人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

9/25 西尾幸司ピアノ・リサイタル

2020-10-02 05:00:00 | 音楽

自由が丘の叔母さん(伯母さんではない。)が日頃からお世話に
なっている西尾さんのピアノ・リサイタル(於めぐろパーシモン
ホール[小])。

自由が丘でタクシーをひろい、「いまタクシーに乗りました」と
電話、午後6時過ぎに叔母さんのお宅に立ち寄り、めぐろパーシ
モンホールへ。
目的地で降りる所をちょっと迷ったが、バス停のあたりがよかっ
た。

ホール入口では、西尾さんとご家族による温かいお迎えを受ける。
小ホールの座席数は196だが、感覚的には昨年より多く、100人近
く入場したのではないかしらん。


<プログラム>
1.プーランク 15の即興曲集より 
   第15番「エディット・ピアフを讃えて」
2.リスト 愛の夢第3番
3.リスト パガニーニによる大練習曲集より
   第3番「ラ・カンパネラ」
4.ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
5.ピアソラ ブエノスアイレスの冬*
 --休憩--
6.ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
7.ラフマニノフ ピアノ・ソナタ第2番
8.カッチーニ アヴェ・マリア*
アコーディオン:水野美緒*


以下、いつもながらつたないコメントご容赦のほど・・・・・・。

1.プーランク 15の即興曲集より 
   第15番「エディット・ピアフを讃えて」
プーランク(1899-1963)は、「20世紀の音楽家」だ。が、さ
ほど前衛的ではなく、むしろ聴きやすい音楽だ。作品にはピアノ
曲も多い。ちなみにエディット・ピアフはプーランクの15歳ほど
年少で、同じ年に亡くなっている。シャンソン的なフランス音楽
で、変わった終止だった。

2.リスト 愛の夢第3番
リスト(1811-1866)は、19世紀に生まれ、19世紀に死去した。
文字どおり「19世紀の人」だ。ドイツロマン派の円熟期にいたと
いっていいのかしらん。
後半への「間」がすばらしい。

3.リスト パガニーニによる大練習曲集より
   第3番「ラ・カンパネラ」
リストといえば超絶技巧--自身ヴィルトゥオーソだった。
西尾さんは、後半から最後にかけて、最高の集中力だった。

4.ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
ベートーヴェン(1770-1827)は、今年生誕250年のアニヴァー
サリー・イヤー。この曲は演奏時間18分前後の「大曲」だ。
第1楽章からベートーヴェン(と西尾さんの)パッションがさく裂。
第2楽章は意外とザッハリッヒ、最後の楽章は絶好調!
相当練習されたのではないかしらん。とはいえ、お仕事もある中、
いつ練習されるのかしらん。

5.ピアソラ ブエノスアイレスの冬*
ピアソラといえばアルゼンチン・タンゴ。元々は、ピアノとヴァイ
オリンやダブルベース、バンドネオンなど合奏用がオリジナルの
ようだが、アコーディオンとピアノによる演奏。
キッチリとしたテンポ感の演奏がいいホールに響く(バランス的に
はピアノのフタ[大屋根]を半分しめてもよかった?)。
ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」のCDが欲しくなった。
アコーディオンもいいですね~。

 --休憩--

6.ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
20世紀に活躍した作曲家ラヴェル(1875-1937)の作品。管弦楽
にも編曲されている「亡き王女のためのパヴァーヌ」。
「テンポ感」はその日によって速く感じたり、遅く感じたりする
ことがあるかもしれないが、私にはザッハリッヒというか、やや
速く感じられた。

7.ラフマニノフ ピアノ・ソナタ第2番
ラフマニノフ(1873-1943)は、リストに勝るとも(?)劣らな
いヴィルトゥオーソ。手が大変大きなピアニストだったという。
その人が作曲した「大曲・難曲」に西尾さんがチャレンジ。
熱のこもった演奏を繰り広げた。
とくに第2楽章からattacca第3楽章は、曲自体を感じさせる入魂の
演奏だった。

8.カッチーニ アヴェ・マリア*
カッチーニ(1545頃-1618)は、バロック音楽初期の作曲家であ
り、したがって今回のプログラムでは最も古い時代の音楽だ。
ジ~ンと来る音楽--ゆったりしたピアノ伴奏から呼吸の深いア
コーディオンが心に染み入った。
スタンディングオベーションが出るほど会場の大拍手となった。

「新型コロナで開催が危ぶまれましたが、無事開催の運びとなり
ました。最後に1曲だけ!アンコールを」(西尾さん)

再び、水野さんのアコーディオンとのデュオを楽しませていただ
いた。

95歳の叔母さんも「よかったわね~」。


立派なチラシ


プログラム冊子



16:55 あざみ野より


17:08 溝の口乗り換え


17:24 自由が丘着


17:28


17:28


17:45


17:46




18:15 目黒パーシモンホール


18:16


18:22


18:29


18:29 続々と来場


19:39 休憩中


19:40


19:42


19:44


20:47 スタインウェイ


20:47


20:49 終演後 多くの「ファン」に囲まれて・・・・・・


20:50


20:51 たくさんの花束が並ぶ。

帰りもタクシーを呼び、自由が丘まで。
「あのあたりは詳しくないんですが」
とタクシーの運転手さん。
「大丈夫です。私の言うとおり行ってください」
叔母さんの頭はまだまだシッカリ。

叔母さんを送り届けて・・・・・・。


21:14 自由が丘の夜は更けて・・・・・・ コロナ対策はバッチリ?


21:14


21:17


21:19


21:21 自由が丘


21:46 あざみ野に戻る。

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10/1(木)

18:54


18:55 ウサギさんはいるかな~? 


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2 コメント

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Unknown (bolicaminando)
2020-10-02 09:22:22
95歳の叔母様とご一緒してコンサートへ、
ステキな甥ごさんですね!
叔母様もそのお年でコンサートを楽しまれるって、素晴らしいですねー🎶
ピアノの曲も音が聞こえてきそう。
良く聴くものもいくつかありました。
楽しい一夜になりましたね^_^
返信する
Unknown (katsura1125)
2020-10-02 11:09:15
bolicaminandoさま、早速のコメントをありがとうございます。
叔母は歩くのこそゆっくりですが、頭も気持ちも昔と変わらず、元気いっぱい。一人暮らしで人生100年時代を楽しんでいます。
叔母さんいわく「私より先に亡くならないでね~(笑)」。
返信する

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