人生ブンダバー

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7/10 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ第23回定期

2021-07-13 05:00:00 | 音楽

7月10日(土)、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
第23回定期演奏会を聴く(於テアトロ・ジーリオ・ショウワ)。

テアトロ・ジーリオ・ショウワ・ホールは、自宅からバスで30分
ほど。優待パスを使えば、無料で行ける。

テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラは、堀俊輔さんの
指揮で聴いたのが初めてだったかしらん。もう7年前になる。

有名な日本人指揮者では、今まで梅田俊明さんや阪哲朗さんがな
かなか聴く機会がなかったが、今年になって阪さんを新日本フィ
ルで聴き、今回、初めて梅田さんを聴くことができた。

いつも若々しい、全力の演奏を聴かせてくれるテアトロ・ジーリ
オ・ショウワ・オーケストラ(前回のブラームス1番もすばらしか
ったという)は、今回、梅田俊明の指揮でチャイコフスキーの5番
をメインプログラムに選んだ。

お客さんも結構入っている。


<プログラム>
1.ストラヴィンスキー 組曲「プルチネッラ」
2.ニーノ・ロータ トロンボーン協奏曲*
 --休憩--
3.チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調 op.64
指揮:梅田俊明
トロンボーン:伊藤雄太*
管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
コンサートマスター:伊藤亮太郎(N響コンサートマスター)



いつもながらまことにつたないコメントにご容赦のほど。

1.ストラヴィンスキー 組曲「プルチネッラ」
 (概算演奏時間24分)
ストラヴィンスキーといえば、「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、
「春の祭典」の三部作で有名だ。
しかし、その後、ストラヴィンスキーは新古典主義の時代に入り、
「詩篇交響曲」、「カルタ遊び」などを作曲(以前、どちらも
LIVEで聴いたがおもしろかった。--「ブログ内検索」ご参照)。

「プルトネッラ」は初めて聴く曲だが、新古典主義に入る頃の作
品で、かのアンセルメが初演している。

梅田さんは20cmほどの短めの指揮棒。弦楽五部は5型の小編成
(コントラバスは3)。小曲が8曲で、ティンパニはない。1曲目
は弦楽アンサンブルよろしくモーツァルト風。室内楽的上品さが
漂う。いかにも新古典主義的な曲だ。

弦楽パート5人のソロも活躍する。
「腕慣らし」よろしく、ホルンやオーボエのソロも好調だ。終盤
はトランペット、トロンボーンも活躍。
気持ちよいAllegroの大団円で締めくくった。


2.ニーノ・ロータ トロンボーン協奏曲(15分)
ニーノ・ロータは、映画音楽「ロミオとジュリエット」、「ゴッ
ドファーザー」で有名だが、サンタ・チャチーリア音楽院の卒業
で、エンリオ・モリコーネの先輩だ。
弦楽五部は12型(?)。ソリストの伊藤雄太さんは、昭和音大卒。
数々のコンクールで第1位を獲得。今年から日フィルのトロンボー
ン奏者に就任した20代の若手だ。
伊藤さんは拍手に迎えられ、深々としたおじぎ。

(1)Allegro-(2)
Lento-(3)Allegroの3楽章。(1)では細かな音符、(2)
ではやや悲しげなロングトーン。(3)もまたAllegroのなか、オケと
細かな掛け合いを演じ、トローンボーンの音色をたっぷり楽しん
だ。
伊藤さんには、オケも一緒に、盛大な拍手が送られた。


3.チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調 op.64 (47分)
(1)Andante-Allegro
梅田さんはここで暗譜の指揮。弦は12型(コントラバス4)。
序奏のクラリネットは安定した出だし。Allegroでは、第1楽章か
らトロンボーンを含む金管とティンパニが全開。テンポの切り替
えよろしく、LIVEらしく、思ったより熱い演奏だ。「居合い抜き」
の間もすばらしい。
(2)Andante
冬のロシアを彷彿とさせる低弦による出だし。難しいホルンソロ
も安定しており、上手い。情感もたっぷり目で、オケもよく鳴っ
ている。オブリガードの加減にもウットリ。テンポも自然。

(3)Allegro
ワルツの楽章。前へ流れるテンポ感がすばらしい。
(4)Andante-Allegro
「運命の主題」によるAndante(序奏)からAllegroのソナタ形式
に突入。ここからCodaまで「こうだ」という確信的な演奏を繰り
広げる。
梅田さんは、途中では左手のグーを掲げたり、両手を一杯に広げ
たり。
じっと聴き入っていたが、オケ全体が揺れ、最後まで緊張感を切
らさない、すばらしいコンセントレーションで、堂々とした凱旋
行進に惹きつけられた。最後は念を押すようにして終わった。

コロナ禍がなければ、大きなブラボーを叫んでいたことだろう。
手が痛くなるほど力いっぱいの拍手をした。

テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オケはまた一段と上手くなった
のではないかしらん。


LIVE演奏とCDは別の「種目」だが、この日の演奏は、LIVEとし
ても高水準の熱演だった。









12:50 芝刈り作業


12:51


12:51 街路樹伐採のお知らせ


12:52


12:59 新百合ヶ丘駅行


13:28 麻生スポーツセンター前下車


13:29 昭和音楽大学


13:30


13:31 下八川さんの銅像


13:32 きれいな形のクスノキ


13:32


13:33


13:34 入口では厳重な感染対策
--手指消毒、検温。チケットもぎり、プログラムは自分で。


13:36


13:37


14:49 休憩中


14:49


14:50


15:56 分散退場中


15:57


16:01


16:11


16:11


16:19


16:19 パーテーション越しに(家内の撮影)


16:21


16:27


16:32 美味なり。


16:56


16:58


17:02


17:10


17:22


17:25 あざみ野駅行


17:57


18:01


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