学生時代、橘曙覧(たちばなあけみ)の歌に信時潔が作曲した「独楽吟」を歌った
ことがあった。
「たのしみは 朝おきいでて 昨日(きのう)まで 無かりし花の 咲ける見る
時」
それから20年以上たち、平成6('94)年の天皇・皇后両陛下が米国を訪問された
時、歓迎レセプションでクリントン大統領がこの歌を紹介したので驚いた。
テレビを観ていた私は、20年以上前に知り、それきりになっていた「独楽吟」と橘
曙覧(たちばなあけみ)を突如思い出した。
それからまた時間が流れ、平成15('03)年に見つけたのが本書(角川文庫)であ
る。
本書にもあるが、橘曙覧は清貧といえば聞こえはいいが、困窮生活の中歌を読んで
暮らした、江戸末期の歌人である。
同じ困窮生活でも石川啄木であれば、
「はたらけどはたらけど なおわが生活(くらし) 楽にならざり ぢっと手を
見る」
となるが、橘曙覧では
「たのしみは 心にうかぶ はかなごと 思ひつづけて 煙草すふとき」
となる。
そんな橘曙覧の生き方を教えてくれる本である。
ことがあった。
「たのしみは 朝おきいでて 昨日(きのう)まで 無かりし花の 咲ける見る
時」
それから20年以上たち、平成6('94)年の天皇・皇后両陛下が米国を訪問された
時、歓迎レセプションでクリントン大統領がこの歌を紹介したので驚いた。
テレビを観ていた私は、20年以上前に知り、それきりになっていた「独楽吟」と橘
曙覧(たちばなあけみ)を突如思い出した。
それからまた時間が流れ、平成15('03)年に見つけたのが本書(角川文庫)であ
る。
本書にもあるが、橘曙覧は清貧といえば聞こえはいいが、困窮生活の中歌を読んで
暮らした、江戸末期の歌人である。
同じ困窮生活でも石川啄木であれば、
「はたらけどはたらけど なおわが生活(くらし) 楽にならざり ぢっと手を
見る」
となるが、橘曙覧では
「たのしみは 心にうかぶ はかなごと 思ひつづけて 煙草すふとき」
となる。
そんな橘曙覧の生き方を教えてくれる本である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます