2月下旬から、さまざまなイベントが中止や延期になっている。
3月19日の専門家会議の方の発表は微妙に緩い感じだったので、その後のイベントの関係者は決断が難しかったことだろう。
そんな中、どうなるんだろう、と当日までちらちらH.Pをチェックしていたこの公演は予定通りに上演された。
上演はするがキャンセルも受け付ける、という柔軟な対応。
このところ、そういう公演も増えている。
ちょっと迷ったけれど、友人とともに行ってみることにした。
劇場は三軒茶屋の世田谷パブリックシアター。
換気設備などちゃんとしてそうだし・・・
入り口では、チケットは自分で切る
スタッフの方が両手にアルコールをかけてくださる
ガラガラなのかと思ったら、結構たくさん人がいる。
年齢層は高い。
なぜなら今日のテーマは「水曜劇場」
若い方たちはご存じないだろう。
演出家の故久世光彦さんが手がけたテレビドラマ
「時間ですよ」
「寺内貫太郎一家」
「ムー一族」
などドラマの挿入歌や関係する歌を浜田真理子さんがピアノで弾き語る。
小泉今日子さんは、久世さんのエッセイ「マイラストソング」の一部を時々朗読する。
このイベントは2008年から続いているとのこと。
http://www.tapthepop.net/song/32486
全然知らなかった
もったいなかったな~
開演前に小泉さんが舞台に登場し、開演を決断するまでのかなり迷った経緯を語る。
舞台上から「マスクをお持ちでない方は手をあげてください」と呼びかけ、
スタッフの方が客席までマスクを手渡しに行く。
具合が悪くなったりしたら、上演中でも気にせず席をたってください、とも。
ライブは終始 まったり、ゆったりとしているのに不思議と眠くならない。
歌のタイトルを聞いてもピンと来なかったりするけど、歌が流れだすと「あ~」と思い出す。
「世界一受けたい授業」で校長先生になっている堺正章さんたら、若かりし頃銭湯で働いていたんだっけ~(ドラマの話です)
そして、歌ってたな~
西城秀樹さんと浅田美代子さんが並んで座って歌ってたり、
郷ひろみさんと樹木希林さんがユーモラスに歌って踊っていたり・・・
そうだ、岸本加世子さんもいたっけ。
曲が流れるたびに情景が浮かぶ
その歌ができるに至ったエピソードなどもエッセイの朗読や小泉さんが聞いた話として語られ、「そうだったんだ~」と今さらながらに感動する。
私は覚えていないのだけれど、「寺内貫太郎一家」の劇中、全員で「リリーマルレーン」という歌を歌った回があったとか。
「リリーマルレーン」は戦士が残してきた恋人を思う歌。
第一次世界大戦のさなか、戦士がそれぞれに残してきた人を思い、歌うようになり、ある時間だけは休戦して敵も味方も3分間ラジオなどから流れるリリーマルレーンを聞いていたとか。
そして、歌が終わるとまた戦いが始まる・・・。
というドキュメンタリーを読んだ久世さんと向田邦子さんが、このエピソードをドラマの中に組み込んだらしい。
その時の映像が流れる。
加藤治子さんがあの優しい声で、その話を読み上げ、それぞれが感想を語る。
そのときテーブルを囲んでいた加藤治子さんも西城秀樹さんも樹木希林さんも、もういないんだなあ、と胸が熱くなる。
最後は番組に寄せられた「回文」(たけたぶやけたみたいに上から読んでも下から読んでも、っていうもの)
で秀逸だった「世の中バカなのよ」を使って阿久悠さんが作詞、中島みゆきさん作曲したという「世迷言」。
「ムー一族」の中で日吉ミミさんが歌っていた。
浅田美代子さん、岸田加世子さん、ホントにかわいかったな~
歌唱力は・・・だけど
なんてことを懐かしく思い出していた。
「赤い風船」も あらためて聞くといい歌だなあ・・・
それにしてもキョンキョンはいくつになってもキュートだ💕
なんとなく肝のすわった感じが私は好き😊
あんな風に年を重ねていきたいものだ。
地味な(スミマセン)ライブだったけど癒されたね~、と友人と話しながら会場を後にする。
この日お付き合いくださったのは、ライフオーガナイザーの講習で同期だった方。
すでに整理収納アドバイザーとしてバリバリ活躍してらっしゃる。
彼女が講師のお片付けセミナーも楽しい
一緒に舞台を観ることはもちろんのこと、仕事の話など、色々お話が聞けるのも楽しい。
開演前の小一時間のお食事の時間だけでは全然話し足りない。
またゆっくり話したいね~なんて言っていたら、スマホにヤフーニュースの速報が飛び込んでくる。
小池知事の外出自粛要請だ・・・
のんきに出歩いてる場合じゃなかった。
週末に行こうと思っていた舞台も中止になるかも。
コロナの影はじわじわと迫ってきている。
皆さん、気を付けて週末をお過ごしください。