家族旅行のときは家族が興味が無くて行けなかったけど、今回夫と2人の旅行でやっと行けました。
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「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されているらしい、
テオ・ヤンセンの展示を見に、妹と二人、
千葉県立美術館に出かけて行く。
彼の作品である「ストランドビースト」を
中庭で歩かせるという。
12月に砂浜を歩かせるイベントがあったけど、
都合があわずに行けなかったので、
今回の「初歩き」イベントは見逃せない。
ストランドビーストとは
オランダ語で「砂」を意味する「strand」と
生物を意味する「beest」をつなぎ合わせた、
テオ・ヤンセンによる造語なんだとか。
会場には不思議な生物みたいな作品がいっぱい。
そして、大きい!
アニマルス・オムニア
アニマルス・ペルシピエーレ・プリムス
アニマルス・ウミナミ
アニマルス・リジデ・プロペランス
というように、ちゃんと名前が付いている。
細い木材で作られてるのかな、と思ったら、
プラスチックチューブ・ウレタンチューブ、サテー(串焼き料理)の串
・ペットボトル・結束バンド・粘着テープ
などで出来ている。
この日、中庭で見学する時間(予約制)より
少し早く着いたので、先に室内の展示を見る。
ちょうど、室内の展示物を動かす時間、と言うことで見に行ってみると
この、アニマリス・ブラウデンス・ディーラが動こうとしていた。
真ん中あたりに横一列に並んでいるペットボトルに溜めている空気の力で動くらしい。
しゅ~っという音がして
もにょもにょ~って感じで前に出てきた。
後ろには戻れないので、スタッフの方達が引っ張って戻すところが
なんだかおとぼけ。
動画がのせられないのが残念。
続いて名前がわからないこの2体が
向かい合っているアタマ(?)を左右にぶんぶん振る。
おしゃべりしているようでかわいい。
全体的に、ジブリ映画に出てくる謎の生き物のような動き。
そうこうしているうちに時間になったので、中庭に集合。
動くのはこの子
アニマリス・オルディス
BMWのCMに使われていたのだとか・・・
基本的には風で動くのだけれど、
残念なことに、この日はいいお天気&無風・・・
仕方がないのでスタッフの方がゆっくり引っ張る。
もにょもにょ~とまっすぐ歩いて、
さて戻ってこよう、と言うときに、足が止まる。
仕組みに詳しい係の人がやってきて
「骨折した」と告げる
いつもは砂浜を歩いているので、芝生は苦手だったようで、
脚が引っかかって折れちゃったようだ。
修復に時間がかかるようなので、あきらめて中庭を後にした。
この細かいパーツが連動して風を受けて走るって
テオさんの頭の中ってどうなっているんだろう。
もともとは大学で物理学を専攻していたというので、
そういう知識も駆使してるんだろうな~
ホントはこんな風に動くらしい。
なんとも不思議な造形物。
パンフレットには「動く彫刻」とも書いてある。
これがプラスチックではなく、すべて自然素材でできていたら
より生物っぽいんじゃないか、などと思ったりする。
だって、今、プラスチックは自然の敵みたいになっちゃってるし・・・
機会があれば今度は風を受けて動いているところを見てみたい。
仕事で札幌から秩父別町に向かう途中、美唄市にちょっと寄り道。
千葉県佐倉市にあるDIC川村美術館。
ここで催されていた「カラーフィールド~色の海を泳ぐ」という展示を見に夫と出かけて行く。
実は前日まで体調を崩していたのだが、この日が最終日。
一人で行くつもりだったけど、病み上がりなので運転に自信が無い。
こういうことには興味のない夫だが
思いのほか快諾してくれてついてきてくれた。
基本、単独行動なので
二人で車で遠出ってどれくらいぶりだろう。
DICの色見本には大学生の時ずいぶんお世話になったものだ。
でも美術館に来たのは今回が初めて。
入場券を買って中に入ると、広い庭園。
ちょっと弱った身体が喜ぶ。
日曜日だし、最終日なのでそこそこ人がいる。
入口の前にはこんなモニュメント
中に入ると天井がなんかすごい!
真ん中のホールが素敵
展示されている作品はもちろん撮影できません
赤とかグレーとか黄色とか
色ごとに分かれた作品たちが並んでいた。
感覚的な作品が多かったけど
とにかく色使いが美しい。
もしポストカードになっていたら欲しいものだらけだったけど
売っていたのはほんの一部でそれもそんなに好きじゃないものだったので残念。
「何を描くかではなくどう描くか」っていうようなことを言っている作家さんのメッセージが心に残る。
(なのに名前を忘れる)
それって、絵画に限らず、色んな事に通ずるのではないだろうか。
ゆっくりゆっくりと味わいながら会場を回る。
お母さんに抱っこされた幼稚園にも入ってないくらいの小さな男の子が絵を指さしては
「あの中に○○が見える!」
と嬉しそうに叫んでいる。
言われてみればたしかにそう見えるかも、ってものがあって、
子供の感性ってすごいな~なんて思いながらついていく。
こんな小さなころから芸術に触れていたら
感度が高い大人になりそう。
うちの子たちもつれてくればよかった、と思ったところで後の祭り・・・
既に社会人になってしまった・・・
ひとしきりうろうろして、庭園のほうに歩いてみる。
途中レストランに寄ってみたら3時間待ちとのことなので、ここでの昼食はあきらめる。
病み上がりだし、股関節も痛いので、遊歩道を途中まで歩く。
緑がいっぱいで癒される。
木々の間を抜けたら、広々とした広場。
美術館に入らなければ入場は無料なので、
家族連れがシートを敷いてお弁当を食べたり、
子供と走り回ったり、穏やかな休日を過ごしている。
見ているだけでなごむな~
帰りがけに顔料を展示している展示室に入ってみる。
圧巻の顔料たち
こんなにたくさんの色があるのね、と改めて感動する。
小さな美術館なので外をぶらぶらしても滞在時間は2時間強。
近所にご飯を食べるところもなさそうなので、
車で40分ほどの自宅近くまで戻って、軽くお食事を済ませる。
しばらくごろごろしていた生活が続いていたので、
ちょうどいいリハビリになった。
色彩の魅力に改めてハマりそうです