人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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桂米朝『米朝ばなし』(講談社文庫)★★★★

2010-02-06 05:11:50 | 読書

桂米朝さんを取り上げるのは二回目である。本書は「勉強家」の米朝さんが大阪に
ついて語ったものである。「落語の主人公を上方諸地に訪ねる笑いの巡礼記」であ
る。

大阪には通算7年ほど勤務したが、意外と知らないことばかりだ。堂島に米相場が
あったことは知っていたが、新町が日本三大廓(--江戸の吉原、京の島原とと
もに。)の名残だとはうかつにも知らなかった。

「新町と言うても、なにもすべて上等なとこばかりやなかった。なかでも(新町の)
吉原と呼ばれたあたりは、あまり上等でない女郎(*)を置いたところ」といった
語り口で書かれている。

(*)この言葉を見るたびに、昔、国語の時間に「メロウ」と読んで、先生に「なに
  ぃっ」と大声を出され、「ニョロウ」と言い直して、大笑いされたことを思い出す。




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