[今朝の時事放談は、小沢問題で渡部(恒三)さんと片山(善博)さん。片山さん
はまことにリーズナブルだったが、渡部さんは苦しくて気の毒だった。ただ、渡
部さんは、その昔田中角栄問題でTV出演した時は、田中角栄のまったく代弁者
だったが、その時よりはよかったかしらん。「党派」と個人の「独立(自尊)」。]
遠藤周作のユーモアあふれるエッセイ集である。書かれたのは昭和40年代。前半の
「ぐうたら人間学」は「狐狸庵閑話」という名で発表されていた。どこを読んでも
思わず笑ってしまう。
一部をご紹介しよう。
「イザヤ・ベンダサン氏のこと」
最近のペンネームで一番、秀逸なのはかの有名なイザヤ・ベンダサン氏であろ
う。ベンダサン氏が何者であるかは未だに確定していないようだが、私はわたし
なりに一人の日本人を考えている。そして、イザヤ・ベンダサンは筆名であると
考えている。
イザヤ・ベンダサンは風雅な愉快な筆名だ。日本のジャーナリストの誰も気づ
いていないが、これは「いざや、便、出さん」をもじったものだからである。
(注)
イザヤ・ベンダサンは昭和45(1970)年に発行された『日本人とユダヤ人』(山
本書店)の著者であるが、実際には山本書店社長の山本七平氏で角川oneテー
マ21新書では山本七平の名で刊行されている。
はまことにリーズナブルだったが、渡部さんは苦しくて気の毒だった。ただ、渡
部さんは、その昔田中角栄問題でTV出演した時は、田中角栄のまったく代弁者
だったが、その時よりはよかったかしらん。「党派」と個人の「独立(自尊)」。]
遠藤周作のユーモアあふれるエッセイ集である。書かれたのは昭和40年代。前半の
「ぐうたら人間学」は「狐狸庵閑話」という名で発表されていた。どこを読んでも
思わず笑ってしまう。
一部をご紹介しよう。
「イザヤ・ベンダサン氏のこと」
最近のペンネームで一番、秀逸なのはかの有名なイザヤ・ベンダサン氏であろ
う。ベンダサン氏が何者であるかは未だに確定していないようだが、私はわたし
なりに一人の日本人を考えている。そして、イザヤ・ベンダサンは筆名であると
考えている。
イザヤ・ベンダサンは風雅な愉快な筆名だ。日本のジャーナリストの誰も気づ
いていないが、これは「いざや、便、出さん」をもじったものだからである。
(注)
イザヤ・ベンダサンは昭和45(1970)年に発行された『日本人とユダヤ人』(山
本書店)の著者であるが、実際には山本書店社長の山本七平氏で角川oneテー
マ21新書では山本七平の名で刊行されている。