goo blog サービス終了のお知らせ 

人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

2/2 新日本フィル第599回定期

2019-02-07 09:00:00 | 音楽

2月2日(土)、新日本フィル定期トパーズ第2日(於すみだトリフォニー)。

<プログラム>
ブルックナー 交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)
1.イントロダクション:アダージョ~アレグロ(概算演奏時間20分)
2.アダージョ(同17分30秒)
3.スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ(同13分)
4.フィナーレ:アダージョ~アレグロ・モデラート(同22分)
指揮;マルク・アルブレヒト
コンサートマスター;西江辰郎


各楽章で脳裏を横切ったこと
1.テンポの変化が結構ある曲だ。dim.のない男性的な音楽。
2.オーボエなどブルックナーのメロディーはどこから?
3.比較的なじみやすいスケルツォ
4.ヴァイオリンパートが美しい。最後はfで高らかに。


社会人になりたての頃、千趣会で交響曲の作曲家別LP全集を買った。
ハイドンから始まり、モーツァルト、ベートーヴェンと続く。その解説
には作曲家のエピソードが書かれていた。
--ブルックナーは敬虔なクリスチャンで、結婚願望は強かったが、生
涯独身だった。年老いても若い女性にプロポーズしていた等々。
ブルックナーの交響曲から感じられるある種の「厳しさ」からは想像で
きない?

ブルックナーは、ベートーヴェン--シューベルト--ワーグナーの延
長線にあり、マーラーの先達だった。
ちなみに、ワーグナーは1813年生、ブルックナーは1824年生、ブラー
ムスは1833年生。当時の音楽界はワーグナー派とブラームス派に分か
れていたが、ブルックナーはワーグナー派だった(単純な区別は危険だ
が、ワーグナーを「革新派」とすれば、ブラームスは「保守派」かしら
ん)。



M.アルブレヒトは、190cm以上はあろうかという長身。手足が長い。
黒シャツに黒ズボンといういで立ち。
アルブレヒトというドイツの指揮者が読響を振っていたのは知っていた
が、そのアルブレヒトと関係があるのかしらんと思って調べてみたら、
マルクはその(ゲルト[1935-2014]の)息子だった。既にロイヤル・
コンセルトヘボウのほか、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルに招か
れているというから大した人だ。50代半ばで働き盛りというところか
しらん。


この日は、14型の対向配置。オーボエには金子亜未さんが入っていた。
この曲は、ポリフォニーというか旋律を重ねる対位法を駆使している
(「対位法交響曲」)。
第1楽章、第2楽章ともにピッツィカートで始まるのが特徴だ(「ピッ
ツィカート交響曲」)。

分かりやすく見やすい指揮ぶりで、丁寧な音楽作りだった。
第4楽章が終わると、10秒以上アルブレヒトの手が止まり、ゆっくりと
おろされた。

カーテンコールで立たせた順は、
トランペット(伊藤さん)
ティンパニ(川瀬さん)
ホルン(吉永さん)
フルート(荒川さん)
オーボエ(金子さん)
クラリネット(重松さん)
ファゴット(河村さん) ・・・・・・
の順だったかしらん。


拍手が続く中、アルブレヒトは5万円もする(--個人的な推測)大き
な花束を抱えて再登場、この日を最後に定年退職されるコントラバスの
廣嶋嘉人さんに贈った。

プログラムの「楽員ストーリーズ」にある廣嶋さんの文章--「思い出
に残るコンサートはたくさんありますが、自分で『よくできた』と思っ
たことは一度もありません」が印象的だった。

お隣の定期会員さん(高齢のご婦人)は、時々頭を上げつつも、全楽章
を通じてほとんど寝ておられた。
会場では理事長宮内さんのお姿を拝見した。


*新日本フィルでは、ハーディングでも同曲を聴いていた(→こちら)。




11:44


11:44


11:45


11:51


11:55


11:56


11:59


12:05


12:08


13:08


13:14


13:15


13:17


13:20


13:20


13:20


13:28


13:32


13:34


13:43


13:43


13:47


15:25


15:27


15:28


15:29


15:34


15:35


15:46


16:43


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2/1 人間ドック 結果や如何 | トップ | 2/3 月初の掃除 堀文子さん... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事