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人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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6/28 久しぶりの! 東響第76回川崎定期(続) (いささか長文)

2020-07-01 05:00:00 | 音楽

6月28日(日)、午後2時から東響川崎定期マチネを聴く。

私にとって、生の演奏会は1月17日(金)新日本フィル定期(→
ちら
)以来、本当に久しぶり。ミューザ川崎も昨年12月7日(土)
(→こちら)以来だ。

日本では、2月ダイヤモンド・プリンセス号の新型コロナウイルス
騒ぎから徐々に感染が流行し始め、3月からは演奏会の中止が相次
ぐことになった。

ここへ来て、ようやく限定的ながら、オーケストラの演奏会が再開
になったことはまことに喜ばしい。オーケストラファンとして、素
直に喜びたい。


この日の演奏会の「手順」として、
まず手指の消毒後、ソーシャル・ディスタンスを取って、1時から
入場開始。サーモグラフィーで体温チェック。チケットを見せ、自
分でモギる。自分でモギるのは生まれて初めてだ。次に置いてある
プログラムを自分でピックアップ。「退場時の案内」をチェックし
て、フロアーを上がる。


<プログラム>
1.ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」序曲 op.43
2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37*
--休憩--
3.メンデルスゾーン 交響曲第3番 op.56「スコットランド」
指揮:飯守泰次郎
ピアノ:田部京子*
コンサートマスター:水谷晃


久しぶりに、いささかつたないコメントを少々・・・・・・

1.ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」序曲 op.43
コンマス水谷さんの入場に、「待ってました」と言わんばかり、い
つも以上に大きく長い拍手。飯守さんの登場にもより一層大きく長
い拍手が起きる。
よく見ると、管楽器以外は、指揮者も含め、全員マスク姿だ(むろ
ん聴衆も)。

初めて聴く曲(maybe)。ゆっくりとした、Adagioの導入部から我
を忘れ、「ああ、ベートーヴェン」。その響きにジ~ンと来る。5
か月ぶりに聴く生演奏(Live)に感動だ。Allegroに入ってからも胸
に迫る。
終わっても、まことに長く、大きな拍手が続いた。
飯守さんも再登場。第1ステージからこれだけ長い拍手は珍しい。


2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37*
ベートーヴェンのピアノ協奏曲唯一の短調だ。1803年4月5日の初演
演奏会(於アン・デア・ウィーン劇場。[注])でベートーヴェン
自身がピアノを弾いているが、ピアノ譜はほとんど作成されていな
かったという。
注]昔[2001/7/17]、家内とアン・デア・ウィーンで『ルイザ・ミラー』を観
 た。チケット代は@1,600円ほどだった。ウィーンにはまた行ってみたい。

田部さんは、薄い黄金色のドレスにマスク姿。

(1)Allegroキッチリした出だしがベートーヴェンにふさわしい。3分
ほどで田部さんのピアノが入る。粒が美しい。やりすぎないという
か変に作らない、小さくならない音楽だ。曲も演奏もすばらしい。

(2)Largoピアノソロから始まる楽章。会場が惹きつけられる。フル
ート、ホルン、ファゴット等も弦5部に加わり、ベートーヴェンの
響きに酔いしれる。

(3)すぐに、Molto Allegroロンド形式で弾むような音楽。ピアノの歯
切れよろしく、木管もリズムに乗って揺れていた。

演奏後、田部さんは、大拍手の中、飯守さん、水谷さんと「エアー
握手」というか手を握らず、握手のポーズ。

何回かのカーテンコール後、田部さんがピアノのイスに座ると一瞬
にして静まり返る。
アンコールは、メンデルスゾーン「無言歌集第2巻」から「ヴェニ
スの舟唄2」op.30-6。ゴンドラが揺れる、秋のヴェニスを彷彿とさ
せる、哀愁がすばらしかった。
(注)余談ながら2005年11月にヴェニスでゴンドラに乗ったことを思い出した。
ブラボーを掛けず、「無言」で拍手!

--休憩--
ドリンクコーナーが休みのため、足早にトイレ休憩。
手指の消毒もあらためて行い、座席に戻ってプログラムを読む。


3.メンデルスゾーン 交響曲第3番 op.56「スコットランド」
この曲は私の好きな曲ベスト5に入るもので、多田さんではないが、
CDで100回は聴いているかしらん。ほとんど、曲の先々まで知っ
ているものだ(CDも何枚か所蔵→こちら)。

この日の木管首席は、オーボエ荒、フルート八木、クラリネット吉
野、ファゴット福士という女性メンバーだった。弦の配置は、第1
ステージから10-8-4-6-3だ。

(1)序奏のAndanteがまことにすばらしかった。Andanteは一般に
「歩くような速さで」ということだが、それ自体感覚的な問題であ
り、この出だしはAdagio寄りのAndanteがいいのではないかしらん。
思わずジ~ンと染み入ってきた。

Allegroの主部に入ると、飯守さんとオケが一体となって、Liveらし
い熱演だ。--誰しもそう感じたことだろう。
ティンパニ(清水さん?)の強打もすばらしい。チェロパートにも
力が入り、大きな音楽。

(2)一瞬の間で、2楽章へ。Vivace(「活発に速く」。Allegroより速
く)だが、文字どおりスケルツォ風に速く感じた。
後半は男性的で、アンサンブルも見事!

(3)10~15秒ほどの間で3楽章へ。Adagioのテンポが決まり、すばら
しい。ここでも男性的で大きな音楽だ。メローディーを弾くチェロ
(4人)がすばらしい。

(4)Allegro楽章。トランペット、ティンパニも含め、各パート大活躍。
木管も大いに揺れる。ボウイングも激しく上下。
いったんは静まって、Codaの終盤はやや速めだったかしらん。「ソ
ラーソソー、ソラーソソー」とホルンも思い切りのある演奏で盛り
上がり、fineとなった。思わずブラボーを叫ぶところだった。

飯守さんは、カーテンコールで大拍手に応え、お得意の万歳のよう
なポーズ。入退場を繰り返すが、拍手は団員の退場までも続く。

拍手はいっこうに静まらず、飯守さんが最後に再登場。マスクを取
るサービスでお開きとなった。

その後、アナウンスに従って、1、3、4階席から退場となる。

二十歳代のような新鮮な気持ちで聴いた演奏会であった。






11:47


11:51 大場町 雨です。


12:08 あざみ野


12:18 溝の口で南武線へ


12:19 溝の口駅前


12:24 武蔵溝ノ口


12:44 川崎着


12:46


12:47 まっすぐミューザ川崎へ


12:49


12:50


12:55 注意事項


12:56 まずは手指の消毒!お互い様だ。


12:56 スタッフがスタンバイ


12:59 サーモグラフィーの範囲に 先頭に並ぶ。


13:00 プログラムは各自でピックアップ!受付もほとんど喋らない。


13:01 ここにもプログラムが置いてある。


13:01 こういう案内はよく読まないと。


13:02 ドリンクコーナーはお休み!


13:03 4階座席 音がいい。


13:04


13:04 弦は10-8-4-6-3。


13:05 4階--まだ誰もいない。


13:05 4階


13:05 ソファーもソーシャル・ディスタンス


13:08 ここでプログラムをじっくり読む。これも久しぶり!


13:48 開演10分ほど前


13:48 ここにも消毒液!


13:49 だいぶ客席が埋まってきた。


13:50 4階 男性が多い?



16:06 お開き。1、3、4階席より順に退場!


16:09


16:13 雨も止んで


16:14


16:15 皆さん、ちゃんとマスクして


16:16 南武線川崎駅


16:41 武蔵溝ノ口着


16:43


16:44


16:46 田園都市線溝の口駅へ


16:49 溝の口


17:00 あざみ野着


17:01 定期券購入に並んでいる?


17:08 東急ストアでオリーブオイルを買って帰宅。



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2 コメント

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Unknown (tkgmzt2902)
2020-07-01 11:00:59
やっとコンサート再開ですね。こちらはまだまだです。
なんだか自分ことのようにワクワクしながら読みました。
素晴らしいホール、この感覚がやはりライブにしかありませんね。
私も3階に穴場の席を見つけました。人には内緒にしています(///∇///)
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Unknown (katsura1125)
2020-07-01 13:01:47
ちゃぐママさま、早速のコメント、有難うございます。
穴場のお席はアクロス福岡でらっしゃいますか?
飛沫の飛ぶ合唱の入るものは、まだまだ公演が難しいかもしれません。
早く「日常」に戻りたいものですが、慎重に越したことはないでしょう。
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