2013年度戯曲セミナーの卒業生が3~4ヶ月くらいの周期で不定期に開催するリーディング会。
卒業しっぱなしで、ただ観るだけの私と違い、ちゃんと作品を書き続けている皆さんが、それぞれの作品を持ちより、動きはつけないまでも、セリフを読み合わせてブラッシュアップをはかる。
それが実際に上演されるときもある。
いつもは公民館のようなところの集会室とか、卒業生の一人の事務所をお借りしたりしていたけれど、今回はなんと、あの新宿紀伊國屋ホール❗の客席😅
当初、入り口を入ってすぐのホワイエを使わせていただくはずだった。
今回の幹事の方が、紀伊國屋ホールでホワイエを時間貸ししている、ってことを発見したのだ。
いつもは読み手も仲間内。
中には劇団の役者さんもいるけれど、ほとんどが素人。
だが、今回は、紀伊國屋ホールのネームバリューもあり、読み手は全員役者さん。
さあ、始まろうかってときに、紀伊國屋ホールの関係者が、夜の公演がないこともあってか、客席を使ってもいい、とおっしゃってくださったらしい。
さすがにステージには上れないが、これって結構すごい。
役者さんも、作家さんも、私のような観るだけの人もテンションが上がる。
通常、1作品読んだらたっぷり感想を言い合うのだけれど、今回お借りしているのは2時間。
4作品を読むので、そんなに余裕はない。
ちょっとだけ質問タイムがあって、次々と読んでいく。
2時間なんてあっという間だ。
最初はセミナー同期メンバーだけで始まった会だけど、いつのまにか違う年度の人たちや、それぞれが関わった劇団の人たちなどが顔を出してくださるようになり、ますます面白い。
まったく向上心のない私が顔を出すのも気が引けるが、普通の観客の感想も必要、などと優しいことを言ってくださるお言葉に甘えて、観客に徹している。
リーディング終了後、恒例の飲み会があり、皆さんの近況や公演のお知らせなどを聞きながら、ああ、みんながんばってるなあ、と刺激を受けたりする。
演劇関係者はもちろん、いろいろな職業や年齢の人たちと好きなモノの話を好きなだけできるってとっても幸せなことだ。
完成された作品を劇場で観るのはもちろん楽しいけれど、まだまだ試行錯誤中の作品を作者の思いを聞きながら観られるっていうのはなかなかできない。
愛おしく貴重な時間だ。
次回はどんな作品に出会えるんだろう。
今からとても楽しみだ。
「チルドレン」
脚本 ルーシー・カークウッド 翻訳 小田島恒志 演出 栗山民也
世田谷パブリックシアター
舞台はイギリスだが、内容は3.11の東日本大震災の時に福島原発におこったことそのもの。
海辺の家に住む60代の元物理学者夫婦、ロビン(鶴見辰吾さん)とヘイゼル(高畑淳子さん)。
原発の近くにあった彼らの家は津波で住めなくなり、立ち入り禁止区域ギリギリの海辺の仮住まいで暮らしている。
極力電力を使わず、放射能に気を遣いながら。
そこに昔の仲間ローズ(若村麻由美さん)が突然訪ねてくる。
3人はかつて原発で働いていたらしい。
若いころ、3人の男女の関係が複雑であっただろうってことがそれぞれのちょっとした仕草や言動の端々にあらわれる。
こちらが「あれ?」ッと思うと、舞台上の誰かの顔が険しくなったり、おろおろしたり。
例えば、ローズがコップが入っている場所に何の迷いもなく向かったり、椅子の下にあるオットマンを慣れた様子で足で引っ掛けて出したり・・・。
この家にずいぶん慣れてるな・・・なんて思うとヘイゼルがめっちゃ怖い顔をしてローズをみている。
ロビンとなにかあったんだな・・・ということがわかる。
ローズが何気なく胸を隠したり、腕が上がらなかったり・・・。
「乳がん?」って思う。
ドアを開けたときに差し込む日の光の色で何となく過ぎた時間の長さがわかる。
ロビンとヘイゼルの子供が何か問題を抱えているらしいことが何となく伝わる。
とにかくいろんなことをはっきり言わないのだけれど、何となく伝わってくるのがすごい。
脚本・演出はもちろん、ベテラン3人の演技が半端じゃない。
ローズは何をしに来たのか。
原発事故の処理をしている未来ある若者たちを解放し、そもそもそれを作り上げてきた老いた自分たちがそれを担おう、と覚悟を決めて誘いに来たのだ。
時に冷静に几帳面に規則正しく、かと思えば突然ヒステリックになる神経質で情緒不安定なヘイゼル。
けだるく、ちょっとだらしなく、自由奔放なローズ。
二人の間で板挟みとなり、ちょっと情けないけど憎めないロビン。
はたして3人はそろって原発に行くのか・・・という含みを残して幕が下りる。
重い・・・
少し離れたところで見て見ぬふりをしている私たちに、なにかがバシッと突き付けられたようだ。
3.11が記憶に新しい上に、北海道で大きな地震があり、全道がブラックアウト、という信じられない出来事がおこった直後だ。
地震だけではなく、今年は各地で台風や大雨の甚大な被害を受けている。
劇中のセリフの一つ一つがリアルで背中と心がざわざわする。
終演後、アフタートークがあり、出演した3人と翻訳者の小田島氏が登壇。
原題の「THE CHILDREN」は「THE」が付くことで、特定の誰かの子供ではなく、不特定多数の子供たちになるのだとか。
英語の苦手な私はそこからほほ~っと思ったりする。
情けない・・・。
栗山氏の演出の緻密さが語られ、小田島氏のニュアンスを伝えるための翻訳の苦労が語られ、さりげなく伏線を張る演技の難しさが語られ、それを聞いてあらためてそうだったのか、とこの舞台の深さをかみしめる。
実はこの舞台は行こうかどうしようか迷っていた。
友人が、ご主人の職場の優待で安くチケットをゲットして誘ってくれたおかげで観ることができた。
本当に面白かった
友人に感謝感謝
この日は敬老の日。
ホントは今観た舞台のことをお茶でもしながら話したいところだが、夫の実家の敬老の日イベントの集合時間が迫っている。
敬老ももちろん大切だけれども、子供たちの未来も大切だ。
そして私は余韻に浸る間もなく、帰りの電車に飛び乗り、パンフレットを熟読して、いろいろなことに不安を感じながら家に帰るのでした。
作 ジャン・ポール・サルトル
上演台本・演出 小川絵梨子
新国立劇場
ホテルの部屋のような、それにしてはちょっと殺風景な部屋に初老の男性がボーイっぽい若い男性に案内されて入ってくるところから始まる。
初老の男、ガルサンは段田安則さん。
部屋に入るなり、室内を物色し「拷問道具は?」などと聞いてボーイを失笑させる。
続いて案内されてきたのは中年女性イリス。
大竹しのぶさんだ。
彼女も同じように拷問道具を探す。
そんなものはありません、とのボーイの答えに安堵する。
最後は若くて可愛らしいエステル。
これは多部未華子さん。
3人とも同じように何かに怯えながら入ってきては、何もないことに安堵する。
はて、これは何だろう?
何かの犯罪者?
などと思いながら観ているうちに、実は3人がすでに死んでいることに気づく。
それぞれが生きている間に何かやらかしてしまって、地獄に堕ちたらしい。
地獄にしては快適そうな部屋だ。
時折下界が見えて、自分を覚えている人の姿と声がわかるようだが、相手が自分たちを忘れてしまうと見えなくなるらしい。
よく言われている「誰からも忘れられた時が死んだとき」ということなのかもしれない。
お互いの罪を暴露し、相手を責め、それぞれがこの部屋のメンバーの中に自分の罪を感じ、お互いを苦しめ合う。
そして、この部屋の中の3人の日々は永遠に続くのだ。
だってもう死んでいるから・・・。
最初のうちのやり取りは、「???」って感じで、ちょっと眠くなってくるくらいだったけれど、少しずつ事情が分かってくると、だんだん体が前のめりになってくる。
段田さんと大竹さんのベテラン二人の安定感ったらないけれど、その中にあって、一歩も引けをとらない多部さんがなかなかの存在感だ。
段田さんの振り回される演技と、多部さんの目いっぱい女を使って振り回す演技がベストマッチ
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その二人を無視できない大竹さんのイライラ具合もリアル。
この人たちってどうなるんだろう、という含みを残して、バッっと照明が落ちる。
1時間半があっという間で「え?もう終わり?」って感じだった。
よく言われているいわゆる「責め苦」満載の地獄より、こっちのほうがよほど怖い。
失礼ながら「この人と永遠に同じ部屋に入れられたらどうしよう」という人の顔が浮かんだりする。
辛すぎる・・・
こういう部屋に行かないためには、やはり生きている間にちゃんとしてないといけないんだなあと思いつつ、劇場を後にするのでした。
ファンクラブに入っている妹に誘われて、斉藤和義25周年のライブに来ちゃった。
さすがファンクラブだけあって、まさかのアリーナ席。
武道館のアリーナ席は初めてだ💕
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小田和正のときの山頂のような2階席とはちがい、ステージが目の前❗
アリーナ席の人たちは、どのコンサートでもだいたい大ファンなので、開始からずっと立ちっぱなし。
足腰の弱ってる私は、最後までついていけるだろうか💦
一緒に来ている妹の息子(大学生・イケメン)に倒れたら助けてね、とお願いして、初アリーナに挑む。
ものすごくファンってわけでもないので、有名な曲しか知らなかったりする。
それではせっかくのアリーナを楽しめない気がして、3枚組のCDを買って仕事しながら聴いていた。
予習だ
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最初はただ聞き流していたけれど、歌詞をじっくりかみしめて聴いているとなんだか元気がでる。
ネットで調べたこの日の曲リストはこちら。
1.FIRE DOG
2.Hello! Everybody!
3.アゲハ
4.男節
5.tokyo blues
6.空に星が綺麗 ~悲しい吉祥寺~
7.真夜中のプール
8.君は僕のなにを好きになったんだろう
9.ウエディング・ソング
10.彼女
11.リズム
12.ぼくらのルール
13.カラー
14.月光
15.Alright Charlie
16.ずっと好きだった
17.Stick to fun! Tonight!
18.ダンシング・ヒーロー
19.Good Luck Baby
20.幸福な朝食 退屈な夕食
21.やさしくなりたい
22.スナフキン・ソング
23.歩いて帰ろう
24.ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~
25.COME ON!
アンコール
26.僕の見たビートルズはTVの中
27.歌うたいのバラッド
28.月影
案の定、途中バラードの時にちょっとだけ座っただけでほとんど立ちっぱなし。
ふくらはぎがパンパンだ。
それにしても、前の席の3人がとにかく落ち着かない。
始まる前からはしゃぎ方が尋常じゃない上に、後ろの席に誰か芸能人を見つけたらしく、振り返っては指をさして話すのだけれどその指が刺さりそうになる。
そうかと思うと、急に感極まって号泣。
集中できない・・・。
とはいえ、このところ心が折れていたので、なんだか発散できてスッキリした
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誘ってくれた妹親子に感謝感謝
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へとへとだけれど、スッキリして武道館を出る。
先週と同じく激込みの九段下方面とは反対側の飯田橋に向かって、3人で居酒屋でほっと一息。
私はお酒が飲めないけれど、妹親子はガンガン行ける。
オバサン二人に付き合ってくれた甥っ子にも感謝感謝
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楽しかったです。
また誘ってね
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今月のレッスンはすっかり秋色。
ウッディーなフレームに試験管が入ったようなナチュラルな花器に
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秋色の造花を挿してゆく。
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今回も本物っぽい
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造花は花が一本の茎から枝分かれしているので、そのまま挿すとボリュームが偏ってしまう。
なので、一部は切り分けてワイヤーで茎を作り、分散する。
バランスを見ながら、凹凸をつけて出来上がり。
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今日は比較的早く終わったなあ~なんて周りを見渡すと、私よりも先に終わった方がハーバリウムを作っている。
数か月前から、レッスン後のサービスレッスンと称して、希望者だけハーバリウムのレッスンが受けられる。
先月まではヒマワリのハーバリウムだったが、今月からは紅葉やどんぐり、栗のイガっぽいのを入れた秋のハーバリウムに変わっている。
かわいい
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私もこれやりたいです、と突然先生に無理を言ってしまった。
快諾してくださった先生は、今日のレッスンをキャンセルした方の花材をまわしてくださる。
紅葉もドングリもみんなアーティシャルフラワーだ。
それはそれはよくできていて、パッと見ただけだと本物の落ち葉のようだ。
これらをピンアセットで瓶の中に入れ、ハーバリウム用のオイルを流し込む。
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秋っぽい
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飾れる期間が超限定されるけれど、先日お引越しをした叔母にプレゼントしよう思う。
次回は毎年恒例ハロウィンアレンジです
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