人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

『文藝春秋』

2019-09-11 05:00:00 | 読書

おもしろそうだと、5日間ほどの間に『文藝春秋』を2冊買った。
9月特別号と10月号だ。いずれも「総力特集」は日韓問題。

私は、残念ながら、韓国に行ったことがない。韓国人の知人もいない
(むろん北朝鮮にも「取材」に行ったこともない)。


私が在日韓国・朝鮮人との接触で思い出すのは、もう60年近く前のこ
とだ。
私が'60年代(昭和30~40年代半ば)に住んでいた最寄り駅は、近鉄
名古屋線の阿倉川駅だった。

そこに朝鮮初級中級学校があった(--北朝鮮系の学校で、今でも阿
倉川にある)。同校には、大きい(今から思えば)金日成の肖像画が
掲げられてあった。

私が小学校高学年の時だったが、阿倉川駅を降り、帰宅の途中、朝鮮
初級中級学校の男子数人といつもどおりすれ違う時に、その生徒たち
が私に日本語で
「いくらかお金を貸してもらえないか」
と言ってきた。私は大人しい性格なので黙って、百円だったか何十円
かを渡した。
その直後、チマチョゴリ風制服を着た女子学生数人が私を囲んで、
「いま何て言われたの?」
私は遠慮がちに(--遠慮することはまったくないのだが)
「かくかくしかじか」
すると、それを見ていた、先ほどの男子生徒が走って来て、
「返すわ」
ということがあった。


ちなみに、高校時代、サッカー部で、同校中学生と練習試合をしたら、
ボコボコに負けてしまった(笑)。



それはそれとして、『文藝春秋』総力特集・・・・・・
9月特別号「日韓宿命の激突」では、
1.黒田勝弘;日韓基本条約を踏みにじる「歴史の恨(はん)」
2.櫻井よしこ;慰安婦「贖罪」が韓国に利用された
3.宮家邦彦;徴用工判決は「李氏朝鮮」への回帰である
4.牧野愛博;文在寅「ひきこもり大統領」の危ない戦略

10月号では、
1.藤原正彦;日本と韓国「国家の品格」
2.佐藤優;「軍事協定破棄」文政権は外交戦に敗れた
3.道上尚史;韓国を覆う危険な「楽観論」の正体
4.韓国高官X;文在寅では大韓民国が地球から消える

といずれも読みごたえがあるが、個人的には、
9月号の1と3
10月号の1と2
が勉強になった。

いずれにしても、中国人も韓国・朝鮮人も日本人も(--とひとくく
りで比較するのは危険だが。)、同じ東洋人だが、文化も考え方も違
うということではないかしらん。


なお、4.にさらっと書かれているが、米国は、「韓国に失望」し、38
度線を放棄して、台湾防衛に注力するのではないかという「仮説」が
あるようだ(台湾への武器輸出)。--私はすぐに1950年の「アチソ
ンライン」を思い出す。ボルトン解任の影響はありや?


ともあれ、日本の主張は、「約束」--ましてや「条約」は守ってね
というシンプルな話だ。これだけは譲れない?



最新号その他の記事では(--同書すべてに目を通したわけではない
が)、
1.藤原正彦;知られざる国父 ★×5
2.佐高信;今こそ湛山の気骨に学ぶ ★×3.5
3.生田正治;日本郵政に「経営者」はいない ★×4
4.村上春樹;「至るところにある妄想」バイロイト日記 ★×4
5.保阪・原;昭和天皇「拝謁記」Nスペは超一級資料か ★×4.5
を興味深く読んだ(★は個人的評価)。

*日本郵政--かんぽ生命問題は、以前書いたと思うが、民営化したこ
 とが失敗なのではなく、完全民営化できていないことが問題だ。民間
 の保険会社ではありえない話?



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8/28 信州紀行(8) まとめ | トップ | 9/1 洋楽文化史研究会第100... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事