人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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7/9 藤山直美主演『おあきと春団治』

2021-07-12 05:00:00 | 演劇

7月9日(金)、新橋演舞場7月公演『おあきと春団治』を観る。
新橋演舞場は10年ぶりだ。

観客には、ご婦人のグループや夫婦連れが多い。私のように(今
回は家内とは別行動で)男性一人は珍しい。


桂春団治(初代。1878-1934)は、明治末期から昭和10年代まで
活躍した上方の落語家(→こちら)。

ひと昔もふた昔も前の芸人といえばいいのかしらん。とにかくム
チャクチャな人だったようだ。そのため、実話(に多少の尾ひれ
?)がお芝居や歌「浪花恋しぐれ」(岡千秋)になるくらいだ。

史実に脚色した初期の芝居が、舘直志(渋谷天外2代目)の『桂春
団治』(1951)。--『おちょやん』でも取り上げられていた。

今回の『おあきと春団治』は、春団治を応援する姉(おあき)と
春団治の物語にしたお芝居だ(脚本:寺田夢酔)。

5-6月の大阪公演が新型コロナのため中止になったので、今回が初
演となる。

春団治が運気の強い五黄の寅生まれだったなど、細かな史実が織
り込まれている。「五黄の寅」は60年に一度かと勘違いしていた
が、36年に一度である。
春団治が明治11年。次が大正3年。その次が昭和25年。私は昭和
最初の五黄の寅だ。

「笑い」あり、「ホロリ」あり、ジ~ンとする「涙」ありの舞台
だ。

<主な配役>
おあき(春団治の姉):藤山寛美
桂春団治:西川忠志
サーベル:金子昇
桂文枝(2代目?):田村亮
和泉屋大旦那:いま寛大
原田ウメ(寄席の席主):大津嶺子(たかこ)
河田友七:西川きよし(特別出演)

第1幕
 第1場 あき決意の段(法善寺東門前)
 第2場 紅梅亭の段(紅梅亭前)
 第3場 軍師あきの段(紅梅亭前)
 第4場 ガタガタ長屋の段(日本橋あきの家)
 第5場(1) 紅梅亭前
 第5場(2) 料亭久乃家の段
第2幕
 第1場(1) 紅梅亭前
 第1場(2) 後家殺しの段
 第2場(1) 紅梅亭前
 第2場(2) 下寺町の段(高津下寺町春団治の家)
 第3場 ラジオの段(京都東山トキの家)
 第4場 あき情の段(同 トキの家)
 第5場 冥途の道行の段(生玉春団治の家)
 

第2幕第3場は一つのヤマで、春団治とトキの娘春子(いちえ)の
熱演に涙とともにくぎ付けになった。

時代が進むとともに、亡くなった登場人物の幽霊が出てくる。
--工夫された、おもしろい脚本だった。
花道が効果的に使われている。

藤山直美と西川忠志が実に上手い。きよしさんはいかにもきよし
さん。
金子昇は役にはまり、大ベテランの大津嶺子、田村亮は存在感を
放っていた。
その他、脇を固める人たちも上手い。

暗転中の音楽も効果的だ。
久しぶりに、「いろいろな」大阪弁の響きを味わった。

7月26日(月)まで。


チラシ


プログラム




9:27 あざみ野


9:59 青山一丁目




10:00


10:03


10:18


10:19


10:20


10:22


10:23 千代橋


10:24


10:25


10:25 老舗料亭「金田中」


10:27 新橋演舞場


10:28


10:31


10:34


10:35 食事処 雪月花 御予約所


10:36


10:37


10:39


10:40


10:43


10:45


10:45


14:00 お開き後の分散退場


14:02


14:03


14:04


14:05


14:05


14:07


14:08


14:09


14:10 みゆき通り


14:10


14:12


14:12 東銀座駅


14:13


14:14


14:16 銀座乗り換え


14:20


14:31


14:34 青山一丁目


15:23 あざみ野に戻る。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (けいこ)
2021-07-12 06:40:16
おはようございます。
わあ!これは観たかった作品です。
直美さん 大好きな役者さん。
アドリブもあったり本当に素晴らしい役者さんですよね。
返信する
Unknown (katsura1125)
2021-07-12 07:09:03
けいこ様、早速のコメント有難うございます。
まだまだチケットは残っていると思います。
アドリブも盛りだくさんです。
返信する
Unknown (関学OBのMより)
2021-07-13 11:14:56
大阪弁(関西弁)よろしゅおまっしゃろー(笑)
今の4代目「春團治」(春之輔改メ、平成30年に襲名)はワテ流に言うと、あんまり、しっくりきまヘンわ~(贔屓の皆さんには、ゴメンやっしゃ~)
返信する
Unknown (katsura1125)
2021-07-13 13:52:48
関学OBのMさま、コメントありがとさん。
先代の春団治は、上方四天王の一人でした。上方四天王(懐かしいですね~。)は皆さん亡くなられた?
4代目春団治は、われわれといくつも違わないので、われわれも年を重ねたということ?
返信する
Unknown (関学)
2021-07-14 11:18:15
おそ~なりましたが、返信しときま~~(笑)
先代の「春團治」は小柄でしたが、ネタでは「鋳掛屋(いかけや)」や「初天神」の軽妙な悪ガキのしぐさが上手かったでんな~。もちろん、みなさん、あちらに?いらっしゃいましたな~~。
返信する
Unknown (katsura1125)
2021-07-14 19:25:37
関学OBのMさま、ありがとうございます。
上方落語が今日あるのは、四天王のおかげですね~。
上方落語のますますの発展をお祈りしています。
返信する

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