人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

和辻哲郎『古寺巡礼』

2008-09-20 09:15:55 | 読書
高校卒業後の浪人中、高田馬場のH予備校に通っていた。なかなか味のある先生が
多かった。

某先生が大学に入ったら読みなさいと紹介してくれた本が、『古寺巡礼』、『風
土』、『いきの構造』、『聖書』である。『聖書』だけは「宗教としてではなく、
古典として」という注意付きだった。

この4冊の内、大学時代に購入したのは『聖書』だけである。あとの3冊は手に取る
こともなかったが、昭和54(1979)年に岩波から一気に文庫化され、たちまち購入
した。





『古寺巡礼』は和辻哲郎20代の労作である。大正7(1918)年、唐招提寺、薬師
寺、法隆寺等飛鳥・奈良を歩き、その印象をまとめたものである。

その感受性、文章力は、平たく言えば一高、東大首席のごとく、とても20代の人間
とは思えない。


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