昨年、11月信時潔作品のSP音源復刻盤がCD6枚組みとして発売された。これは
平成20年度の文化庁芸術祭大賞を受賞している。→こちらもご参照
その中からDISC2「いろは歌」~「桜花(はな)の歌」19作品を聴いた。
DISC2にはまた木下保先生の名唱「沙羅」、「つなで」、「幻滅」、「をみな子
よ」が収められている。抑制された表現の中に、まことに微妙なアゴーギク(テン
ポのゆれ)を見せている。イエアオウの母音もそれぞれの言葉の語感に応じて筆舌
に尽くせない変化となっている。「何回聴いても飽きない」演奏である。
「沙羅」のレコード原盤発売時には、当時22歳の畑中良輔先生が雑誌に批評を寄せ
られた。
今回の解説にも冒頭に畑中先生が4,000字を超える長文を寄せられている。
本作品集成には、今では滅多に聴くことができない「海道東征」も含まれている。
CD6枚を少しずつ大切に聴いていきたい。
それにしても信時メロディーのシンプルさには、何故か知らん、いずれもひきつけ
られる。
ちなみにDISC4には開成中学・高校の校歌(*)、慶應の塾歌(**)も収められ
ている。--両校の校章はどちらも「ペンは剣よりも強し」から来ているという共
通点があるのを最近知った。
(*)城多又兵衛(テノール)の美声(初めて聴いた。)が聴ける。城多又兵衛は
1904年生まれ。このSPレコードに登場するテノール歌手では、澤崎定之1889
年、木下保、奥田良三1903年、柴田睦陸1913年、渡邊高之助1919年生れであ
る。
(**)歌うは藤山一郎(29歳)とワグネル・ソサィエティー。(昭和15年12月録
音)塾歌正式発表前の録音となるようだ。母は昭和16年塾歌の発表会を聴きに
行っている。
いつかCD試聴のオフ会を開催したいと考えているが、その時にはこのCDも持っ
ていきたい。
【注】SPはスタンダード・プレイングの略。セキュリティ・ポリスではありません。
平成20年度の文化庁芸術祭大賞を受賞している。→こちらもご参照
その中からDISC2「いろは歌」~「桜花(はな)の歌」19作品を聴いた。
DISC2にはまた木下保先生の名唱「沙羅」、「つなで」、「幻滅」、「をみな子
よ」が収められている。抑制された表現の中に、まことに微妙なアゴーギク(テン
ポのゆれ)を見せている。イエアオウの母音もそれぞれの言葉の語感に応じて筆舌
に尽くせない変化となっている。「何回聴いても飽きない」演奏である。
「沙羅」のレコード原盤発売時には、当時22歳の畑中良輔先生が雑誌に批評を寄せ
られた。
今回の解説にも冒頭に畑中先生が4,000字を超える長文を寄せられている。
本作品集成には、今では滅多に聴くことができない「海道東征」も含まれている。
CD6枚を少しずつ大切に聴いていきたい。
それにしても信時メロディーのシンプルさには、何故か知らん、いずれもひきつけ
られる。
ちなみにDISC4には開成中学・高校の校歌(*)、慶應の塾歌(**)も収められ
ている。--両校の校章はどちらも「ペンは剣よりも強し」から来ているという共
通点があるのを最近知った。
(*)城多又兵衛(テノール)の美声(初めて聴いた。)が聴ける。城多又兵衛は
1904年生まれ。このSPレコードに登場するテノール歌手では、澤崎定之1889
年、木下保、奥田良三1903年、柴田睦陸1913年、渡邊高之助1919年生れであ
る。
(**)歌うは藤山一郎(29歳)とワグネル・ソサィエティー。(昭和15年12月録
音)塾歌正式発表前の録音となるようだ。母は昭和16年塾歌の発表会を聴きに
行っている。
いつかCD試聴のオフ会を開催したいと考えているが、その時にはこのCDも持っ
ていきたい。
【注】SPはスタンダード・プレイングの略。セキュリティ・ポリスではありません。
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