7月1日(金)、銀座吉宗での夕食後、王子ホールで開催された
「信時潔歌曲の夕べ」へ。
この日は自由席のため、開場30分以上前に王子ホールに着く。
ホールの係員は10人ほどが既にスタンバイしており、
「開場までもうしばらくありますので、どうぞそちらでお休みく
ださい。日傘はクロークにお預けください」
ソファーで座っていると、I東夫妻が姿を見せる。
「お待ちしておりました。お会いできると思っていました」
「やあ」
一泊二日の予定で、翌日は荒川線に乗車するという。猛暑の折、
無事だったかしらん。
王子ホールは7年ぶり。開場と同時に会場へのエレベーターに乗
る。
閑話休題。
この日の歌手は、小泉恵子さん(Sop.)と末吉利行さん(Bari.)。
お二人とも「青の会」(今はもうない?)メンバー、すなわち畑
中先生のお弟子さんだ。年齢的にもお近い?
といっても、お二人ともベテランの先生だけに、会場にはそのお
弟子さんと思しき若い方の姿も多かった。
曲も、信時潔作曲の有名曲ばかりだ。
<プログラム>
1.小倉百人一首より 小泉恵子
2.小品集より 末吉利行
(1)幻滅
(2)ばらの木
(3)海雀
(4)お玉杓子
(5)つなで
(6)をみな子よ
(7)野火
3.小曲五章 小泉恵子
--休憩--
4.不盡山を望みて 末吉利行
5.茉莉花 小泉恵子
6.沙羅 末吉利行
Sop.小泉恵子
Bari.末吉利行
ピアノ花岡千春
----------------------------------
1.小倉百人一首より 小泉恵子
大江千里「月みれば」から後徳大寺左大臣「ほととぎす」まで全
8曲。あらためて聴くと、後半になるほど強くなる。(6)「逢ふこ
との」、(7)「人はいさ」、(8)「ほととぎす」は母音に比例して、
子音も強めだ。
(8)の伴奏は一流の弾き手でなければ難しい?
2.小品集より 末吉利行
(1)幻滅
(2)ばらの木
(3)海雀
(4)お玉杓子
(5)つなで
(6)をみな子よ
(7)野火
いずれの曲にも堂々とした立派な声だ。(7)「野火」では、歌い終
わると、会場から「ウフフ」という声が漏れた。
3.小曲五章 小泉恵子
(5)「子供の踊」では声量豊かに表情を出し、各フレーズを歌い分
けた。
どの曲を歌っても、同じには聴こえないのはさすがプロだ。
--休憩--
4.不盡山を望みて 末吉利行
堂々と、朗々とした歌いぶり。「雪は降りける」は豊かな表情だ
った。
5.茉莉花 小泉恵子
信時作品の中では、比較的長い歌だ(7分強)。何回聴いても難
しい曲。小泉さんは両手を動かしつつ、シンプルに言えば、fに
なったり、pになったり。
時間を忘れ、聴き入った。
6.沙羅 末吉利行
全8曲の中の一曲を歌うこともさることながら、全8曲をそれぞれ
なりに流れの中で歌うことというか聴かせることはまことに難し
い。
ベテランの歌唱だけに、信時歌曲のすばらしさをピアノ伴奏と一
体となって聴かせてくれた。
文字どおりのアンコールは、
小泉「人はいさ(紀貫之)」、末吉「鴉」(やや動きながら)。
再びステージ上で「ちょっと待ってね」と相談の結果、さらに
小泉「ほととぎす」、末吉「野火」をアンコールとして。
ここでお開きとなった。20時40分。
プログラム(表紙)
17:41
17:46 水素ガス
17:47
17:49
17:49
17:50
17:51
17:52
17:53
17:53 王子ホール
17:56
17:58
18:03
18:25 20分から並び始める。
18:27
18:32
18:44
19:39
19:52
20:42
20:45
20:47
20:48
20:55 クロークに日傘を忘れUターン(涙)。
20:57
21:02
21:12
21:14
21:18
21:49 あざみ野に戻る。
21:50
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