいた時、

あの時辞めなければ、と人のせいにしてくすぶって生きていたかもしれない。

 

そんな思いをしなくて済んだのは先生が進ませてくださった一歩のおかげだ。

 

次にいつまた会いに行けるかわからないけれど、

どうかどうかお元気で。

 

帰りも駅まで送っていただき、札幌に戻る。

列車はびっくりするくらい海に近いところを走り抜ける。

 

この日の夜は幼馴染たちとお食事をして、怒涛のおしゃべり。

 

翌日は大好きな叔母を訪ね、一緒にランチをいただき、

ここでまたまたおしゃべり。

いつ訪ねても温かく迎えてくれる叔母とのおしゃべりは本当に楽しい。

 

千歳空港に着いたら、台風の影響で飛行機は50分遅れ。

もしかしたら飛ばないかもしれない、といろいろシュミレーションしてたので、

欠航じゃなかったことにホッとする。

 

羽田に着いたら夜10時を回っていたが、夫が迎えに来てくれていた。

 

4泊5日、家族と一緒じゃない私だけの過去最長の旅が終わった。

 

旅の間、関わってくださったみなさま、ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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北海道旅行4日目~小樽で解散!

2023年09月16日 | 旅行

北海道旅行4日目。

一緒に行った二人は、この日東京に帰り、

私は札幌にもう一泊する。

 

二人がホテルをチェックインした後、

私たちはJRで小樽に向かう。

レンタカーは昨日返しちゃったから。

 

小樽に着いて、タクシーで向かったのは

小樽貴賓館(旧青山邸別邸)

 

小樽貴賓館|北海道小樽市の観光名所 (otaru-kihinkan.jp)

 

大正期、ニシン漁で巨万の富を築き上げた網元の青山家。

その17歳の娘が6年半かけて贅の限りを尽くして建てた別荘。

本州から運んだ最高級の木材を使い、

一流の絵師や書家が襖絵や書を書き、

北海道には珍しい枯山水の庭があり・・・

 

現在の価格に換算すると総工費は30億円だとか・・・

 

17歳が思いつく贅沢がこれってすごい。

自分が17歳でこんなことをやれって言われても

途方に暮れただけだろう。

 

タクシーの運転手さんに料金を払い、

帰りにまた来て欲しい旨を伝えると、電話をすれば来てくれるって言ってたのに、

「やっぱり一緒に行くよ」

と車を降りて、一緒に入場し、建物のことをいろいろと説明してくださる。

ガイドさんみたい。

 

 

 

 

 

 

入るとすぐに何やら石碑。

昭和の歌手、北原ミレイさんの「石狩挽歌」という曲の記念碑だとか。

 

 

なんだかおめでたい

 

 

左下は、使われている一本物の梁だとか

 

 

当時は珍しいガラス窓。

 

塀の上からのぞいた枯山水の庭

 

間取りはこちら

 

屋内は写真が撮れないので

豪華さや素敵さがお伝え出来ないのが残念。

 

冒頭に貼り付けたリンクをご覧くださいね。

 

お金に糸目をつけないってことを知ってる17歳、恐るべし。

 

細部にわたって運転手さんに説明してもらい、車に乗り込むと

「パノラマ展望台に行ったことある?」などとおっしゃる。

 

ないです、って答えると、

今日は天気が良くてきっときれいだから行ってみない?

直ぐ近くだから

とのお誘いに、二つ返事で乗っかてみる。

 

小樽水族館を横目に見ながら、どんどん山を登っていくと

目の前に海が開ける。

 

写真では伝わらないのだけれど

180度、分度器の形の半円形の海が見える。

 

地球が丸いってことがよくわかる。

 

ずっと奥のほうにうっすら見えるビルみたいなのが札幌だとか。

 

数日前は山の麓まで続く畑を見て、盆地を感じ、

今日は水平線を見て地球の形を感じる。

 

なんて贅沢な時間なんだろう。

 

ただ、友人たちは1時に小樽を出ないと帰りの飛行機に間に合わないので

そうゆっくりもしていられない。

 

何時までも見ていたいけど、タクシーに乗り込み

友人たちは小樽運河で降ろしてもらい、

私は次のミッションのために小樽駅へ向かう。

 

3人の旅はここでおしまい。

楽しい時間をくれた友人たちに心からの感謝を

 

ホントに楽しい旅でした。

 

そして私は、今回の旅の大きな目的を果たすため

小樽築港の駅を目指すのでした。

 

 

 

 

 

 

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北海道旅行3日目~美唄から札幌へ

2023年09月16日 | 旅行

富良野の風のガーデンで癒された私たちは

ちょっとハードな山道を超えて

美唄へ向かう。

後で札幌の友人に

「あの道行ったの?」とちょっと驚かれる・・・

目的地は

アルテピアッツァ美唄

ここは廃校になった小学校を利用したアートスペース。

イタリア在住の彫刻家、安田侃氏が美唄の出身とのことで、

校内や校庭に作品がたくさん置いてある、贅沢な場所だ。

私は昨年一度行ったのだけれど、

もう一度行きたいと思っていたら

友人たちも行きたいって言ってくれたので、また来ちゃった。

着いたらちょうどお昼だったので、

前回時間が無くて行けなかった併設のカフェで軽めのランチ。

外から見た感じよりも天井が高くて

開放感がある。

ストーブもかわいい

窓際のカウンターに3人並んで座り

窓の外を眺めながらゆっくりとフォカッチャをいただく。

遠くに彫刻が見える。

網戸越しに見える椅子もかわいい。

ピクトグラムも素敵。

デザートに美味しいソフトクリームも食べて、

ちょっと離れてる校舎のある方に向かう。

カフェから歩けないこともないけれど、

ここに車を置いて行ったら、また戻ってこないといけない。

まずは体育館の中から

白いのは石の作品

黒いのは鉄のようだ。

外に出ると

ものすごい開放感。

水が流れてるので、

子供が入って遊んでる。

この校舎の奥の体育館と、右下の部分が残っている。

校舎の中にも展示があるけれど

現在工事中なので見れなくて残念。

前回行った時は見ることが出来た。

なんて贅沢で幸せな空間‼️「アルテピアッツァ美唄」で癒やされました - ゆるゆるらいふ (goo.ne.jp)

校庭をゆっくりぶらぶら歩きながら、

彫刻を眺め、景色を眺め、

時間がゆっくり過ぎていく。

でも私たちはこれから札幌に行かなければ・・・

名残惜しいけど、美唄を後にして、高速道路を走り

夕方札幌に着いた。

食事の前にちょっとだけ観光。

札幌駅近くのホテルから大通公園に向かって歩き

時計台をみる。

中の見学時間が終わるまで、あと10分。

17時で閉館なのだ。

友人二人が駆け込む。

その間私は外でぼんやりと待っていた。

この後すすきのまで歩いて

「開陽亭」というお店でお刺身をたっぷりといただいたのでした。

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北海道旅行3日目~風のガーデン

2023年09月15日 | 旅行

1泊目のホテルでの朝食はバイキングだったので、

この日は和定食をいただく。

 

 

疲れた胃にやさしい。

そして、ご飯が美味しい。

 

チェックアウトを早めに済ませ、

敷地内にある「風のガーデン」に向かう。

 

送迎の車に乗って1kmくらい行くと

かわいいゲートが現れる。

 

進んでいくと

ちょっとデジャヴな風景。

 

そう、このガーデンを作ったのは

一昨日に行った上野ファームと同じ人、上野砂由紀さん。

 

このガーデンは2008年に放送された

倉本聰さん脚本のドラマ「風のガーデン」のロケ地。

お医者さんの緒形拳さんと暮らす二人の孫、

神木隆之介くんと黒木メイサさんが健気で可愛かったし

二人を見つめる緒形拳さんの優しいまなざしが素敵だった。

 

以前にも一度訪れたけど、木々が成長して

家の壁を這うツタも増えて

味わいを増している。

 

同じような写真になっちゃうけど

撮らずにいられない。

 

 

少し小高い展望台もあって、上から見下ろせる

 

あの家に拳さんたちが住んでいた。

 

リースの上の羊がかわいい

 

ここに住みたいくらい!

 

さらに進むと、昔来たときにはなかったバラの庭

残念ながら、この季節バラはもうあんまり咲いてなくて

バラの実や、何かの実がたくさん。

それはそれで味わい深い。

 

 

森の中を抜けて、送迎車の乗り場へ向かう。

 

 

ここ数日

ガーデンや、森みたいなところを歩いているので

肺がきれいになった気がするし

エネルギーがチャージされたような気もする。

 

ホテルの駐車場に戻ったら

少し空が暗くなってきたので

急いで車に乗り込み、走り出したら雨がぱらついてきた。

 

ガーデンを歩いているときじゃなくてよかった。

 

さてこれから私たちは山道を抜けて

美唄に向かうのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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北海道旅行2日目~美瑛・富良野あたりをうろうろ その2

2023年09月13日 | 旅行

青くなかった青い池を見た後、

 

北海道旅行2日目~富良野・美瑛あたりをうろうろ その1 - ゆるゆるらいふ (goo.ne.jp)

 

私たちは美瑛の「四季彩の丘」を目指す。

丘に絨毯のように咲き誇る花々が美しい。

 

着いたらお昼を回っていたので

すぐそばのうどん屋さんでお昼ご飯。

ここで食事をしたら、なんと一日500円の駐車料金が無料!

 

チケットを買って、中に入ったら、いきなりの花畑

 

 

 

 

広大過ぎて歩けないので(私たちは・・・)

トラクターで花畑の間をめぐる。

 

 

歩いてる人もいます

 

ガタガタの砂利道を走るトラクターはなかなかスリリング。

揺れすぎて写真が撮れない!と思ったら

ときどき止まってくださる。

 

トラクターを降りての撮影タイムもあり。

それがここ。

 

右のほうに赤い花で形作られたハートが二つ。

このなだらかな丘の感じがなんとも素敵。

 

ケイトウもこれだけあると迫力がすごい。

 

 

ひまわりもまだまだ咲いている。

 

 

遠くの山まで花畑が続いているような錯覚に陥り、

ずっと見ていられる。

 

ただ、日差しが強くて暑い

 

この後は富良野マルシェでお土産でも買おうか、と

車を走らせると

「カンパーナ六花亭」の文字が・・・

 

こんなところに六花亭?

行ってみる?

 

ということで、わき道にどんどん入っていく。

ほんとにこっちであってる?と不安になるような道を行くと

葡萄畑の中に素敵な建物が。

 

 

 

 

木をふんだんに使った建物は、

お菓子屋さんというより、美術館のよう。

 

 

 

六花亭のポテトチップスなんて買っちゃう。

だって、パッケージがかわいい

 

 

おみやげのお菓子を買ったら

コーヒーサービスがあったので、カフェに座ってちょっとのんびり。

が、そうのんびりもしていられない。

いつのまにか夕方になってる。

 

そのまま富良野マルシェに行き、

修学旅行生?っていう男子学生の団体に紛れてお土産を買い

今日の宿泊場所である新富良野プリンスホテルに向かう。

 

 

食事の時間まで敷地内にあるニングルテラスに行こう。

 

森の中に点在する、小さなコテージの一つ一つがお店になっていて

革細工や銀細工など作家さんの作品がたくさんあって、のぞくだけで楽しい。

 

 

 

帰宅してから、ここに友人の作品も売られていたことを知り、

気づかなかった自分が悔しい。

痛恨のミス

 

ここには「風のガーデン」というドラマのロケ地となった

同名のガーデンも併設されているが、もう閉園していたので

翌朝行くことにしよう。

 

こうして2日目も無事に終わったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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