人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

川上貴光『アリアは響いて 大谷冽子(きよこ)-オペラひとすじの道』

2009-04-07 05:26:20 | 読書
大谷冽子(きよこ;「冽」はさんずい)は、大正8(1919)年生まれ、武蔵野音楽
学校昭和15(1940)年卒業。藤原歌劇団に入団、「ファウスト」のマルガレーテで
デビュー。「ラ・ボエーム」のミミ、「椿姫」のヴィオレッタ、「蝶々夫人」など
のほか「夕鶴」初演のつう(*)を歌う。
(*)昭和27(1952)年1~2月。原信子とのダブルキャスト。与ひょうは木下保、
   柴田睦陸、指揮は作曲者の團伊玖磨(27歳)。



最近、たまたまBOOK OFFで見つけた本だが、一気に読んでしまった。大谷冽子は今
年90歳になるが、そのうち85歳までのヒストリーを描いている。

本書に名前が見えるのは藤原義江のほか三浦環、イルマ・ウーハペニッヒ、グルリ
ット、藤山一郎、原信子、高木東六、砂原美智子、マリア・カラス、タリアビー
ニ、シュワルツコップ、中原淳一等々。
(*)砂原美智子さんさんは大正12(1923)年生まれ、昭和62(1987)年64歳で亡
   くなった。私の母は女学校(府立第六高女)時代、砂原さんのクラスメート
   だった。(石井好子さんとは別のクラスだった。)

木下保先生の藤原歌劇団へのデビューの話、畑中先生も「ラ・ボエーム」の共演者
として登場する。戦後のオペラ活動--昭和20年代の熱い時代がよみがえる。


著者川上貴光(よしてる)は昭和21(1946)年生まれ。慶應経済卒。『父の背番号
は16だった』でミズノスポーツライター賞受賞。他に『“ムッシュ”になった男-
-吉田義男パリの1500日』など。


なお、この本もamazonで1円で購入できる。(送料は340円。)

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