大学教授などの学者ではないという意味で在野の「昭和史家」保
阪正康の最新刊『対立軸の昭和史』(2020/10)を読む。
先日、日吉の天一書房で見つけたものだ。
やはり、本は手に取って買うものだ。
今になって気づいたが(笑)、本書は河出書房新社の新書本だ。
河出新書は、一昨年の平成30(2018)年11月にスタートしている。
筆者はどうも60年安保の頃までは社会党にシンパシーを感じてい
たようだ(「熱烈とまでは言わないが、支持者であった」p14)。
下記「目次」を見ると、大体分かるように、その後、平成8(1996)
年の解党(→社民党へ)に向けて、社会党が凋落していく「歴史」
を分析している。
社会党は結局何を残したのか?--筆者は5つにまとめている。
1.平和、自由、進歩といったプラスイメージの語彙を空虚にさせた
2.生活の中の現実主義を糊塗するために空論を弄することになった
3.自らの論を絶対視して自省を著しく欠く行動を特徴とした
4.日本社会の歴史を天空から批判することに熱中しての傍観さが
あった
5.独善主義に陥り、上から目線に終始する愚を犯した
・・・・・・筆者は指摘していないが、もしかしたら今日の左派政党に
も受け継がれている?
(社会党を「受け継い」だ社民党も、「劇団ひとり」ならぬとう
とう一人)。
<目次>
序章 安倍的時代の先を見つめるために
第1章 右派と左派、骨肉の憎悪
第2章 60年安保以後、大衆社会の中で
第3章 社会党はなぜ国民から見放されたか
第4章 「社会主義」から「護憲」へ
第5章 社会党の消滅と戦後の終焉
戦後の歴代政権(および内閣法制局)は、平和主義を前提として自衛隊をもつ
ことは憲法違反ではないとしている(国民[多数]は歴代政権を支持してきた)。
社会党は自社さ政権に入るまで憲法違反としていた。
憲法違反だとすれば、理論的には、憲法を修正するか?自衛隊を解体するか?
もう一つは国連軍に駐留してもらうか??
憲法学者も自衛隊は違反だと言っている人が多いが、<ではどうすれば?>と
いう提言はない??
切り口は違うが、今年読んだ、原彬久『戦後史のなかの日本社会党』
とあわせ読むとおもしろいかしらん。(→こちら)
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