高校卒業後の浪人中、高田馬場のH予備校に通っていた。なかなか味のある先生が
多かった。
某先生が大学に入ったら読みなさいと紹介してくれた本が、『古寺巡礼』、『風
土』、『いきの構造』、『聖書』である。『聖書』だけは「宗教としてではなく、
古典として」という注意付きだった。
この4冊の内、大学時代に購入したのは『聖書』だけである。あとの3冊は手に取る
こともなかったが、昭和54(1979)年に岩波から一気に文庫化され、たちまち購入
した。

『古寺巡礼』は和辻哲郎20代の労作である。大正7(1918)年、唐招提寺、薬師
寺、法隆寺等飛鳥・奈良を歩き、その印象をまとめたものである。
その感受性、文章力は、平たく言えば一高、東大首席のごとく、とても20代の人間
とは思えない。
多かった。
某先生が大学に入ったら読みなさいと紹介してくれた本が、『古寺巡礼』、『風
土』、『いきの構造』、『聖書』である。『聖書』だけは「宗教としてではなく、
古典として」という注意付きだった。
この4冊の内、大学時代に購入したのは『聖書』だけである。あとの3冊は手に取る
こともなかったが、昭和54(1979)年に岩波から一気に文庫化され、たちまち購入
した。

『古寺巡礼』は和辻哲郎20代の労作である。大正7(1918)年、唐招提寺、薬師
寺、法隆寺等飛鳥・奈良を歩き、その印象をまとめたものである。
その感受性、文章力は、平たく言えば一高、東大首席のごとく、とても20代の人間
とは思えない。
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