人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

青柳いづみこ『ボクたちクラシックつながり』

2008-06-20 05:42:09 | 読書
ゴルフでも音楽でもまったく同じであるが、プロの書いた本とそうでない人の書い
た本ではどちらがおもしろいか?断然前者がおもしろい。評論家といえども同様
だ。プロゴルファーの評論家とたとえば新聞記者出身の評論家ではおもしろさが全
然違う。
前者が生活のかかった(プロとしての)体験をもとに書くのに対して、後者は単な
る知識だから、オーバーにいえば受け売りだからである。

(注)ただし、ゴルフで素人(しろうと、アマチュア)の書いたもので唯一おもし
   ろいものがある。故中部銀次郎氏の書いた本である。

さて、本書『ボクたちクラシックつながり--ピアニストが読む音楽マンガ』(文
春新書)はプロのピアニスト青柳いづみこさんの何冊目かの本である。ピアニスト
の随筆家としては中村紘子が有名だが、青柳さんもなかなかの人である。
漫画『のだめカンタービレ』(--これはまだ読んでいない。)を題材にプロの
(しかも一流の)話を書いているのでおもしろい。

・初見では楽譜のどこを読むの?
・楽譜どおり弾く?
・指揮者がピアニストなのは有利?
・コンクール用に特殊な弾き方があるのか?
・指揮者によってオケが鳴ったり、鳴らなかったりするのは?
・ピアニストは本当に不良債権か?
等々興味深い、なかなか聞けない話が満載である。

こういう本を待っていたのである。ちなみに青柳さんは私と同世代である。


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