人生ブンダバー

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【臨時増刊】新日本フィル定期第511回

2013-07-11 05:00:00 | 音楽

7月6日(土) 6/30に引き続き、錦糸町のすみだトリフォニーへ。大野和士が
新日本フィルで「ブル7」を振る注目公演。

大野和士は、昭和35(1960)年生まれ。オペラではスカラ座やメトロポリタン
にも呼ばれている。シンフォニーではロンドン響、ロンドン・フィル、ボストン響
等々を指揮している。
平成22(2010)年には、日本芸術院賞・恩賜賞を受賞。文化功労者に選ば
れた。


<プログラム>
1.シャリーノ「夜の肖像」
2.ツィンマーマン「ユビュ王の晩餐のための音楽」
3.ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調(1954年ノーヴァク版)
指揮;大野和士
コンサートマスター;崔文洙

ワーグナー讃 大野和士&ブルックナーのコラボレーション というタイトル

1.シャリーノ「夜の肖像」
 シャリーノは、わが国でいえば団塊の世代に属する、イタリアの作曲家であ
 る。まったくの現代音楽。ppp、指揮者が譜面をめくる音が聴こえる、静寂の
 世界だった。上手寄り上段に、メタルシートというブリキ板のような楽器があ
 った。最後は大野さんが「終わりましたよ」とばかり振り向いた。

2.ツィンマーマン「ユビュ王の晩餐のための音楽」
 こちらもまったく初めて聴く曲--一期一会である。弦楽5部ではなく、その
 中ではコントラバス(4人)だけが出てくる。じつに変わった編成。下手側に
 ピアノとギター。上手側にハープとコントラバス4.中央に管楽器とティンパニ。
 バッハ、ベートーヴェン「田園」、ラデツキー行進曲、ワルキューレの騎行、幻
 想交響曲などの引用が登場。私の後方でフッフという笑い声あり。

3.ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調(1954年ノーヴァク版)
 ブルックナーでは、初めて!初演が成功した曲として知られている。この成
 功により、ブルックナーはワーグナー派の最新の偶像となったとはハンスリ
 ックの言である(孫引きである)。
 第1楽章Allegro指揮者の譜面台はあるが、スコアは置かれていなかった。
 この大曲を暗譜による指揮。ソナタ形式が発展、3つのメロディー(主題)が
 現れる。息の長いクレッシェンドがすばらしい。自然の中で思索する。
 第2楽章Adagio大変な集中力を見せた。私の前方のオジサンは肩がこる
 のか、首をグルグル回したり、ややマナー悪し。
 第3楽章Scherzo急緩急の楽章。比較的なじみやすい曲。文字どおりスケ
 ルツォ。
 第4楽章Finale自由なソナタ形式というだけあって、多少分かりにくいが、3
 つの主題が入れ替わり登場。最後は大きな盛り上がりで終わった。ブラボー
 を叫ばずにはいられない。実際ブラボーの嵐となった。(このうち私は2回)。

 カーテンコールでは、①チューバ群、②ホルン群、③金管群、以下ティンパ
 ニ、白尾さん、古部さん、重松さん・・・・・・というように次々と立たされていった。 

 大野自身もオーケストラから盛んな拍手を受けていた。
 また、大野さんには下手で客席から花束(?)をあげた方がいた。

大野和士は、オーバーにあおりはしないが、キッチリした熱演で、うまかった。



大井町線乗り入れの急行


錦糸町駅前


東京スカイツリーロード 錦糸町から東京スカイツリーまで、ずっとその姿が
見える。





やや狭いロビー


休憩のロビー この日は暑く、飲み物が売れていた。



下が7月の大野和士


駅前の人だかりは? 参院選ではなく、ストリートミュージシャンであった。


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