人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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台湾旅行(3) 「年忘れ喜劇特別公演」(松竹) 明治大学グリークラブ定期演奏会

2011-12-19 05:00:00 | Weblog

11月20日(日) 台湾旅行3日目。自由行動日だ。もともとLOOK JTB「自遊自
在」は自由行動が基本だ。前日はオプショナル・ツアーに申し込んだが、この日は
まったくのフリー。

前日の朝食が混んでいたので、6時30分から食べることにした。5時半起床。出
勤ペースだ。同室のBさんと早朝からおしゃべり--頭髪にはミノキシジルがいい
らしい。しじみ汁は知っていたが、ミノキシジルは知らなかった。

8時20分 タクシーで圓山駅へ。乗車時、ホテルの係員が「あなたのタクシーの
登録番号は○○○○です」というカードをくれた。圓山駅からMRTで淡水へ向かう。
淡水へは、本当は夕日の時間に行くのがいい。現地のデートスポットである。圓
山駅~淡水駅運賃45元。

淡水は、今では情人橋からの夕日で有名だが、昔から淡水ゴルフ倶楽部が知ら
れていた。昭和の初め、淡水ゴルフ倶楽部の陳清水(当時18歳)がプロとして来
日し、日本で活躍した。陳清水を慕って来日したのが陳清波だ。その後、謝永郁、
呂良煥、謝敏男、陳志明、陳志忠などが来日し、活躍した。女子プロではト(さん
ずい偏に余)阿玉が淡水GC出身だ。台湾出身のプロはみな礼儀正しい。

淡水に着くと朝市をやっていた。淡水川辺の公園に出て、幅広い淡水河を渡し船
で「八里」へ渡る。1時間ほど八里の川岸を散策し、またフェリーで淡水へ。有名な
紅毛城を見学。紅毛城(サン・ドミンゴ要塞)は、1628年スペインが建てたものだ。
身振り手振りで入場料金は?ときいたら、無料とのこと。(淡水駅~紅毛城は約
1.5km)。

その後、オカリナショップを探して、うろうろ。やっと見つけて、オカリナを買う。台
湾は、なぜオカリナなのだろう。お昼ともなったので、隣のそば屋さんに飛び込み。
日本語はまったく通じず、これまた身振り手振りで注文。値段は50元(130円)くら
い。これがなかなかの味だった。塩味のスープは好きだ。シェーシェー、ハオツー
を連発。

淡水駅へ戻る途中、地元のお祭りに遭遇。日本でいえば町内会ごとのみこし(神
輿)が勢ぞろいというところかしらん。爆竹が響く。行列に参加しているのは男性
ばかりだ。お寺の正面で大パフォーマンス。

午後はそれぞれ自由行動にしたが、結局学生街(書店、喫茶店=茶房など)を歩
いてみたいという私に皆さん参加。台湾師範大学のある古亭駅へ向かう(淡水~
古亭55元)。台湾師範大学までけっこう歩き、ストリートが違ったのかしらん、茶
房街が判然としなかったが、ひとつ「喫茶学校」という茶房を見つけ、そこに飛び
込んだ。台湾師範大学は日本人留学生が多いそうだ。喫茶店からは日本語の会
話も聞こえてきた。書店は見つからなかった。このような自由時間に台湾の休日
を垣間見る。

その後、お目当てのひとつ「101」タワーへ。Cさんがタクシーに「イーリンイー」と
いったら「あ~、イーリンイー」。台北101は2004年に竣工した。高さ509.2mは
当時世界一である。1階~5階がショッピングフロア、展望台は89~91階だ。5階
展望台行きエレベーターは1時間待ち。番号の入ったチケットを購入し、その番号
になったら列に並ぶという合理的な仕組みだった。高速エレベーターは東芝製。
5階から89階まで37秒(時速60km)で到達。エレベーターガールは、37秒間で
間断なく中国語、英語、日本語でアナウンスする。その早口たるや見事だ。

当日は天気も穏やか、最上階から屋外に出ることもでき、夕日を見た。台北市内
東西南北が一望できる。

午後5時40分市政府駅よりMRTで劍潭駅、そして志林夜市へ。夜市は、百聞は
一見にしかず、祭の露店のようだ。いろいろなにおい(とくに臭豆腐はすごい。)が
ただよっている。それにしても混んでいる。どこに立ち寄っていいか分からない。

30分ほど散策して、駅付近に戻り、7時前から海鮮料理の店「台南海鮮」で夕食
となった。当日は日曜の夜とて店内はおおにぎわい。お隣の席では親戚中が集
まって、長老の誕生パーティー(写真参照)。中華料理は続いても意外と飽きない。

MRTで圓山駅に戻ったのは8時15分。8時半のシャトルバスでホテルに戻った。
ほぼ12時間、よく歩いた一日だった。私はぐったり~。その後、AさんとBさんは、
元気なのか疲れたのか、(まじめな)マッサージに出かけた。お先に寝てしまった
が、同室のBさんが帰ってきたのは11時を過ぎていただろうか。



早朝、チベットの団体が出発していく








この日は少し多めに


圓山駅


分かりやすいMRTチケット販売機


車窓から 圓山大飯店が見える





車窓より





ユニクロの宣伝


日曜午前の車内





9時 淡水に到着


淡水駅


台湾では横断歩道の信号に「あと何秒」と表示される





淡水の商店街 日曜の朝


淡水魚?


マクドナルド(?)とセブン・イレブン


観音山








フェリーのチケット売り場


これが渡し船


淡水の町を後にして


遠くに コンテナターミナルのクレーン のようだ


台湾人のおばさん よくしゃべる


9時45分 八里に着いた


八里の町





あと20秒


新しそうな寺院があった


ここにも結婚式の車














八里の漁船



10時35分 帰路 淡水の街並みを眺める


淡水 スターバックス 休憩せず











これより紅毛城





紅毛城入口





紅毛城模型





真理大学








国民党馬英九の看板 改革をやめるな、と読める


祭の行列の最後 スタンバイ中





みんな男の子






上から飴をばらまく





飴は拾うといいらしい





オカリナ・ショップ


11時55分 おそば屋さん


おそばやさんの店


注文したソバを作っている






子どもがポーズをとってくれた


ぬいぐるみのお店


寺院の前でパフォーマンス


爆竹の音がすごい








臭豆腐は一種の発酵臭


ミスター・ドーナッツもあった








日本風家屋


台湾師範大学 大通りの両側にある











大学前のポスト


こちらは不動産屋さん





ここにも古い日本風家屋


「喫茶 学校」








私が注文した烏龍茶


台湾の大学生



台北101











展望台行きチケット売り場


チケット 入場時間 2011/11/20 16:00 No.16042


サンゴの店 サンゴは15個売っていた サンゴ15


5階から真上を見る


『蒋介石秘録』、『毛沢東』などの本が売られていた


展望台より台北市街


北側 市政府ビル


87~92階の巨大なマスダンバー 風圧の緩和する機能がある


サンセット


MRT市政府駅



市林夜市 果物 あまり食べない方がいいらしい








蛇のスープ?




















カエルのスープ?





「台南海鮮」店
















お隣は 親戚中が集まっておじいさんの誕生パーティー








8時15分 ホテルのシャトルバス乗り場(圓山駅)


袋の中はオカリナ 取り出すのを忘れてしまった




        *        *        *        *

年忘れ喜劇特別公演
12月14日(水) 休暇を取り銀座へ。竹葉亭で鯛茶漬けを食べる。美味!なり。
銀ブラの後、新橋演舞場で「年忘れ喜劇特別公演」を観る。大いに堪能。
『銀のかんざし』と『殿様茶店の恋日和』の二本立てだ。主演は藤山直美と坂東
薪車。

1.銀のかんざし (チラシより引用)
  時は大正の末、髪結いの姉さん女房(藤山直美)を持つ清之助(坂東薪車)は、
 文字通りの左うちわで終日のらりくらり。さりながら、この年上女房のおかつは気
 が強い上に、この上ない焼き餅焼きときているから、清之助の行く末を案じる大
 家の本田(小島秀哉)などはやきもきしています。そこで清之助を働きに出そうと、
 二人を別れさせる事になったのですが・・・・・・

藤山寛美と酒井光子の名演舞台が忘れられない。薪車と直美はまた新しい味を
だしていた。どうしても直美主導の面が多少強いカナ。受けの間がなんともいえな
い。

2.殿様茶店の恋日より
  ご城下はずれの茶店に、嫉妬深い奥方藤江(藤山)から逃れた領主前田能登
 守(坂東)がお忍びで現れ、茶店の娘おはな(藤山)に一目惚れしてしまいます。
  折から、城下を荒らし回った兇盗の首領赤鞘主水(あかざやもんど。坂東)の賞
 金が懸かった人相書きが、あちこちに貼り出され、これを見た駕籠かき二人(小
 島秀哉、小島慶四郎)はお殿様と赤鞘主水がソックリで勘違いしてしまいます。
 そこへ役人に追いつめられた赤鞘主水、さらに女盗賊おりょう(藤山)までこの茶
 店に現れたから、さあ大変・・・・・・

2、3分で早変わりする場面が続き、それだけで盛り上がる。直美は一人3役。薪
車は一人2役。薪車の立ち回りも見事なものだった。



竹葉亭 鯛茶漬け


新橋演舞場





座席より舞台




銀ブラ(順に)


竹葉亭


ニッサンギャラリー





服部時計店と三越


ウィーンの花屋さんみたい





宝くじのキャンペーン ゲッツ! 数寄屋橋





有楽町マリオン このあたりはガラッと変わった








有楽町駅前


王子製紙本社



足袋の老舗 たびたびは見ない








ナイルレストラン


銀座にも 台湾式マッサージサロン


歌舞伎座 建て替え中


岩手県のプラザ にぎわっていた


料亭 金田中  入ったことはない



明治大学グリークラブ定期演奏会
12月17日(土) 今年一番の寒さ。整理券が取れたので明治大学グリークラブの
第60回定期演奏会(川口リリアホール、入場無料)へ。

現役時代は知らず、この数年で他校の合唱演奏会におじゃまするのは法政アカ
デミー、立教グリー、早稲田グリーに続いて4回目かしらん。明治大学は私の勤
務している会社のすぐ隣にある。駿河台のよしみだ。

ワグネルではこの1月の定期演奏会で畑中良輔先生が専任指揮者を退任され
るが、明治グリーもまた50年にわたって指導された外山浩爾先生(79)が常任
指揮者を退任される。この定演がラストステージである。

<プログラム>
1.「見よ、かの蒼空に」(石川啄木/信長貴富 指揮;村山惇朗(3年))
2.「ぼくらの音楽」(編曲藤嶋美穂、指揮;村山惇朗(3年)、ピアノ;梶山絵美)
3.「ペルセウス物語」
  (作詞・曲;佐藤賢太郎、指揮;三好草平、オルガン;新山恵理)
4.明治大学グリークラブ名曲選~委嘱初演作品より~(指揮;外山浩爾)
 「祝福」(木下牧子)
 「あしたうまれる」(新実徳瑛)
 「虹-Rainbow-」(信長貴富)
 「Enfance finie(過ぎ去りし少年時代)」(多田武彦)
 「明るい光に満ちた季節は戸惑いを止め」(遠藤雅夫)

午後5時 ギロロ~ン、ギロロ~ン(チャイム)「大変長らくお待たせしました。プロ
グラムに先立ちまして明治大学校歌を演奏いたします」
下手から学生服(学ラン)を着た一団が登場、ステージ中央で「白雲なびく駿河台
~」(作詞;児玉花外、作曲;山田耕筰、編曲;清水脩)を合唱。Topの生声がちょ
っと気になったが、みんななかなか声が出ていた。

1.「見よ、かの蒼空に」(石川啄木/信長貴富 指揮;村山惇朗(3年))
 石川啄木の短歌(『一握の砂』)を男声合唱にしたもの。なんといっても啄木とい
う素材がいい。過度な思い入れを排し、ザッハリッヒな演奏。3年の学生指揮者も
よく振っていた。オンステメンバーは前列14人、後列13人の計27人。

2.「ぼくらの音楽」(編曲藤嶋美穂、指揮;村山惇朗(3年)、ピアノ;梶山絵美)
 カジュアル・ルックで登場。尾崎豊、ミスチル、オフコース、坂本九の歌を25分に
わたって歌い上げた。尾崎豊の「僕が僕であるために」にグサッときた。ミスチル
のメドレー3曲も自然な流れ。大人が歌う若者の歌ではなく、まさに若者が歌う若
者の歌だった。ポピュラーは意外と難しいものだが・・・・・・。「明日があるさ」の作詩
は永六輔かと思ったら青島幸男だった。

3.「ペルセウス物語」
  (作詞・曲;佐藤賢太郎、指揮;三好草平、オルガン;新山恵理)
 ギリシャ神話をベースにしたペルセウスの音楽物語。ナレーション付きで全10
曲--歌詞はギリシャ語かな。合唱は、上下とも黒の服装。譜面持ちであるもの
の、45分間(!)の大ステージをよく歌っていた。定期演奏会とはいえ、45分間
のステージのチャレンジに拍手を送りたい。

ナレーター役(Top)は大変うまかった!かなり練習したことだろう。 ブラボーが私
一人だったとは信じられない。

字幕はなく、プログラムに対訳が載っていたが、会場が暗く、字が小さいので読み
にくい。このあたりはなにがしかの配慮があってもよかったカモ。

4.明治大学グリークラブ名曲選~委嘱初演作品より~(指揮;外山浩爾)
 元ニッポン放送梶幹雄さんの進行。外山先生が紹介に従って小走りに登場。万
雷の拍手、そしてすぐしわぶきひとつ聞こえない静寂。会場中がステージに集中
する。ア・カペラステージ。

(1)「祝福」(木下牧子)  「光あれ~光あれ~」と歌いだした、その見事な音色の
 統一感にビックリ!今までのステージとは別の団体かと思わせる音色。
(2)「あしたうまれる」(新実徳瑛)  味のある合唱にひきつけられた。
(3)「虹-Rainbow-」(信長貴富) この歌、意外と難しいのではないかしらん。
(4)「Enfance finie(過ぎ去りし少年時代)」(多田武彦)  ヴォイストレーナー杉
 山氏のバリトン・ソロ。「僕は、さあ僕よ、僕は遠い旅に出ようね」などの詩にグッ
 と来た。
(5)「明るい光に満ちた季節は戸惑いを止め」(遠藤雅夫)  独特な響きの曲。
 各パートソロも音色がよくそろい、心の歌を歌い上げた。ppのハミングでエンデ
 ィングとなったが、長い静寂が続く。外山先生が振り返るとものすごい拍手とな
 った。先生が下手で高々と左手をあげた。
いずれも俗に落ちない「格調」が感じられた。

「私が初めて明治グリーに来たときは、秋山先生がいわれたとおり体育会系で、
はたしてここで音楽をやっていけるかな?と思ったものです」

「私はけっして死ぬわけでもなく、音楽をやめるわけでもありません。いつも前向き
です。これからも少しでもアカデミックな味が残ってくれればと思っています」(外山
先生)

外山先生のアンコールは多田武彦「雨」と明治大学校歌。
「『雨』だと静かに死んでいってしまうので、一度振りたいと思っていた校歌で締め
くくりましょう。東京オリンピックの時、国歌斉唱でタイプを打っていたマナー知らず
は日本の記者だけでした。校歌は、誇りを持って歌うべき。OBも起立して歌って
くださいネ」(外山先生)

*多田武彦作曲『雨』は明治グリーの初演である。

「雨」は速めのテンポ。やはり速めのテンポがいいのかな。ソロもうまかった。校歌
では、600人の会場のほとんど半数が立ち上がり、ゆっくりしたテンポの大合唱
で終わった。

最後は、ステージストーム、学指揮によるカレソン?「ララララ~~ララ」とマーチを
歌う。客席も手拍子で一体となったフィナーレだった。(なんていう歌かしらん?明治
の方、教えてください。)

外山先生らしく、涙のない、後味のスカッとした演奏会だった。




川口駅西口


川口リリアホール





整理券(全席自由席)


午後4時20分(開場10分前) 長蛇の列


ホール内部


アンコールの校歌合唱に客席ほとんど(OB)も起立


ロビーストーム




12月18日(日) 快晴、小春日和といえるのだろうか。最高気温12~13℃。小
田原少年少女合唱隊のクリスマスチャリティコンサートへ。(当日の感想などは
また来週→12/26に詳報)


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