2/4 『フィレンツェの悲劇』、『ジャンニ・スキッキ』（新国立劇場）

新国立劇場オペラには10年ほど前から通い始めた。

原則として、「ヴァリエーション」で年に3公演を観ることにし
ている。
以前は、基本的にワーグナーを選ぶことが多かったが、最近は
「（私が）初めて観るもの」を優先している。

2月4日（火）、昨年10月の『夢遊病の女』（－－これも初めて
だった。）以来、新国立劇場オペラへ。


「出し物」は
１．A.ツェムリンスキー『フィレンツェの悲劇』
２．G.プッチーニ『ジャンニ・スキッキ』
の2本立て。
どちらもフィレンツェを舞台とした悲劇と喜劇だ。
演奏時間は、１が60分。２が55分。間に休憩が25分。

ワーグナーと違って、短いので疲れなくていい（笑）。
どちらも私は観るのは初めてだ。


開演前は東響がさかんにおさらい中。

以下、プログラムとつたない、ささやかなコメント。

指揮：沼尻竜典
演出：粟國淳
管弦楽：東京交響楽団

１．A.ツェムリンスキー『フィレンツェの悲劇』
グイード・バルディ：デヴィッド・ポメロイ（Ten.）
シモーネ：トーマス・ヨハネ・マイヤー（Bari.）
ビアンカ：ナンシー・ヴァイスバッハ（Sop.）

１は珍しいもので、私の持っている「オペラガイドブック」には
載っていない（「フィ」で始まるオペラには『フィガロの結婚』
や『フィデリオ』が載っているが）。

登場人物は3人だけで合唱はなし。

典型的な「三角関係」のお話だ。
最後はシモーネがグイード・バルディを殺してしまう。
シモーネは、ついでに妻ビアンカも殺すのかと、私は思い込んで
いた（汗）。

シモーネが語る（歌う）場面が多く、マイヤーの熱演だった。
ビアンカのヴァイスバッハは男性に劣らず長身－－180cm前後あ
るのでは？



２．G.プッチーニ『ジャンニ・スキッキ』
ジャンニ・スキッキ：ピエトロ・スパニューリ（Bari.）
ラウレッタ：砂田愛梨（Sop.）
ツィータ：与田朝子（Mez.）
リヌッチョ：村上公太（Ten.）
ゲラルド：髙島伸吾（Ten.）＊
ネッラ：角南有紀（Sop.）＊
ゲラルディーノ：網永悠里（Sop.）
ベット・ディシーニャ：志村文彦（B-Bari.）
シモーネ：河野鉄平（B-Bari.）
マルコ：小林啓倫＊
チェスカ：中島郁子（Mez.）
スピネッロッチョ先生：畠山茂（Bass）
アマンティオ・ディ・ニコーラオ：清水宏樹（B-Bari.）
ピネッリーノ：大久保惇史（Bari.）
グッチョ：水野優（Ten.）
ブオーゾ：村上幸央（助演／台詞・歌唱なし）
＊はカヴァーによる代演。


途中から登場するジャンニ・スキッキ（ピエトロ・スパニューリ）
は、歌唱も演技もさすが一味も二味も違う、世界的に活躍するオ
ペラ歌手で、「お、上手い！」。

遺産争いをテーマとした、いささかドタバタ喜劇の中に、ラウレ
ッタ（砂田愛梨）が歌うアリアが「私のお父さん」（父スキッキ
に向かって、娘が「あの人と結婚したいの。お願い」と歌う）。

ここでこれが歌われるのか？と初めて知った（笑）。

これがビックリ、上手かった。
砂田さん（東京音大卒・大学院修了）は新国立劇場初登場だが、
これからがもっと楽しみだ。

こちらも新国立劇場合唱団の出番はなし。


演出はどちらも「奇抜」ではなく、よかった。



休憩時間にＳ口夫妻とバッタリ（来られるとは知らなかった）。
短時間談笑。忙しい中、ムリを言ってお願いした「合唱辞典」の
コピーをいただき、感謝です。

その他、ワグネルの先輩等をお見かけした。


プログラム表紙　　1200円



2005/11　ミケランジェロ広場 , フィレンツェ　　まさしく「丘の上」




12:23　あざみ野


12:35　多摩川


12:51　渋谷


12:54　井の頭線へ


12:56


13:07　明大前


13:14


13:22　初台着


13:24


13:25


13:26


13:27


13:29　プログラム1200円


13:40


13:41


13:43



15:04　休憩


15:06


15:09


15:11　ジンジャーエール



16:34　お開き


16:34


16:36


16:38


16:45　初台


16:53　真ん中は下りる人用で合理的！


16:53　笹塚


16:56


16:58　はらドーナッツを買う。


17:01　井の頭線明大前


17:14　渋谷着


17:19


17:54　あざみ野に戻る。


17:55