人生ブンダバー

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4/15 合唱団「アニモKAWASAKI」第17回演奏会

2017-04-23 05:00:00 | 音楽

4月15日(土)、ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された、合唱
団「アニモKAWASAKI」第17回演奏会(マチネ)へ。

指揮は、いうまでもなく合唱団「アニモKAWASAKI」音楽監督の堀俊
輔さん(東京交響楽団クリエイティブアドヴァイザー、指揮者、中部フィ
ルハーモニー交響楽団正指揮者)である。

今年は、ヴェルディの大曲「レクイエム」。管弦楽は、いつものプロ、
東京交響楽団(川崎市フランチャイズオーケストラ)。ソリストも毎回
ながら超一流だ。

合唱団「アニモKAWASAKI」は、平成10(1998)年に川崎市から
の要請を受けて発足以来、今年で「20年目」、第17回演奏会を迎
えた。

堀さんが初めてアニモKAWASAKIを指揮したのは、平成13(2001)
年の第3回演奏会。曲は、この日と同じ、ヴェルディの「レクイエム」だ
った。

私がアニモKAWASAKIを初めて聴いたのは、平成23(2011)年、
第12回のJ.S.バッハ「ミサ曲ロ短調」だ。堀さん、オケ、合唱団一体
となった、入魂の演奏に衝撃を受けて以来、毎回聴きに行っている。

今年はワグネル同期のIさんにも「もし都合よかったら・・・・・・」と声を掛
けたら、当日の午後、開場前になってIさんから「ミューザホール階段
下にいます」というメールが来た。「当日券で来ちゃいました」。

<プログラム>
ヴェルディ「レクイエム」
第1曲;レクイエムとキリエ~永遠の安息を与え給え/主あわれみ給
 え(入祭文)
第2曲;ディエス・イレ~怒りの日(続誦)
第3曲;奉献文
第4曲;サンクトゥス~聖なるかな(三聖唱)
第5曲;アニュス・デイ~神の小羊(神羊唱)
第6曲;ルックス・エテルナ~永遠の光を(聖体拝領唱)
第7曲;リベラ・メ~我を許し給え(赦祷文)

Sop.;石上朋美
Mez.;永井和子
Ten.;福井 敬
Bass;ジョン・ハオ
指揮;堀 俊輔
管弦楽;東京交響楽団


以下、いつもながら、まことにつたないコメント、お許しを・・・・・・。
( )内は概算演奏時間。

合唱団のオンステプログラムメンバーは、Sop.84人、Alt.63人、Ten.
26人、Bass45人の合計218人。いつにも増しての大合唱団だ。

開演間近、ワインヤード型ホールの左サイドに女子高校生(?)30人
ほどが着席した。今回はずいぶんお客さんが入っている。私はP席最
前列という、指揮者と向き合う席(写真参照)。お隣は、たまたま、わざ
わざ岐阜から来られた堀さんの大ファンだった。

14時に2分前、合唱団がステージ両サイドから入場--出てくる出て
くる。続いて、オケが入ってきた。弦は14型かしらん。チューニングも
終わり、下手から4人のソリストと堀さんが登場。私は、この時、指揮
者の譜面台がないことに気づいた(暗譜だ)。4人のソリストは、オケの
後ろ、合唱団の前へ。

第1曲;レクイエムとキリエ~永遠の安息を与え給え/主あわれみ給
え(入祭文)(9分)
緊張感のある、聴こえるか聴こえないかの、チェロからのppの出だし。
ppのまま、男声合唱から女声合唱へ「Requiem」と歌いだす。P席で
聴いているせいもあるが、地の底から合唱が聴こえてくる。
続いてSop.パートが「dona, dona ・・・・・・」と歌いだす。ここで聴くと、
合唱団の一員として、(歌ってはいないが)一緒に歌っているようだ。

ちなみ、この大曲に対して、とくに女声合唱の多くが暗譜である。それ
だけ歌い込んでいるということだろう。指揮の堀さんもものすごい集中
力で、一緒に歌う。
福井さんはオペラティックに歌いあげ、大合唱が後に続いた(こんな調
子で書いていくと、とてつもなく膨大な記事になってしまう[笑])。

第2曲;ディエス・イレ~怒りの日(続誦)(35分)
本レクイエムの中核となる部分。ff開始。堀さんはやや前かがみで渾
身のタクトを下す。反応のいい、ffの合唱に感動だ。大太鼓も全身を
使って必死に叩く。P席の後ろからトランペットが鳴り響く。

ハオさんから始まるソリストが続く。合唱のデュナミークもすばらしい。
途中、永井さんとハオさんのソロ部分では「椿姫」を彷彿とさせる音楽。
合唱は子音--とくに語尾がきっちりとそろっており、気持ちいい。
(終わった所で遅れてきたお客さんを入れるので、やや時間を取った)。

第3曲;奉献文(9分)
静かなチェロから始まる、3人の独唱(福井さん、永井さん、ハオさん)
の曲。さすが安心して聴いていられる。ヴァイオリン・ソロにも「歌」が
ある(合唱はお休みだ)。

第4曲;サンクトゥス~聖なるかな(三聖唱)(3分)
強奏で始まるサンクトゥス。フォーレの「美しさ」とはまったく違う。ここ
でも集中力のある合唱が続く。Sop.パートの高音も大人数に支えら
れて、すばらしい。終わった時は拍手しそうになった。

第5曲;アニュス・デイ~神の小羊(神羊唱)(5分)
女性ソリスト二人の重唱(ア・カペラ。最初の音は前曲から採ってい
る。)に続いて、弦と合唱が入る。下から湧き上がる合唱が感動的だ。

第6曲;ルックス・エテルナ~永遠の光を(聖体拝領唱)(5分)
1st、2ndのヴァイオリンによるトレモロに続き、永井さんの独唱が始
まる。厳かな歌唱だ。途中から、3人のソリスト(永井さん、福井さん、
ハオさん)による重唱に我を忘れ、聴き惚れる。

第7曲;リベラ・メ~我を許し給え(赦祷文)(14分)
石上さんが立ち、歌いだす(後ろから見ているので、やや判然としな
いが、ここは暗譜だったかしらん)。
続く部分は、他の演奏会ではそうそうないような、堀さんも合唱団も真
に一体となった集中力のある演奏。女性のほとんどが暗譜の合唱が
「威力」を発揮する。合唱する人の視界には堀さんしか入らないはず
だ。最後まで一糸乱れぬデュナミークがすばらしい。アマチュア合唱
団にとっては、ここまで来るには何カ月を要するのだろう。
永井さんのソロもいいところで、すばらしい。合唱も大きく盛り上がる。
最後は、pp(ppp?)の「Libera me」で終わった。

ヴェルディの「レクイエム」は、ppで始まり、ppで終わることをあらた
めて実感。

演奏が終わると、会場からものすごい拍手となった。ソリストがいった
ん退場、大拍手の中、カーテンコールへ。ソリストのおじぎが終わると、
堀さんは、オーボエ、ファゴット、クラリネット・・・・・・と立たせていく。再
びゾリの退場、入場があり、盛り上がる中、私も手が痛くなるくらい必
死に拍手した。

合唱団の知人、友人、家族だけではなく、一人でも多くの人に聴いて
もらいたい、CDでは味わえない--真にそう思える演奏会だった。



なお、今回、堀さんの指揮ぶりをほとんど正面から見たが、堀さんは
打点よろしく、拍子をきっちりと取っていた。素人考えだが、やはり指
揮というものは、その時々のテンポを正しく刻むことが基本だ、と言
えるのではないかしらん。。--ショルティも何回やってもテンポが
変わらないことを自慢していたかな?



プログラム
開演前に堀さんのエッセー「VERDIの旅」(p.5~6)を読む。堀さん
は(指揮も)文章もお上手だ。


11:43


11:44 この時期のアジサイ


11:45 ツツジがどんどん咲いてくる。


11:49 三丁目東公園のアジサイ


11:49 八重桜も日一日と開いていく。


11:51 少年サッカーの遠征?


11:54


11:54 あざみ野二丁目


11:54


11:55


12:05 あざみ野


12:14 溝の口着


12:17


12:59


12:31


12:34 南武線武蔵溝ノ口


12:56 川崎着


13:01 川崎駅前


13:02


13:03 丸善へ


13:19 ミュ ーザ川崎 昔は東芝の工場?


13:20


13:21 いたいた、Iさんが。


13:23 ホール前開場を待つ人たち


13:25 オープン!


13:31 開演前に、Iさんと談笑。今回は休憩がない。


13:46 チケットに書いてある座席入口


13:46


13:47


13:48 座席より


15:36 退場する合唱団「アニモKAWASAKI」に拍手が続く。


15:37 お開き


15:43 堀さんのサイン会 堀さんのお顔は隠れて見えない。


記念に、堀さんの名盤、R.シューマン「楽園とペーリ」(『レコード芸術』
特選)を購入。「もう、大負けしとくワ」と大阪弁が出た。



堀さんの著書『こんな僕でも指揮者になれた』
単におもしろいだけではない、深~い話が満載だ。



15:50 Iさんと反省会


15:53

南武線川崎16:19発に飛び乗る。


16:39 南武線武蔵溝ノ口


16:43


16:45 溝の口駅構内 オレンジワッサンを買う。


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